マフェトンのスポーツ代替医療
エンタープライズ社、
買って得
です。
僕の持ているのは2000年のものなので、ちょっと古い本になるのでしょうが、とてもいい本だと思います。
一言で言うと、治療家向けのAK(アプライドキネシオロジー)を学ぶ者のための本です。
が、運動する側のほうが役に立つのではないかと思います。
スポーツをする方は、医学的な治療のほかに補完代替医療的な治療を取り入れている方が多いと思います。
この本では、
スポーツに対しての代替医療の概念、
検査法やその解釈、
有名なマフェトン理論(低負荷でのトレーニング法)、
栄養学的の考え(比率や不耐症など)、
トレーニングスケジュール、
使用する靴、
の注意点にまで及んでいます。
例えば、
水分の吸収について、激しいトレーニング中に胃からの吸収は800mlだが、損失は2000mlにもなる(McArdle1991)などと、さらっと書いてある。
ナトリウム、糖などの吸収がどうかなども言及する。
特に運動生理やなんやらを学んでいない人はとても便利だと思うんです。
そこで、既成のスポーツドリンクなどを使って、個々の選手用のスペシャルを作る事になる訳で。僕も相撲取り用に朝稽古終了時用のドリンクを、彼らと一緒に考えて実践してみたことがあります。割と成功したようで、相撲診療所先生に「お前、ドーピングデモしたのか?」っていわれちゃいましたよと報告を受けたことがあります。
また現在、バスケットボールで、ジョーダンのようなハイカットの靴は一般的ではありません。
僕が学生の頃は、アシックスジャパンとか、ハイカット全盛でした。
この本を読むと、足の感覚が大事なのかなるほどねーとなります。
治療師として、大相撲の力士や少年野球の子供たちにアドバイスする際にも、とても役に立ちました。
運動選手を扱うことの多い治療師はもとより、運動部の監督さんや少年スポーツの指導者の方などは、いろいろな本を買うよりこの本を一冊を持っている方が、役立つのではないかと思います。
