14年勤めた名古屋市役所を辞め、フリーのセミナー講師として独立したときは、
資金も人脈も0、生徒さんは数名で開講すればするほど経費がかさみ、とても食べて行けなかった。
SNSなんてない時代、手作りのビラを作ってマンションにポスティングして怒鳴られたり、
カルチャースクールの面接に行って、「あがり症なんてネガティブな講座、需要あるわけない」と門前払いされたり。
その他、ココにも書けないような壮絶な体験多数。
そんな精神的にも経済的にも苦しいとき、「いい仕事紹介するよ」や、「あなたなら年収1000万は稼げるよ」という甘い言葉。
さすがに反社はないけど、紹介したいと言われて行った場所が、ネットワークビジネスの集まりだったり。
一見ちゃんとしてる風を装ってる仲介業者がギャラ滞納、請求すると「女のくせに」と罵倒されたり。
あがり症の人を救うという信念があったから、どんな待遇でもつらいと感じたことはなかったけど、
組織を抜け、好きを仕事にすることは、常に責任とリスクが生じる。
会社が守ってくれない、誰も助けてくれないから、見る目を養うしかない。
自由である分、自らを律するしかない。
よほど意志が固く、誇り高き人にしか、フリーランスは勧めない。