せめて3年、病気の発覚が早かったら。
あの子は他の2人の兄弟と同じくらい背が伸びて、たぶん三男くらいの薄い髭が生えて、まったく違う、もともと生まれ持った姿になっていたかもれない。

私も毎日お弁当を持たせるように、
いつものお手伝いをさせるように、
毎日の投薬や注射が完全に身につくまで、
ぴったり寄り添っていけたかもしれない。

あの子の生まれ持った性格、容姿。
それを奪ってしまった病気が憎い。
それを与えてあげられなかった自分が憎い。

あの子は、
やんちゃで外向的で怖れ知らずな子どもだったんだ。