こちらは過去のメルマガを掲載しています。
パピーいしがみです。
前回のメルマガ、きちんと話す2 では、
「幼稚園に行きたくない!」という子への対応について、
お話しさせていただきましたね。
メロンマロンさんの場合は、
『幼稚園に問題がない』という事を調べてから、
子供に対してきちんと話をして、
それが解決に向かった・・・というお話でした。
ですが、その時に私は、
> 結果として同じような「幼稚園に行かない!」
> というお悩みだったとしても、
> 「同じようにやればいいんだ」とは考えないでくださいね。
とお話ししたかと思います。
> 私も今まで、お話を伺って「それは幼稚園を替えるべきです」
> とお返事したご相談はかなりあります。
> そして転園することで、ずっとくすぶっていた問題が、
> あっさり解決した、という事も実際にあるのです。
> どんな問題でもそうですが、絶対に状況判断は必要です。
> 必ず、親が幼稚園の担任の先生、園長先生に相談をして、
> 先生方の言葉に耳を傾けてくださいね。
> 先生方は、よ~く子供たちを見てくださっています。
> 信頼できる園を選び、子供の様子をじっくり教えてもらう。
> そんな状況判断の把握が問題の改善に結びついていきます。
と・・・。
そのお話をメルマガでしたところ、
実際に、転園をして本当に良かったです。
子供は見違えるように明るくなり、元気になりました。
という、嬉しいご連絡を頂きました。
今日は、ご参考として、そのお話を紹介したいと思っています。
そのご連絡を下さったのはびっけさん。
びっけさんはお子さんが3歳になる直前から働くことになって、
ある保育園にお子さんを預けました。
(ここでは、全ての保育園がそうだというわけではない、
という意味でA保育園とさせていただきます)
最初はどの子もお母さんと離れるのが辛くて嫌がります。
娘さんも次第に友達もできて楽しみ始めたのですが、
ある日を境に「A保育園に行きたくない」と言いだしたんですね。
A保育園の先生にその理由を聞いても、
「特にA保育園では思い当たらない」という返事だったようです。
同時期に子供は夜眠れなくなり、朝も起きれなくなります。
びっけさんは、それについても相談されますが、
親身になって話しを聞いてくれません。
子供に「明日はA保育園よ」と言うと『いかな~い』と泣き、
ある朝は『先生に会いたくなーい!!!』と園の外で大泣きをし、
転げ回って嫌がり泣き喚き、本当に大変だったそうです。
「これはおかしい・・・」
びっけさんは、毎日のように園で遅くまで話しをし、
いろいろ聞いていくと、
しだいにご担任の先生の子供に対する姿勢が見えてきます。
どうやら肝心な事は教えてくださっていなかったようです。
「このままではいけない、この子はこんなに無理してる・・・」
それが分かったびっけさんは、転園を決意しました。
転園をしてからの様子です。
ココから・・・
パピーさん、ご無沙汰しております。
前回前々回の、幼稚園に行きたくない・・・ってお話を読み、
娘のA保育園を嫌がって幼稚園にかえた時代の話がよみがえり・・・
思わずメールしたくなってしまいました。
そして、現在の娘の様子をお伝えしたくメールさせて戴きます。
あの後、A保育園を辞め、別の幼稚園に通わせました。
幼稚園にはすべてをお話させて頂き、幼稚園でもご配慮くださって、
年少前の2月から満3才から入れる園の為、
年少クラスに入れて貰いつつ、
おばあちゃんの事務長先生が個別に面倒を見てくれました。
A保育園での出来事が
トラウマにまでなっていたかは定かではありませんが、
怪我を怖がり、お友達とぶつかるだけで、先生に
『何かなっていない?』『血でて無い?』と、
心配して泣いて騒いでしまっていたそうです。
手を汚し手を洗うことを異常なまでに嫌い、
大好きだったはずがクレヨンでのお絵描きも出来ず、
砂場でも遊べなかった日々が続いたそうです。
私はフルタイムで土日休み。主人は平日休み。
私は土日にまとめて家事をしつつ休みつつ娘と遊ぶ・・・の日々。
