雨上がりをあるく
今日は月の裏にゆくの …
雨の夜に家にいること、
もったいないって思うようになったのは …
camera遊びするようになったから
雨の夜はcameraを手に …
今日は雨の月曜日
僕は仕事帰りの車中でふと思う
今日はいつもより早く仕事を終え帰宅している。
今日はなんとなく寄り道して帰りたい気分。
今日はぐうぜんにも助手席にcameraが鎮座ましましている。
さて どうしよっか …
車窓から流るる潤んだ風はあまく、
匂い立つ雨の香は胸を切なく揺すぶる
雨音はショパンの調べではないけれど、
世界を濡らすやさしい音色は心地よい
さてと …
『 こんな雨の夜を歩きたい 』
きっと雨に濡れた世界は綺麗だろうな …
もし雨上がりを月と歩けたなら、
それはとても素敵で幸せな気分 …
『 こんな雨の夜を切り撮りたい 』
きっと雨に濡れた世界は甘美だろうな …
もし雨上がりをcamera散歩できたなら、
それはとても素敵で幸せな出来事 …
雨上がりをあるきたい
今夜はcameraを手に
海のみえるあの場所へ
僕は家から離れるよう、西へと針路をとる
絶え間なく堕ちてくる銀の雨は、
幽かな僕の世界を色濃く染めている
雨に濡れそぼる黒いアスファルトは、
暗く光る海面( うなも )のようにぬめり
其処にさまざまな色の光を映し出し、
五彩の万華鏡の如く、目もあやに着飾っている
前方を走る車はしかし其れを粉々に蹴散らし、
波立つ路上をまばゆく光る玉虫色の洪水に変える
僕は首を振るワイパーの向こうを見つめ、
助手席のcameraへ左手をそっと伸ばす
cameraに取り付けられたレンズに触れた指先が …
黒曜石の塊のような75mmのつめたい体温を感じふふと微笑む
銀の雨は小さな港町にも絶え間なく堕ちている
幽かだった僕の世界はやがて
蒼い潮の色に濃く染まってゆく
小さな港町のちいさな駐車場に車を停めて
ん …
まだちょっと明るい …
僕はお気に入りの青い傘を片手に、
夜がマントを羽織るまで町を下見散歩
しっとり艶やかに濡れた石畳
間もなく町の灯を妖しく映し出します
大好きな和小物の雑貨屋さん
お店は閉まっていたのでね
ガラス越しにそっと中をのぞかせてもらいます
あっ
透きとおったガラスの花瓶にあじさい …
今度見せてもらおう
なんだかラピュタっぽくなっています
苔を触るの好きなんです もふもふ感が … ね
触ると雨をたっぷり含んでて気持ちよかった
この夏もお世話になるcafe
閉店間際のお店でオーナーさん
一人ご飯食べながら文鳥にご飯あげてた
さて そろそろ
いきますか
僕は手にした青い傘を傾け、右手のcameraが濡れないようにします
ぱらぱらと楽しそうな青い傘の向こう側、
雨の落ちてくる空はやさしい紺色をしてて …
うん きっともうすぐ
もうすぐ 雨上がり
なかなか眠れない夜のはじっこで
お月さまが次の空へゆくころ
一人きり遠い空のはて
聴こえてくるのは愛しいあの歌声
眠る人たちの夢
雨上がりをあるく
今日は月の裏にゆくの
今はまだ覚めない夢
深い息ついて僕も次へゆく準備
なかなか眠れない夜のはじっこで
いつの間にか今日の夢へゆくころ
上の裏の夢町花火が
いろんな色たち夢の真上に降りそそぐ
朝はいつ夢を見るの
雨上がりをあるく
今日は月の裏にゆくの
今はまだ覚めない夢
君のうた聞いて出来れば声に抱かれたい
眠る人たちの夢
空は雨を含んですでに潤った
君は目をつむりまつ毛をふせて何 …
世界は …
さてと もう帰らないと
ん?
僕が釣りしてる人に見えたのかな
ごめんよ ごはん持ってないんだ
きみもお家におかえり
雨上がりのcamera散歩から帰宅して
ん … ?
lineに友人からツーリングのお誘い …
あじさい花まつりですか
うん
ちょっといってみますか
「 夜に雨は止んだ 」
~ f i n



















