占いのテーマで重要なものの一つが、仕事運です。仕事運を見る方法は数多くあるのですが、まず大切なことは、仕事の種類を見極めることだと思います。以下、私なりに仕事を分類してみました。

 

1. 適職

就職活動の時に、「やりたいこと」でなく「できること」を探しましょうとアドバイスされたことがある方もいるのではないでしょうか。適職はこの「できること」です。必ずしも得意だと思わないかもしれませんが、日々、それなりにこなすことができる事が、適職です。ほとんどの人は、適職に出会い、日々の生活の糧を得ています。

 

しかし、適職では完全に他者による評価に左右されるので、基本的に心身には良くないと思います(笑)。だから個人的に、一心を傾けるほどのことではないと思います。

 

適職を星占い的に知る方法はありますが、私はあえて適職は占いで探さない方が良いと思います。というのは、受け身になってしまうからです。適材適所というように、星は自然と我々を適職に導いてくれています。適職が分からない方は、おそらくどこかで他者の介入があったのではないかと思います。自分以外の誰かのアドバイスで仕事を選んだことはないでしょうか。

 

適職にはそこまで強い思いがないので、これだ!と閃くこともありません。だから、適職に気が付くことがない場合もあります。惰性で行っている仕事が案外超適職の場合もありますし、文句を言いながら続けている事が、自分の適材適所かもしれないです。適職に期待するのは禁物です。だからこそ、自分で見つけないとずっと右往左往してしまいます。

 

適職に迷う場合は、まず他者の意見を捨てることです。そうすれば、意欲次第で見つかるはずです。あえて自分ができないことを探せば、できることは自然と浮かび上がってくるでしょう。あと、そこまでこだわる必要もありません。適職はお金を稼ぐだけの時間なので、楽しくなくても良いのです。むしろ、「嫌だなという気持ち」から始まり、それで終わるという姿勢が基本だと個人的には思います。もちろん、充実感を得ることはできますが、この仕事の本質は他者からの評価なので、自分のやりがいや楽しさを求めると、日々悩みが尽きなくなると思います。

 

もちろん、ハラスメントや長時間労働といった法に触れる様な問題を抱える会社や、自分の気質に合わない社風の会社を避けるべきなのは、当然です。自分のお金を稼ぐというエネルギーを上手く働かせることができないからです。

 

2. 趣味の延長の仕事

まさに「自分がやりたいこと」です。趣味の延長なので、何時間も続けることができます。遊びですから、ストレスも適職に比べると断然弱いです。

 

でも、これでお金を稼ぐことができるかは未知数です。あくまでも自分が好きなだけで、そこから生まれるものが、他者に受け入れられるかどうかは分からないからです。

 

しかし、後述しますが、水瓶座の時代はこの種類の仕事が重要になると思います。

 

この仕事を見極めるには、第5ハウスを見ると良いでしょう。第5ハウスに惑星が入っていない方は、カスプ・サインに注目です。カスプ・サインとはハウスの始まりの部分にある、星座のことです。この星座が持つイメージに象徴される活動が、趣味の延長にある仕事に当てはまると思います。

 

3. 天職

これも「自分がやりたいこと」です。しかし、趣味レベルではありません。師匠や先人の薫陶を受ける必要もあります。徹底的に追及したいという気持ちが働きます。趣味の延長の仕事の場合はあくまでも自己満足ですが、天職の場合は、必ず他者の存在があります。

 

この仕事は非常に強い喜びを人に与えます。ちょうど、片思いの人に告白しそれが実った時の感激に近い、深い高揚感に包まれるものです。この仕事はまさに命の表現です。自分そのものなのです。

 

ただし、つらいです。「やりたいこと」なのに、できればやりたくないものでもあります。この矛盾があるかどうかが、趣味の延長にある仕事をしているか、天職をしているかを見分けるコツです。

 

