オーラルフレイル | 押上ファースト歯科 訪問歯科診療部 スマイルライフ

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こんにちは、ようやく秋めいてきて過ごしやすくなりましたね。

今回はオーラルフレイルについてお話したいと思います。

 

オーラルフレイルとは加齢によって口腔の機能が落ちてしまう過程を言い、大まかに4つの段階があります。

 

第1レベルは口腔への関心の低下とされており、この段階では具体的な症状があるわけではありません。

 

第2レベルはお口のささいなトラブルが起こり始めます。滑舌が悪くなってきたり、食べこぼしたりするようになったり、軽くむせるようになったりします。

この段階ではまだ症状が軽いので自覚することはほとんどありません。気づいたとしても関心が落ちている状態では、歳だから仕方ないで済ませてしまう場合が多いです。

 

第3レベルでは味覚や唾液の分泌、噛む力や飲み込む力など複数の機能が低下していきます。口腔機能低下症という病名がつく段階です。

ですがひとつの機能が落ちても他の機能が補うため、第4レベルで説明するような重篤な状態ではありません。また、この段階では低下してしまった口の機能をまだ元に戻せるのも特徴です。

 

第4レベルでは食べる機能に障害が出ます。摂食嚥下障害や咀嚼障害といった病名がつくことがあります。この段階になってしまうと専門的な対応が必要になってしまいます。口の筋肉が落ちてしまい十分な食事が取れないことによる低栄養状態や、飲み込む力が落ちたことによる誤嚥性肺炎や窒息などに陥ってしまいます。また唾液の分泌量も少なくなってしまうため、細菌などに感染しやすい状態になっています。ここまで進行してしまうと前の段階に戻すことはとても難しいです。

 

こう書いてしまうととても恐ろしく思えますが、オーラルフレイルのきっかけはお口の状態に無頓着になってしまうことです。年を取ることで体の機能が落ちてしまうのは当然なので、血圧の変化を気にするのと同じように日々自分の口腔の状態に関心を払い続け、必要なときに歯科を受診する、という心がけを持つことが大事です。

 

押上ファースト歯科では様々な事情で歯医者に行くことが難しくなってしまった人へ、お家へ直接伺って診察をする訪問診療というものを行なっています。気になることがありましたら相談に乗らせていただくので、お気軽にご連絡ください。