月明かりに濡れたちいさな港町が
凪ぎの夜風にあまく薫る夜は …
ぽつぽつとほのかに灯るちいさな町の灯を
僕は遠く離れた防波堤から見つめている
冲からはあまく薫る潮の風 …
その指先は僕の首筋をやさしく撫でてゆく
僕は見つめている
紺色の夜空と、無間の闇を吸いこんだ凪ぎのうみ
その狭間に揺らめくあたたかな町の灯と
愛( かな )しい顔をした満つる月を
そして僕は今日もここから
ちいさな港町の新しい展望台から 1
とても暑かったけれど、
僕は時間を忘れcameraで切り撮ってゆく
ちいさな港町の新しい展望台から 2
僕の切り撮るもの
鞆の町と冲に浮かぶ島を航行するおもちゃの船
ちいさな港町の新しい展望台から 3
僕の切り撮るもの
さえぎるものなど何もない凪ぎのうみ
ちいさな港町の片隅から 1
僕の切り撮るもの
しなやかな肢体をもつ“ ねこ ”とい名の芸術
ちいさな港町の片隅から 2
僕の切り撮るもの
その路地の先には何か素敵なことが待ってるんじゃないかって …
そう思わずにはいられない風景
ちいさな港町に夜が来たりて 1
僕は … 夜に撮りたいんだ
月明かりに濡れる … 真白なその肌を
月影に微睡む … しなやかな四肢を
今夜、会えるだろうか
塀の上の友ねこに僕は聞いてみる
“ … どこかで見かけなかった? ”
“ … 向こうで見たの? ありがとう ”
あっ …
あぁ 姐さん こんばんは
会えてよかった
姐さん
ちょっと動かんとってね
ちいさな港町に夜が来たりて 2
僕の撮りたいもの
そっとこころに寄りそってくれる“ ねこ ”という名の …
さてと …
ちいさな港町に夜が来たりて 3
ちいさな港町に夜が来たりて 4
「 凪ぎのうみ、月影のねこ 」
~ f i n











