(*修正版3です。なぜ修正をしたのかといえば、この日食の時に「悪魔の彗星」と呼ばれている大きな彗星が太陽系に来るからです。しかも、地上から見ることができるそうです。この点について、最後の部分で分析しました。)

 

2024年4月8日に皆既日食が起こります。ただ、日本からは見えません。アメリカ大陸(メキシコ~カナダ)から見ることができます。

 

結構規模が大きいそうです。しかも、この地域は広いのでそれぞれに時差があります。もしワシントンDCの時間を用いるなら、4月8日の午後2時21分に皆既日食になると思います。見ることはできませんが、日本では4月9日の午前3時21分になると思います。

 

ネットを見ると、「世界が滅亡する」という予言もあります。では、西洋占星術の観点からだと、この日食はどのような意味があるのでしょうか。伝統的な枠組みで分析をしていきたいと思います。

 

まず、日食の影響が最も強く出るのが、日食を見ることができる地域です。今回の場合は、中南米~北米に皆既日食の影響が広まるといえます。

 

同時に、日食がどこの星座で起こるかも重要です。星座が示す地域にもこの影響が起こるとされています。今回は牡羊座で起こります。牡羊座が象徴する地域は、イングランド、デンマーク、ドイツ、ポーランド、フランス、パレスチナ、シリア、そして日本です。日本からは見えませんが、今回の皆既日食は日本にも影響するといえます。しかも、パレスチナやシリア等の地域も含まれています。

 

近年はグローバル化が進んでいるので、以上の地域だけでなく他の地域にも影響はあると考えられますが、直接的な出来事が発生するのは、中南米~北米、そして牡羊座が象徴する以上の国々でしょう。


これから、わが国に最も影響力を持つアメリカ合衆国に対してこの皆既日食はどのような意味を持つのか、考察します。政治の中心である、ワシントンDCを基準にホロスコープを書いてみました。

 

まず、皆既日食が牡羊座という火の星座で起こることから、権力者の死、家畜に関する問題、民衆の間の対立、火事、戦争、疫病、農作物がうまく育たない等の問題が想定されます。また、牡羊座の支配星は火星なので、争い、流血沙汰、戦争という状況がフォーカスされます。

 

これから条件を絞って、具体的にどのようなことが起こりうるか想像してみます。皆既日食が起こるのが、牡羊座の第二旬と呼ばれる場所で、この場所の支配星は太陽です。つまり、牡羊座の支配星である火星に太陽の影響も加わるのです。太陽は権力者の象徴です。ここから、少なくともアメリカ合衆国では、この日食がとりわけ権力を持つ人々に影響を及ぼすと考えられます。

 

また、太陽は獅子座の支配星で、皆既日食が起こる時、獅子座はアセンダントのカスプサインであり、第一ハウスに位置します。第一ハウスは国民を表すので、国民に対する影響も(当然かもしれませんが)あります。もしかすると、国民の側のアクションが何かしらの引き金を引く可能性もあります。

 

つまり、今回の皆既日食は市民と権力者の間の関係性と関わるものであるといえます。

 

更に、ぴったり皆既日食になる時間を計算すると、第9ハウスでこの皆既日食が起こります。このハウスは宗教、法律に関すること、法廷に関すること、対外関係を象徴します。太陽はこのハウスにいるとパワーが増すとされていますが、日食なので、この力が削がれると解釈できます。

 

よって、法律関係もしくは対外関係で、アメリカの権力者は大きな困難に向き合うことになると想定できます。先ほどの説明で「権力者の死、家畜に関する問題、民衆の間の対立、火事、戦争、疫病、農作物がうまく育たない等の問題が想定されます」と書きましたが、条件を絞ると、「権力者の死」、「民衆の間の対立」が起こると想像できます。「権力者の死」といっても、「権力者の政治的な意味での死」も表すので、暗殺等が起こるという意味で捉える必要はないと思います(でも、合衆国なのでゼロではないと思いますが、、、)。

 

牡羊座は活動宮の星座です。この星座での日食(や月食)の影響は短いともいわれています。よって、今回の皆既日食の影響は短期的であると予想できるでしょう。

 

最後に、日本についても予測してみたいと思います。日本では、深夜にこの日食が起こります。しかも(私の計算が正しければ)第二ハウスにおいてです。ここは、国家の財政、株価、銀行、商業などと関わります。税金も関係するといえます。したがって、日本ではこの皆既日食は、お金と関係すると解釈できます。

 

また、牡羊座の第二旬という太陽の影響を受ける場所でこの日食が起こることを踏まえると、獅子座の場所も重要です。日本では、第六ハウスです。ここは、病気、一般庶民の状態を表します。

 

まず、庶民の「懐」に大きな影響を与える出来事が暗示されています。また、庶民に何かしらの病気が流行り、彼らの経済的負担が増え、結果として国家財政にも影響が出るとも推測できます。繰り返しになりますが、この影響はそこまで長くは続かないでしょう。

 

しかし、彗星がこの皆既日食に合わせるかのように太陽系に来るそうです。彗星は昔から悪いことの前兆です。例えば、大地震、伝染病、飢饉、災害級の大雨、戦争等が起こるといわれています。もちろん、この彗星の到来の予兆として、これまで大きな災害や戦争が起こっていたと解釈することもできます。しかし、皆既日食と彗星が到来するタイミングが重なっている状況は、何か大きな出来事がこれから起こってしまうことの前兆の様な感じがします。(以上の段落が追記です。3月20日)

 

どうしても未来予測は暗い事柄に関するものになってしまいます。でも、備えあれば憂いなしです。個人的に、少なくとも世界が滅亡することはないと思います!

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

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以上は以下の文献を参考に書きました。

 

The Annotated Raphael's Mundane Astrology (2013 Edition) by Anthony Louis

 

『占星学』(実業之日本社 1995年)by ルル・ラブア