カララン、と音を立てて3人の客が入ってきた。
SUさんとSOさんとK子さん。時刻は7時ちょっと過ぎだった。
ふん、やっぱりだな。ようやくこれで当初の予定どおりだ。
「おーう。」
SOさんが軽く手を上げる。興味なさげな目だ。
私のテーブルのC子さんがK子さんに手を振る。
「あー!AGAも久しぶりー♪」
K子さんもこちらに手を振った。
だが、そんなK子さんを引っ張るように、SOさんは奥へ進んだ。
「食事するからー」
と言いながら、SUさんもK子さんの背中を押すようにして歩く。
我々のテーブルにつくかと思ったが、何故か2つ以上も離れた
奥の方のテーブルに3人は席をとった。
同じテーブルだったら言いたい事は山ほどあった。
集合時間も集合場所も曖昧。
花火の仕掛け台についても作るのか作らないのか未決。
C子さんへの連絡はついに1回もしないまま。
お前らこの1週間、いったい何をやっていたのだ?
そういう事をきちんと言いたかったのだが、現在の幹事はというと
真ん中に座ったK子さんを両方から挟むようにして座って
左右から、まるで寄り添うように上半身を近づけ
互いにK子さんを自分の方に向かせようと
凄い勢いで喋りかけまくっていた。