2024年06月26日(水)晴れ

名古屋にオペラ(歌劇)を見に行った。と言ってもナマの舞台じゃなくてオペラを撮影して映画にしたライブビューイングてヤツ。
全国のシネコンで上映され、他にビゼーの「カルメン」ヴェルディの「運命の力」グノーの「ロメオとジュリエット」などがある。
私が行ったのはプッチーニの「蝶々夫人」。

中3の時、音楽の先生が「ある晴れた日に」という歌のレコードをかけてくれた。
♪ある晴れた日~遠い海のかなたに~♪ソプラノ歌手の声の高さ綺麗さ力強さにビックリ!
そして「これは蝶々夫人という有名なオペラの歌です。
素晴らしいオペラだからみんなも大人になったら見に行くといいよ」と言っていた。
あれからン十年、ホンモノの舞台じゃないが生まれて初めてのオペラ鑑賞だ。

これは5月にニューヨークで上演された舞台の映画化。
プッチーニはイタリアの作曲家でこの映画も全編イタリア語だが私には何を言っているかちゃんと理解できた。
日本語字幕付きだから(^^;

19世紀末(明治時代)、長崎の15歳の芸者・蝶々は会ったこともないアメリカ海軍の若き将校・ピンカートンと結婚する。
単なる現地妻だが純真な蝶々は本気でピンカートンを信じ愛する。
やがてピンカートンはアメリカに戻り、蝶々はその後生まれた子どもと共に帰りを待ち続けて歌う。
     ♪ある晴れた日~遠い海のかなたに~♪
3年が過ぎ晴れた日の朝、本当にピンカートンは帰って来た!だが1人ではなく、アメリカ人の妻を連れて…。

休憩入れて3時間超の大作で、大勢のオペラ歌手の力唱に圧倒された。
ただオーケストラなど音楽面は素晴らしいがビジュアル面は違和感満載(TT)

出演者の年齢がみな高く蝶々たちもとても若夫婦には見えない。大型スクリーンでだからよけいにだ。
実年齢は蝶々役43歳、ピンカートン役36歳だったww

しかも日本人男性の衣装はチャイナ服や大相撲の行司みたい。女性の着物は派手な配色のストライプ柄ばかり。
明治時代の芸者さんでもあんなの着なかったww

プッチーニも戯曲の原作者も台本作家も誰も日本には来たことがないそうだ。
憧れの東洋日本を想像で書いたから日本と中国の違いもわからなかったんだな。
ちなみに今度の衣装デザイナーは中国人女性だったww

さらに不思議なのはオペラには子役はいないの?2歳くらいの子どもを演じるのはなんと人形!
それを3人の黒子が操ってまるで生きてるように動き回らせたからすごい!でもやっぱりキミョーだ^^;

初めての新しい経験ができたし、なによりも中学の先生が言っていたオペラに行けてよかった。
これでやっと大人になれたww