お客さんのパパが救急隊員だと知って、
つい、話しかけてしまった。

命が助かる希望があるから、
救急車に乗せてもらえるんですよね、
というような意味のこと。

そうですよ。

と、聞いて、涙が出た。
助かるかもしれないと、
心肺蘇生してもらったんだ。
そう思ったら、
涙が止まらなくなった。

車で病院に向かう途中、
霊安室に運ばれたと連絡を受けたけど、

その瞬間まで、私にとっては、生きていた。

その瞬間まで、

私は低酸素脳症とか、後遺症の心配をしていた。