この日は朝から雨のブルックリン
fromLAの性なのか
(本音は傘をさすとスマホが持てない=写真が撮れないというだけのこと)
曇り空
濡れた地面
重たそうにうなだれる木
水を含んだ車の通る音
雨のブルックリンも風情たっぷりで
嫌いじゃない
LAに住んでいるから
年に数回しか降らない雨に対しての想いが強いんだよね
コインランドリーに行きました
(洗濯物1lb1ドルですって
それが高いのか安いのかの判断がつかないんだけど)
それとRite Aid(ドラッグストア)で買い物をしました
10日間(病院泊を除くと8日間)
マイ(友達)の家にお世話になりました
なかなかこの歳で(しかも単身)
他人のお宅にお泊りするという機会もないため
色々と面白かったです
生活スタイルはもちろん違う
趣味嗜好もかなり違う
そんな彼女の部屋には
ワタシの家にはない物が沢山置いてあり
いちいち目を引きました
一言でいうと
「彼女はとても良い暮らしをしていた」
20ウン年来の仲なので
お互いのことは
自分以上に知っているといってもいいくらい
ワタシも相当ひどかったけど
彼女のレイジーさは(怠け具合)
当時の誰よりも負けてはいなかった
お互いの家によく泊まりにも行っていました
最後に泊まったのは忘れもしない
2001年の9月11日
そう、NYのテロがあったその日、
あの様子を渋谷の巨大スクリーンで見ていて
「嘘でしょ…」
彼女とふたりで絶句したのを今でも思い出します
で、その後立川の家に行ったんだっけ
その1ヶ月後にワタシはアメリカに行くことが決まっていて
まだビザが下りてなく
非常に焦っていた記憶があります
25歳の秋でした
あの頃のワタシ達はまだまだ未熟者で
だけど生意気さと瞬発力だけは持ち合わせていて
その7年後に彼女は単身NYに渡った
泥のような生活をしていたあの頃とは全く違う
(泥ってw)
とても快適で
身の丈に合った生活をマイは送っていました
ワタシはとても嬉しかった
マイの性格、趣味嗜好、癖、好き嫌い
他の誰よりも彼女のことは熟知していると思っている
そんな彼女がNYで婚姻をし
この度子どもを出産することにもなり
ワタシはお手伝いとしてこのNYにいる
20年前の彼女の暮らしとは
雲泥の差(とまでは言わないが)の
彼女らしい快適な住まいを作り上げていて
ワタシ達もしっかり大人になったんだね
ものすごく感動したんだ
「良い暮らし」
「Well-living」
雨が降るブルックリンの街並みを
洗濯物を抱えながら歩いていて
ふと頭によぎった
「良い暮らし」
ワタシも良い暮らしがしたい
マイの暮らしぶりを見て
「とても良い暮らしをしているな」と
素直に思ったように
ワタシもワタシ自身が
「良い暮らしを送っているな」
と思うような暮らしをしたいと思った
良い暮らしってあまりにも漠然とした表現だから
ワタシはこれから時間をかけて
自分にとっての「良い暮らし」「Well-living」を見つけていこうと思う
良い暮らしを探す旅
ヒントはこのブルックリンに
あるのかもしれない
こんな事を思うのも
このブルックリンという素敵な街に
暮らすように滞在しているお陰かな
洗濯物を抱えながらふと思うんだから
そりゃそうだよね
そしてここにきてはじめて
LAの家に少しだけ
ほんの少しだけ
帰りたくなった
子どもに会いたいとか
主人に会いたいというより
暮らしをしたいと思った
心安らげる場所
ホッと一息付ける場所
大きく呼吸が出来る場所
雨のブルックリンで誓った
良い暮らしをしたい宣言は
あれから2週間経った今も変わらず脳裏にはあって
少しずつ前進しています
とりあえず最初に着手したのは
食から
キッチン周りからはじまり
良質な食材だったり調味料だったり
ふきんひとつとっても
大事に使うことを心がけるようになりました
そしてお料理も
食が変われば
性格も変わる
って言うと大げさかな
いや、当たってる気もするよ
無理をするといきなり爆発しちゃうので
自分で楽しく出来る範囲で
ボチボチやってます