ちょっとだけ、ケンカした




最近、何かにつけ『貫井部長』の事でとやかく言う



仕事中は問題なく、ご機嫌に貫井部長とも



上手くやっているのに



帰って来ると…




『絶対、怪しい』



『何かあっただろ?昔』



『おまえら、やっただろ?』



『って言うか、付き合ってる?例の遠距離の彼氏って貫井の事?』



『あいつの前で、笑うなむかっ



『イチャイチャするなむかっ



『だいたいお前、あいつにはどうして、甘えた口調なんだむかっ




こんな感じの事を…ここのところ毎日言われる




決まって、ベッドの中で…







今日は、夕食の時に




『なんなんだ。あいつむかっ馴れ馴れしいよ。どうしていちいち、凛子にボディータッチする?』



『そんな事して無いでしょ?ヌクッチは!』



『したよ!見たもん。資料渡すだけで、肩ポンってしたり、すれ違う時に腰のあたり触ったり!』



『すれ違う時には邪魔だったから、『どけ』って言う感じに手が触れただけでしょ?触ったって、なんか嫌らしい言い方!』



『じゃあ、頭、撫で撫では?あれは、ちょっと引くよ。』



『あ~~ぁ。あれは昔っからよ。癖でしょ。たぶん。』



『昔っから?』



『うん』



『やっぱり、あの噂本当なんだ!』



『何?』



『不倫!』




『たく~~ぅ。そんな噂…』




『どうなんだよ。真相は?』



『あんなの、ただの噂よ!私の言う事信じられない?』



『今のお前ら見てたら、信じられる訳ないだろむかっ




しばらく、沈黙…



険悪な空気…




比嘉は食事の途中で席を立ち



寝室へ引きこもった









比嘉のヤキモチや小言に



少し私自身も嫌気がさしてイライラしていたけれど



比嘉が不安に思う様な態度を取った私が悪いと思う



あんなに不安そうな比嘉の表情は



久しぶリ…



それに比嘉は昨日ぐらいから



またお腹の調子悪くしている汗



不安感じると直ぐに体調に現れるショック!



仕事中にも泣きそうな表情をしてたのも



気付いていたけれど



無視していたダウン







もう、2時間近く引きこもっている比嘉




不安いっぱいで泣いてるんじゃない???



寝てるかな?



今から、きちんと真相を話してこようと思います




 

11/25比嘉は私に内緒で、サプライズを計画していた



それは、11月初旬からひそかに比嘉が準備し始めていた



でも、その時には私たちは既に、



バラバラになっていて



そのサプライズは、実行される事は無かった



比嘉は、実行できなかったその計画を



漫画仕立てで、ノートに書き綴っていた



そのサプライズとは…





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まず、11月初旬、ネットで私が欲しがっていたティファニーのティアドロップのバングルを購入



そして、比嘉がデザインしたケーキを、例のケーキ屋のおじさんに発注



そのケーキはハート型の真っ白のレアチーズケーキで、上がストロベリーのゼラチン



中には、イチゴムースとスポンジ



ノートには比嘉が書いた原画とケーキの写真が貼られていた



そして、ケーキの上には白いボードにチョコペンで『あいしている』って書かれている



これを書いたのは、比嘉らしい



ノートに、『いくらなんでもおじさんにこれを書いてとは言えないから、ボートとチョコペンを入れておいてもらった』と書いてあった。





そして、比嘉が私の35歳の誕生日の日にわざわざ買ってくれたシャンパン


(参照:ケーキの事やシャンパンの事は私のブログの1番最初のぐらいに詳しく書いています。それから、ティアドロップの件は、12/25ぐらいのブログ参照)








