「 尾道灯りまつり 」
嘉応元年( 1169年 )に開港した尾道は、穏やかな“ みなと ”とともに発展し、
東西に延びる尾道三山には、その発展により財をなした豪商の寄進により、
最盛期81ヶ寺が造営されました。海岸沿いには常夜灯( 燈明 )があり、
その燈明はそれぞれの寺へと続き、風の影響を受ける帆船( 北前船 )は、
それら尾道三山の灯りをめざして入港してきました。
「 尾道灯りまつり 」は、その尾道繁栄の礎を現代に再現し、
ほのかに灯るぼんぼりを通して“ 癒しのまち尾道 ”のぬくもりを体感しようとするものです。
市内の幼稚園・保育園児から小中学校の児童・生徒らにより、
将来の夢や願いを描かれたぼんぼりを、お寺へと続く参道や海岸沿いに奉納していただき、
そのお寺を核とした地域の歴史や文化、伝統を知ることから、
自分の街に誇りを持ち、地域を愛する感性を育むことも期待 …
第12回 尾道灯りまつり
平成27年10月10日( 土 ) 18:00 ~ 21:00
* 荒天時は、10月11日( 日 )に延期
http://www.onomichi-matsuri.jp
ときは足早に過ぎ、また黄金色の季節が廻ってきました
思えば、とても暑かった碧い夏の余韻にひたる間もなく
妖しく燃えていた赫い花園は、やがて熾火の叢原へと変わり
そこはいつの間にか可憐なコスモスのよせる渚となっていました
ちいさな子どもたちが作った小さなぼんぼりが、
商店街や街の至るところで揺れています
秋の夜風はすこしひんやりしていたけれど、
ゆらゆらゆれるやわらかな灯はやさしくて …
ほほを撫でる夜風さえなんだかとてもあたたかい
cameraを手に千光寺へと続く石畳の坂をゆく僕は、
それらをうっとりとなりながら見つめ歩いてゆきます
この街にオートバイで来たとき、
いつも停めさせてもらう無料の二輪置き場は …
今夜は一面にぼんぼりが並べられ、
たくさんの家族連れが集う憩いの場となっていました
本通りを往くひとたちの歩みもこころなしかゆっくり
さてと …
千光寺道入口から千光寺まで、
いくつかのお寺を巡りながらのんびり向かいます
いつもは静かで暗いネコの細道も、今宵この時 …
お寺への参道をほんのり明るく染めるぼんぼりに、
猫たちもニャにごとだ!?と驚いてることでしょう
道往く人には次々と四角い板を向けられて、
やはり猫たちはニャにごとだ!?と驚いてることでしょう
この夜、僕のcameraの相棒となってくれたのは、
42.5mm( 換算85mm )f1.2の中望遠単焦点レンズ
この焦点距離で被写体にレンズを向けたとき、
ファインダーの中では意図せず構図がまとまっている …
そんな不思議な印象を受ける画角です
見たままのパースで自然に切り撮れる絶妙な画角
開放f値1.2というピントは極めて薄く手ごわいけれど、
魔眼使いとしてもっともっと精進していこうと思います
階段をのぼりながらふと見上げると、
薄い月明かりを浴びて緑青色に光る三重塔
夜闇に浮かぶ寺社仏閣の美しさは格別です
境内にもたくさんのぼんぼりが並べられ、
訪れた人をあたたかく迎えてくれています
本堂では様々な音楽イベントが催され、
ここ持光寺では津軽三味線の音色が厳かに鳴り…
今夜は金木犀の香も、夜闇に濃くとけているようですね
陽の光のもとで香る金木犀も十分に香しいけれど
あまい夜風によってほんのり潤みを帯びた香は、
夜にあってはより濃厚にからみつくようです
僕は夜気を胸いっぱいに吸いこみます
馥郁としたそれを僕はしばらくのみ込んだままで、
やがてゆっくりと薄く吐きだします
琥珀色な秋の夜のbonbori人思い 1
琥珀色な秋の夜のbonbori人思い 2
琥珀色な秋の夜のbonbori人思い 3
千光寺でのひとときを終え、
また来た道をコけないよう戻ってゆきます
琥珀色な秋の夜のbonbori人思い 4
琥珀色な秋の夜のbonbori人思い 5
さてと … 帰りますか
秋の宵にやさしいぼんぼりの灯りを見つめた
金木犀が濃く香る夜のお話でした
ハラビロカマキリとオオカマキリのお嬢さん
もうすぐお産だね
元気なこが産まれますように
さてと
コスモスの渚もそろそろ見頃かな
「 霞む夜毎(よごと)の螢火に 」
~ f i n





















