あの日 …
小学生だった僕は夢をみた
あの頃は …
仮面ライダーが好きでも
ライダーの駆るオートバイには
大して思い入れもなく
スーパーカーブームの
ただ中にあったけど
これにも興味を示さず…
そんな僕が … みたんだ
“ オートバイで疾走る夢を ”
夢の中で僕は青年に
なっていた …
青年の僕はオートバイに乗り
楽しそうな笑みを浮かべ …
入道雲の広がる蒼天の下を
一人疾走っていた …
当時の社会科の授業の
影響なのだろうか?
どこか70年代の
高度経済成長期を思わす
メタリックなコンビナートの
巨大な恐竜の群れが …
僕が疾走る国道の左手に
ずっと広がっていた …
巨大ないくつもの煙突からは
灰色の綿飴のような煙が
風にたなびいている …
その様子を横目に僕は …
“ 本当に嬉しそうな顔で
疾走っていたんだ ”
何のために走っていたのか
わからない …
どこへ向かっていたのかも
わからない …
ただ…
夢から醒めた僕ははっきり
覚えていたんだ …
夢の中で駆るオートバイの
不思議なシルエットを
夢の中で聴いたオートバイの
弾けるような嘶きを
そして…
未だに僕の心の中に
鮮明な思い出として
刻まれているほどの …
あの日 … あの時 …
一夜の刹那の夢で味わった
“ オートバイで疾走る楽しさを ”
時は流れ幾年月 …
僕は再び巡り逢ったんだ …
夢の中でみた…あの
風のオートバイに …
To Be Continued … →
