お盆めいたことなどやらなきゃよかった。
陶器の送り火を置いて、そうおもった。
いないことを思い知らされるだけ。
思い出がちらほら話題になったとて、
いないことの苦しさを家族で分け合えるような、
そんなことはなかった。

実家のあたりのように、
坊さんが回ってくるような、
そんなところに住んで、
葬儀のその日から
しきたりの中で生きるような、
そっちの方が楽だったのか。

迷いは尽きない数日だった。