職場も自転車で通える会社務めで、
昼休みもお客さまが居たらまともに休む時間が無い状況でした。
その為、ゆっくり娘に向き合う時間はとれませんでした。
だから園にもかなり頼りきらざるを得ない状況でした。
なので、子供の様子などは園に聞くしかなかったのですが、
A保育園は、娘を預けたときに居た、
朝番の保育士さんは帰りにはおられません。
その為、朝預けた時の子供の状態が心配で、
帰りがけに「その後、子供の様子はどうでした?」と聞いても、
「朝、私はいなかったし、朝番の保育士さんはいないから分からない」
という返事をされる事が多く、常に不安がありました。
ところが、幼稚園では朝から晩まで先生は園にいらっしゃいますので、
いつも明確なお返事を頂けて本当に安心できました。
そして、娘の家での様子というと・・・
それは人が変わったというか、日に日に明るくなり、
どんどん元に戻っていき元気になりました。
現在春休み中。
4月からは年長さんになります。
幼稚園には本当~に心から感謝しています。
あの頃の事を思い出すと涙が溢れ、感謝の涙がとまらなくなります。
A保育園には、辞めた年度末の3月31日に菓子折りを持って、
気持ちの整理のため私だけで挨拶に行きました。
園長先生に今どうしているか聞かれた為、
「娘はどうしていると思いますか?」と尋ねると・・・
「お母さんが仕事を辞めてゆっくり一緒にいるのでは」
とお返事されたので、笑顔で、
「いえ!私はそのまま仕事を続けてますし、
娘は幼稚園に元気に通ってます!」と伝えました。
園長先生は驚いておられましたが・・・(^^)
そして娘は今、お友達にやさしい、人の気持ちを第一に考える、
まさに“女の子の中の女の子”的な雰囲気を持って、
すくすく元気に育っています。
そんな優しい中にも、揺るがない強さを持っている様な
たくましさをも感じています。
あの体験は、決して3才の娘に良いモノでは無かったとは思いますが、
あの一件あっての今の娘が有るのだろうな、
良い経験だったのかもなと、
今後の人生の糧となる事は間違いないと感じています。
本人にどう影響していくのかは、まだまだ分かりませんが
少なくとも親の私たちには衝撃的で
今後の子育ての日々の自信や糧となった出来事でした。
ただ、今回の私と娘の場合もそうだったのですが、
お母さんの力だけでは、なかなか解決出来ない問題というか、
周りの方のお力添えがあってこそ・・・
良い方向に向かえたと思うんです。
私はホントに沢山の方々に相談させて頂きました。
そんな中で「元気になりました!」とお礼とご報告をさせて頂いた、
市の相談所の方がおっしゃっていたのですが
『良識ある大人の方々がまわりに沢山居たから良かったですよね』
って。これは本当にそう思いました。
市の職員の方、私の職場の方、実家の両親、A保育園の数人の先生、
幼稚園の先生、友人・・・。
そして夜中に娘の気持ちが気になって・・・
忙しい中、虐待の電話相談の方にも事情を話し、
子どもの気持ちや影響についてを聞かせて頂きました。
話がそれますが・・・、
この時に電話に出て下さった相談員方の、
(仕事をしている事によって)過去、子供さんを
旦那さまのご実家に預けられていた時の話をして下さいました。
『とにかく子どもは分かっていて、親の為に我慢をする・・・』
って貴重なお話をして下さいました。
じ~んと胸に響き「このままにしてはいけない!」
「何かしなければ」と思わせて下さいました。
今の幼稚園の事務長先生にも、
『子どもが出したサインには何らか、大人は動かなければ・・・』
とお話して頂いた事も忘れていません。
そんな沢山の皆さん(大人の方々‥)に助けられて娘は、
勿論私も救われたんです。
そして、今回のパピーさんのお話しにもあった様に
『 先生に教えてもらう♪』だなって、
パピーさんに便乗して言わせていただいちゃいますが、
ホントにその通りだって思います。
何より、子どもの為!なんです。
先生や園を責めても、子どもには何も良い影響、
結果は生まれなかったと今、経験した後だから尚更感じます。