これだけでも…ちょっと感激なのに






比嘉はこれを私には気付かれないように



11月の初旬から一人準備にかかっていた



そして、11月25日日報提出の時にPOST-IT



『今日25日だから、またケーキ予約したから帰り取りに行こう』



って書くつもりだったらしい




ケーキ屋の前で私を待たせて



夕食の後、



『先にお風呂入っておいでよ~』って言って私をリビングから追い出す



何も知らない私はお風呂へ…



その間にケーキのボードに字を書いて、



隠しておいたシャンパンを冷蔵庫に



バングルは比嘉のお気に入りのパーカーのポケットに




お風呂から上がって来た私は



『お先』って言って戻って来ていつも直ぐに冷蔵庫にミネラルウォーター取りに行くから



ワザと上がって来るタイミングにミネラルウォーターを準備しておいて



『はい。俺、風呂入ってくるね~』ってミネラルウォーターを渡す



そうしたら、私はたぶん、そのミネラルウォーターのペットボトル持って書斎へブログしに行く



だいたい、あの頃の生活パターンからして間違いない





そして、比嘉はお風呂から上がって来ると、リビングのソファーのテーブルにケーキとシャンパンを準備する




メールで『そろそろ、出ておいでよ~まったりしよ~ラブラブ



いつも、そうだったから



普通に私も直ぐにブログやめてリビングへ行く




ソファーにもたれている比嘉の横にすっと座って



テーブルのケーキ見て



私が驚く…




比嘉の思い浮かべたストリー





だって、ケーキの上には『あいしている』って書いたボードが乗ってるんだもん




あの頃、言って欲しくて、言わせたくして仕方なかった一言



『愛している』



その一言が書かれてあって…




私がどれだけ喜ぶか



どんな笑顔を見せるか



それを楽しみにしながら考えたサプライズ

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ここから、比嘉のノート丸写し



凛子がケーキ見て、驚いたら直ぐに



ハグされて、キスして



そのすきに、左手首にバングルはめる



凛子がキョトンとしたら



すかさず『愛している』って言う




『結婚しよう』でもいい




そう、言いたかった



ず―――――っと言いたかった



言う勇気が無かった



でも、愛していて



仕方がなくて



苦しくて



言いたくて言いたくて仕方がなくて



でも同じ言うなら



思いっきり驚かしたかった



じらして、じらして



それで、伝えたかった



俺の気持ち




でも、遅かった




叶わなかった



こんなに愛しているのに



伝えられなかった



どうする?



このケーキ



どうする?



このバングル



どうする?



俺のこの気持ち




苦しい




寂しい




今、俺がここにいる事



凛子の傍で無くて



一人で自分の部屋にいる事







もう、一生



凛子をギュってハグ出来ないのかなぁ?



キスもできないのかなかぁ?



愛しているって言う気持ちも伝えられないのかぁ?



凛子は俺の事…



あの頃、どう思っていたんだろう?



凛子は俺の事…



今、どう思っているんだろう?










もう、二度と誰も愛さないでいよう



もう、二度とこんな気持ちになりたくないし



誰の事も愛せないよ



凛子だけだよ…








そんな、比嘉のサプライズの章



読んで



涙が止まらず



比嘉に駆け寄った



『どうしたの?』



『ノート…見た。』



『どこを読んだの?』



『11/25のサプライズ』



『あ~~ぁ。あれ。なんか恥ずかしいね。バカなこと考えてたんだよ。俺(笑)』



『うんうん。嬉しい。叶えられなくごめんね。』



『どうして謝るの?今、ここに凛子がいるから…いいんだよ。これで。ちょっと、遠回りしただけだよ。』






そして、サプライズ



私は気づいていなかった



バングルの内側の刻印



『 T to R Forever Love 2010.11.25 』



そんな事が、刻まれているのに



今日、比嘉から聞くまで知らなかった



究極のサプライズ















いつも、私のポケットやデスクの引き出しには



『FRISK』が入っている



今日、帰りのコンビニ



『FRISK』が無くなりかけていたから



3つまとめ買い




比嘉が



『「FRISK」今も5粒ずつ??』



『うん。そうだよ。』




『懐かしいね。あれ、夏だったね。』




『夏だった。6月の末?7月だったかな?』









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7月頃の事



まだ、私と比嘉がこんな関係になっていない頃



そして、比嘉が仕事に自信を持てず



私にまだ、おびえていた頃



その少し前に比嘉と話し合って比嘉の本音を聞き出した私は



比嘉に仕事を教える時や比嘉の意見を聞く時は



2人だけで、事務所の隣の会議室を利用した



比嘉が、ウザい表情をした時は



私自身もヒートアップしている時だと悟ったので



冷静に、ゆっくりと、落ち着いて…



その日もそう、比嘉の話をゆっくり聞きながら



一体どうしたいのか?



