円形脱毛症物語~B子編5~ | 名古屋 人毛100%かつら作製会社 ウイッグサロンUP

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B子編続きです~アップニコニコ

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とうとう、名古屋の大きな病院へ行く日がやって来た。


そう、以前行った皮膚科から、紹介状を書いてもらい、予約が中々取れなかったが、ようやく診察してもらえる日がやって来たのだ。


私は大きな病院へ行けば治るに違いない、原因は何なのか分かるに違いないと、淡い期待を抱いていた。



いざ、診察室へ…。



物腰柔らかそうな先生は私に言った。


「この半年か一年の間に、何かストレスを感じたこと、ショックだったことはありますか?思い出してみてください。」



え…?この半年か一年の間に…??何でそんな前のことを聞くのかな?

不思議に思ったが、すぐにピンときた。



ちょうど半年前の冬、私は大好きだった祖父をある日突然亡くした。
それからすぐその後に、当時付き合っていた人とお別れしたことを思い出した。



それを先生に告げると、そのことが原因、つまりは極度に心がストレスを感じてしまい、髪の毛が抜けたと言うのだ。



人生において、誰かとお別れすることくらい、誰しもが必ず通る道…。
それが原因で髪の毛が抜けるなんて…。
私はどんだけ弱いんだ?(笑)とその時思った。


でも原因が分かったら、何だか少しスッキリした私に、先生は続けた。



「…酷なことを言うけど、ごめんしてね。今のあなたの状態は、進行がまだ止まっていない。まだまだ髪は抜け続ける。恐らく、全身抜けてしまうだろう。治るのも難しいかもしれない。」




…その後、私はどうやって薬をもらい、どうやってお金を払い、帰ってきたのか、全く覚えていない。

気が付くと家にいて、母にこう告げていた。



「バリカンって、家にある?」




全て抜けてしまうのなら、いっそのこと剃ってしまった方が、抜けていく髪の毛に怯えなくてすむ。



私は、女性にとっては、一生必要がないだろう(尼さんは別かな?)バリカンを手に、全ての残った髪の毛を剃った。



「あはは…。私って頭の形、こんなだったんだ。」



剃った後、初めて見る自分に少し笑ってしまった。



髪を剃るなんてこと、男性でもしないかもしれないのに。




ずっと側にあったものが、無くなってしまった。



体のどこも痛みを感じないというのに。




心はナイフで切り刻まれ、八つ裂きにされたかのように、痛かった。




続く。