でも、この仕事はその人の命そのものなので、避けたいけど、やっていないと元気がなくなってしまいます。だから、嫌々ながらも始め、七転八倒します。もうだめだ、もうやめたいと思いつつ懸命に追及していくと、不思議な恍惚に包まれます。だから止められないのです、どんなに苦しくても、、、。

 

この仕事は占いを超えていると思います。おそらく、すべての惑星を生かすことで発揮される才能を使うのが、天職ではないかと思います。

 

ただ、ほとんどの人は天職に出会わないと思います。この仕事はいわゆる芸術をはじめとする創造的な仕事です。わざわざ占いで探さないでも、天職を生きる人はその道へと歩みを進めるはずです。

 

したがって、個人的にですが、以上の3つの仕事の中で唯一占いが効果的なのは、「2」の趣味の延長の仕事だと思います。今は水瓶座の時代です。個が重視される時期なので、趣味の延長の仕事が、これまで以上に実現しやすくなっていると思います。素人が専門家を凌駕することも、十分起こりうるでしょう。

 

もちろん、趣味の延長の仕事だけでは多くの場合は生きていけないので、適職をすることになります。適職はあくまでも楽しく生きることを支える方法の一つにすぎません。適職は一時の時間&金稼ぎです。本番は、趣味の延長にある仕事です。

 

天職がある方の多くは、適職を持っていると思います。適職との向き合い方が難しいですが、天職だけではほとんどの場合生きていけないので、適職は不可避でしょう。でも、これがすべてではありません。天職を支えるために、適職に従事しているという感覚を持つ必要があります。この感覚を抱くことができるようになる修行が、天職を生きる人の宿命の一つかもしれません。というのは、天職は厳しいので、適職に逃げてしまうことがあるからです。

 

天職がある方の中には適職を持たず、天職だけで生きている人もいます。この場合は、適職がある人よりもしんどいと思います。この苦しさを緩和させるには、趣味の延長の仕事を見つけることだと思います。これは、天職と適職をしている方にもいえることですが、趣味の延長で稼ぐことができれば、少し金銭的にも楽になりますし、それ以上に天職の幅が広がります。人脈も、スキルも、知見もです。

 

そもそも天職がある方は、天職に必要な技能を身に付ける過程で様々な能力を手に入れる機会に恵まれるので、基本的にマルチ・タレントです。ここに趣味の延長にある仕事が加われば、可能性はさらに広まると思います。

 

複数の仕事をすると悩みも減るのではないかと思います。もし、「好きなことがない」と思う人は、ホロスコープを書きましょう!上記しましたが、第5ハウスに注目してください。惑星が入っている場合も、ピンと来ない時は、カスプ・サインに象徴されることが好きなはずです(しっかり心に問いかけてみてください)。これが趣味の延長として、「仕事」にできる資質です。

 

残念なことに、生活をするのに不可欠な社会保障が、日本では適職に該当する様な働き方の仕事にのみ適応されているので、一歩を踏み出すことが難しいことも事実です。あと、適職にほとんどの時間を費やさなくてはならない状況も、ここにあると思います。その結果、きつい仕事ばかりで人生を無駄にしてしまう人も多くいます。

 

今回は仕事についての話なので、親としての生き方については別の機会にお話ししたいと思います。

 

最後に、一番重要な事として、お金を儲けることが人生の目的ではないという点だけは、考慮に入れておいてほしいです。趣味の延長の仕事を適職や天職と同時に行う生き方には、収入を(ある程度)度外視することが不可欠だからです。つまり、お金を稼ぐことよりも大切なことがあるという「哲学」を、心から理解できない限り実践は厳しいでしょう。本当の意味で、脱資本主義の生き方です。

 

しかし、水瓶座の時代の風が吹いてきています。少しずつ自分の資質を伸ばし、いろいろな生き方に挑戦し、楽しく日々を過ごせるようになりたいものです。お互い、前向きに頑張りましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。