何が違うのかを聞いていたと思う



落ち着いて、話しているうちに



比嘉の言わんとする事がわかった私は



冷静さを取り戻すために、『FRISK』を取り出し



5粒、口へ



必ず、5粒って決めている



なぜかって?



これがちょうどいい『シュワ~~~~』感だから



私が『FRISK』口に入れるのを見ていた比嘉は



『俺も』って表情で私を見たから



『欲しい?』って聞いてみた



『うん音譜』って言ったから



手、出してって顎で『ふん』ってしたら



比嘉はニッコリ手を出したので



3粒だけ上げた



『どうして、3粒なの?もうちょっとちょうだい!』




『何言ってるの!お子ちゃまには3つで十分よ。辛くて、『ヒーヒー』言わなきゃならないよにひひ




『大丈夫だよ!俺、意外にスースーするの大丈夫べーっだ!』って妙に偉そうな表情



『自慢するよな事じゃないよ(笑)ほら』って



比嘉の手ひらに『FRISK』をフリフリ…



ケースの中にはさほど残って無かったらしく



パラパラって何粒か出て来た



『あ~~。もう少ししかないやぁ…全部いちゃえ~~(笑)』そう言いながら



比嘉の手のひらに全部『FRISK』出したら12粒から15粒ぐらい



『えっえっ



こんなに!って表情してたけれど



『大丈夫なんでしょ?』って言ってやった



『大丈夫だよ。』って一気に口に掘り込んだ比嘉



さすがに10粒以上は『スーハ―』の状況が違うらしい



『ヒ~~~~ィ。ちょっと、やりすぎだよ~ショック!』って涙目



私は思わず爆笑した





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この時の事を思い出した



二人で顔見合わせて、『懐かしいね』って



そしたら



『俺、あの時の凛子の表情に、ちょっとドキドキしたドキドキ気付いてた?』



『ドキドキ?気付かないよ~~』



『す・ごく。可愛かったラブラブ



比嘉に『可愛い』と言われたのは…初めてかもしれない



そんな事…普段は言わないから



かなり照れくさくて、ドキドキしたよドキドキドキドキ



『えっ。可愛かった?何言ってるんだよ~(照)』



『本当に、可愛かった。こんな風に、無邪気に笑うんだ~ってニコニコ



『無邪気?』



『うん。それにね…』





私はそんな事したのか?思い出せないし



記憶も無いが



比嘉はそうだったと言う




『FRISK』食べて、舌が『ヒーヒー』した比嘉は、ぺロっと舌を出して



『ヒーヒーする~~~ぅ』って言った



これは覚えている



私はそんな比嘉に顔を近づけて



比嘉のぺロっと出した舌を指でツンってしたらしい



全く覚えていないあせる








『え~~?そんな事した?』



『したよ!だって、かなりドキドキしたもん。ある意味、キスよりHだったし、ドキドキだった』



『って、ゆーか。キスを狙ったんじゃないの?』



『ま、普通、あの状況で顔近づけたらキスするだろ?』



『そんなことばっかり考えて、普段から行動してるんだ~ぁガーン



『違うよ!可愛かったからキスしたくなっただけだよむっ




そんな事を言われて、ちょっと照れくさくなった



でも、そんな比嘉がすごく可愛いから



家路に向かいながら、横を歩く比嘉のほっぺにチューしてみた





『うん?なんだよ。急に(照)』










かなり、年の差あるけれど



なんかこんな感じ



いい感じ…

この時期、みかんが美味しい♪




私、すごくみかんが好き




食欲無い時も、みかんよく食べていた




比嘉が帰って来て



比嘉も、みかんが好きって知って音譜



スーパーでみかん1袋買う



すると、それが1日で無くなる…




すごい消費量オレンジオレンジオレンジオレンジオレンジオレンジオレンジオレンジ






で、最近ハマっている




みかん競争ベル




一体、なんなんだ???