味方!?になってもらいながら巻込んで
子どもをみて貰い助けてもらわねば、
預けている以上、無責任に先生ばかりを責められません・・・。
偉そうに便乗しちゃって申し訳ありません。
この件で、私はパピーさん初め、
沢山の方にお世話になり助けて貰い救われました。
つくづく人の優しさの有難さを学びましたし、
『あ~、人はひとりで生きていない。生かされてるな~』って、
実感させてくれました。
私、恥ずかしながら『生かされてる』って
生まれて初めて感じたのがこの時だったのです(*^_^*)
大きくなって分かる頃、
娘にこの時の話をゆっくりしてやりたいって思ってます。
(今現在は、A保育園の事は覚えていないと言います)
先日、幼稚園を卒園した年長さん達は、
娘にとって最初の年少でお世話になったクラスメイトさんです。
花道を作って送る時・・・寂しくて涙が溢れてしまったそうです。
人の優しさを感じて生きてくれてるのかなって、
嬉しく思えました(涙)。
幼稚園でも色々な事はありますが、
頑張って乗り越えて楽しんでいます。
(今年、娘も年長さんになりますが)
年長さんも楽しく頑張って貰いたいです。
何かあったらまたご報告します。
そしてパピーさんのお力をまたお貸しください。
頼りにしています♪
ココまで・・・
びっけさん、貴重なお話をありがとうございます。
怪我を怖がり、お友達とぶつかるだけで、先生に
『何かなっていない?』『血でて無い?』と、
心配して泣いて騒いでしまっていた娘さん。
手を汚し手を洗うことを異常なまでに嫌い、
大好きだったはずがクレヨンでのお絵描きも出来ず、
砂場でも遊べなかった日々が続いていた娘さん。
それが今・・・
> 娘は今、お友達にやさしい、人の気持ちを第一に考える、
> まさに“女の子の中の女の子”的な雰囲気を持って、
> すくすく元気に育っています。
> そんな優しい中にも、揺るがない強さを持っている様な
> たくましさをも感じています。
とありました。娘さん、本当に良かったですね(^^)
びっけさんの体験された、こういうお話をお聞きすると、
私が口をすっぱくして、
「結果だけを見て、対応をしてはならない」
という意味がよくお分かりになると思います。
「幼稚園に行きたくない!」という
全く同じ子供の言葉、様子なのに、
片やメロンマロンさんは、きちんと話をし、
片やびっけさんは、幼稚園を変える決断をした。
これは、結果として、子供が同じ状態になるにも、
そのプロセスは全く違い、
もちろん、その原因も全く違っている、という顕著な例です。
もし、びっけさんのお子さんに、
メロンマロンさんがされた対応をしたとしたら・・・
それを考えると怖くなります。
ですが、これは全ての問題に当てはまることなのですね。
なので「こういう問題が起きた」=「じゃあこうしなさい」
という巷によくある、安易な対策が非常に危険である、
という事の警告であるようにも感じます。
でも、だからと言って不安になる事はありません。
常に、子供の様子を見て、状況を把握しておくこと。
同時期に起きている事、変化なども含めて、
できるだけ子供の近くにいる人から教えてもらい、
(それこそ、幼稚園の先生は、良く見ておいでですので、
常に教えてもらえる間柄でいてほしいと思います)
ご自分でもしっかり見て、ご判断をなさることです。
メロンマロンさんもびっけさんも、共通することは、
「しっかり状況把握をなさった」って事だと思います。
そして、その状況把握がしっかりできていれば、
問題解決の糸口も見えてきやすいんですね。
今回のお話はちょっと難しかったかと思います。
ですが、これだけは是非、心に刻みつけてください。
『とにかく子どもは分かっていて、親の為に我慢をする・・・』
『子どもが出したサインには何らか、大人は動かなければ・・・』
経験された方だからこそ言える、貴重な言葉です。
私達は是非、参考にしたいですよね♪
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