夏と僕等の短篇 4 | 光と風の中の防波堤で …









首からcameraを提げた僕を、きみはちらと見た


けれどその瞳にはこれといった感慨も浮かべず、
視線はもとの軌道を描きもとの場所へ




“ やぁ こんばんは


きょうもあつかったね ”





















さてと




















アオイロの陽炎ゆらめく外の世界を


僕は隔離された部屋から、ファインダー越しにみていた





















そうしながらぼんやりと …


いつだったか旅をした異国の地を思い出す





















エジプトに行くのさ

砂漠が見たくなってね

でも着いたのはマレーシア …






















海 … いきますか




そして僕はオートバイに跨り


藍色をたたえた大海原へ疾走( はし )り出す





















果てしなく続いていればいいのに …


そう思いながら翔ける海岸線の気持ちよさとは裏腹に


僕の細胞の一つひとつは水分をもとめてた



ちょっと 停まりますか





















ふぅ ~























やがて辿り着いた丘の上から


夏の暑さを忘れさせてくれそうな海風に吹かれ


僕は …






















やっぱり、なぜだか今日は


 いつだったか旅をした異国の地を思い出していた





さてと


もどりますか




















蒼い陽炎の向こう側、cameraが切り撮ったもの 1





















蒼い陽炎の向こう側、cameraが切り撮ったもの 2























蒼い陽炎の向こう側、cameraが切り撮ったもの 3





















蒼い陽炎の向こう側、cameraが切り撮ったもの 4





















蒼い陽炎の向こう側、cameraが切り撮ったもの 5





















蒼い陽炎の向こう側、cameraが切り撮ったもの 6








燃えるように暑い夏の日の夕暮れどき


ときおり空が見せる夕やけの美しさは格別


空の青さと夕やけの撫子色が絡みつくさまは、
まるでおたがいを求めあう男女のよう





それが見たくて向かったのは …





















こんば …










 












こんばん …


あっ …





















あっ … 姐さん


… おやすみ




そうして時は過ぎ


あたりに夜の帳が下り、闇が生まれるころ




思ったような夕やけに出逢えなかった日の宵は


鞆の町に流れるささやかな汐の唄を聴きながら


こころのおもむくままに過ごしましょう





















帰り際、視線を向けた先では


低く垂れこめた雲が撫子色に燃える美しい空





















それは宙へ還りはじめた青さとの刹那の逢瀬


見ている間に、青さはやさしい夜の紺色へと変わり


撫子色もその情熱を冷静へと転化し


夜の闇へと帰してゆきました











 









To Be Continued ♪ →