先日の雨上がりの午後のこと …
僕らが疾走ろうとしてる道の上には
依然 涙の名残りが光ってて
疾走ることを躊躇われたんだけど …
“ mintblueの風を纏って疾走る ”
その渇望には抗えなかったんだ
僕らは濡れて光る路面を避け
瑞々しい5月の風煌めくあの丘へ …
漆黒のオートバイは
流るる翠の風をやさしく千切っては
高らかに嘶( いなな )き駈けてゆく
僕らの疾走り去った道のうえでは
小さな風の子どもたちが笑ってたよ
5月の風が煌めく陽だまりの丘にて …
樹上のエメラルドグリーンの葉っぱは
透きとおった陽光をいっぱい浴びて
どの子も楽しそうにはしゃいでる
翠の梢を風が大きくゆさぶると …
エメラルド色をした葉っぱたちは
ざわざわと夢のように瞬いては煌めき
さららさららと地面に光をこぼしてる
そうして僕らの前に
光と影で織られた木洩れ日を
美しい絵画のように魅せてくれたんだ
まばゆく満ちる光と影の木洩れ日は
梢が風でゆれるたび綾なしを変え
それをうっとりと魅てる
僕らの淡い影や思いさえのみこみ
光と影の水面( みなも )でさざめいてる
5月の昼下がりは微睡んで …
そして世界の片隅では
かくも美しき光と影の饗宴が広がってた
さてと …
ちょっと散歩しますか
僕は漆黒のオートバイから降り
銀色のカメラを首からさげて
雨上がりに煌めく5月の陽だまりの丘を
のんびりとことこ歩いてゆきます
もうすぐ旅立ちを迎える
たんぽぽの子どもたち …
どの子もみんな
光あふれる陽だまりへ
根づけますように
カタバミの仲間かな …
仲よく風にそよいでたよ
ん?
はらぺこあおむし ♪
いっぱい食べて
綺麗な蝶になるんだよ
そうして僕らは
時間が許すまで
たんぽぽのソファで微睡んで
風の雫のゼリーをお土産に
もとの場所へと帰っていったんだ
帰宅して …
雨上がりの路面を疾走り汚れた
オートバイを綺麗にしてるとき
ふとツツジの花を見たら …
はらぺこあおむし!
でも頭を下にしてぶら下がったまま
何しとるんかな …
大丈夫なんかな …
はらぺこあおむしを気にしつつも
汚れたオートバイを1時間かけピカピカに
ん?
まだ同じかっこうでぶら下がってる!
生きとるんかな …
おそるおそるつついたら …
よかった! 生きとった!
きみもいっぱい食べて
綺麗な羽で飛んでいきなよ
彼はいつもの席に腰かけ
晩ご飯を品定め
バッタくん?
あんまり食べたらいけんよ
さてと
僕も … 晩ご飯にしますか
明日もきっと
いい天気 ♪
「 たんぽぽのソファに座り 」
~ f i n