どちらがいかに綺麗に早くみかんの皮をむくかオレンジ




かなり、必死



みかん選びから



始まる…



皮は1枚に綺麗に花びら型に



白い筋も綺麗にとって



ピカピカみかんにキラキラ




いかに、綺麗に早く剥く音譜



ただ、それだけなのに



かなり、闘志が燃えるメラメラ




剥き終えたら、



二つのみかん並べて



あーでもない、こーでもないと



みかんを見ながら評価する音譜



そして、自己満足しながら



みかんを食べるニコニコ



『甘いね~』とか



『これ、酸っぱい』とか




『こっちは水っぽい』とか



言いながら




そして、第2ラウンドへ突入ベルベル




また、みかんを必死で剥く




そんな事していたら、1日で1袋のみかんは



あっという間に無くなって



『箱で買った方が、経済的かもねニコニコ



『そうかもしれないけれど…箱で買っても、私らなら、直ぐに食べきってしまうかも汗



『かもね汗手、黄色くなるぐらい食べるかもね…』







36歳 SINGLEの超妄想中-SH3E0367.jpg

比嘉に82点って言われたみかん汗

よくわからないけれど、82点…

ドキドキのまま



出勤



朝から緊張のあまり、家を出る直前まで涙が止まらず




でも、やる時はやる



一度腹をくくれば、後は肝が据わってきた







プレゼンの行われる会議室



重い空気の中



理事たちが入って来るのを待っていた



そしたら、その中に








ヌクッチがいた





思わず『ヌクッチ!』って嬉しくて言ってしまったら



ヌクッチは私の方を見ながら、指をパタパタって手を振った



懐かしい、そして待ちに待ったヌクッチが帰って来てくれた







もう大丈夫



私の部長代理もこれで解除される



そう思うと、



緊張なんてどこへやら



プレゼンは難なく終わった





そして、私たちが打ちだした画期的な企画は



理事たちの度肝を抜いたらしい



そして、乗っ取りを企んでいたブラック達の悔しそうな顔









プレゼン終わって、東堂顧問とヌクッチ…



いや、貫井部長と話した




私…11月からだませれていた



ヌクッチが1月にここへ戻って来る事は



11月にはもう決定していたのだと



それを知った、ブラック達はヌクッチが戻って来るまでに



私をつぶして、リサーチ課を壊滅状態にしようと



企んだらしい



でも、そこは東堂顧問冷静だった



向こうが手を打てないように私を封じこんだのだから



『敵を欺くにはまずは見方からっていうだろ~~。ま、でも、比嘉とお前が本気だったのは…誤算だったけれども』と話してくれたが



酷すぎる



欺くにも程がる。



プレッシャーかけるにも限度があるよ汗


私に対するプレッシャーは計り知れなかったのに



体重は減るは、耳鳴り・眩暈に襲われるわ



大変だったのにダウン


1月入って、比嘉とまた一緒に暮らすようになっても



問題だらけで…



本当に…大変だったのに…




この人たちは…のんきに笑っている汗




そんなこんな…



ま、仕事の事なので詳しくはかけませんが



万事うまく行ったという事で








そ、そ、


ヌクッチの事は前にもブログに書いた事あるけれども



どこで書いたのか???




私が学術課にいた頃の課長で、4・5年ほど前に社内留学・研修も兼ねて海外支社へ



今年度4月からリサーチ課に戻って来るはずが



ブラック達の策略にはまり戻れなくなり



今になった




ヌクッチには色々仕事の事や専門知識を教わった



今の私があるのもこの方のおかげ



ただ、この人、ものすごい仕事バカで



仕事し出すと周りが見えない



おかげで奥さんに逃げられたのですが…










さてさて、貫井部長を迎えたリサーチ課



活気も出ていい感じです音譜



でも、比嘉は…



家に帰って来るなり



『俺、あいつ嫌い』



『どうして?』



『なんか、凛子に馴れ馴れしい』



『馴れ馴れしいって、28ぐらいからずっと私の上司だからね。』



『上司と部下の関係か?怪しいむっ…』








なんかわからないけれども…ヤキモチ焼いている比嘉くんです



なので、今日はいつも以上に



比嘉とまったりしようと思いますドキドキ