【ライブレポ】友成空 FIRST LIVE TOUR at 梅田 Zeela 距離“ゼロ”の熱量と、静かな情熱が同居した2時間
11月23日(日)17時、大阪・梅田にあるライブハウス「Zeela」で行われた友成空のファーストライブツアー。
地下1階に広がるキャパ約250名の空間は、老若男女さまざまなファンで埋め尽くされ、小さな箱ならではの濃密な熱気が立ち上っていた。
140番目の整理番号で入場した筆者は、ちょうどステージの中央あたりを確保。
席のないフロアだからこそ、アーティストとの“距離ゼロ”の近さが心を揺らす。
表情の細かな変化までしっかり見える、まさに特等席だ。
インストで幕開け――そして「ACTOR」へ ライブは、インストゥルメンタル曲から静かにスタート。
続いて披露された数曲のあと、ファンの歓声が一段高まったのは「ACTOR」。
小さな箱だからこその密度の高い音が、会場をまろやかに震わせる。
序盤は歌に集中する“カラオケスタイル”だったが、中盤からはピアノの弾き語りが本領を発揮。
「看板」「コーヒー」など、心の奥にそっと触れてくる名曲が続き、会場は一気に友成空の世界へ。
**変わっていくもの、変わらないもの ――彼が紡ぐ“令和の脱力感と静かな情熱”** 友成空の楽曲には、「変わってしまうものと向き合う」メッセージが通奏低音のように流れている。
藤井風にも通じる、力みを排した“令和アーティスト”特有の脱力した佇まい。
しかしその奥には、確かな熱と優しさがある。
今回のライブはワンマン体制。
ドラムなどのサポートは入れず、自身の音を重ねながら紡ぐミニマルなサウンドが印象的だった。
4000円のチケットでここまで魅せるとは、正直驚きだ。
ライブ初盤には「にらめっこ」や「祭り」の曲など遊び心満載のパートもあり、子どもから大人まで幅広い客層が楽しんでいた。
途中には“たこ焼きを食べる”シーンも挟まれ、会場がほっこり。
こういうところに、彼の人柄の良さが滲む。
そしてアンコールのラスト。
ついに披露された「鬼の宴」。
照明は赤く燃えるように切り替わり、会場のボルテージは最高潮に。
涙で締めくくられた夜 終盤、友成空は母にピアノを叱られながらも練習していた過去を語り、 「こうして音楽ができていることが幸せです」と言葉を詰まらせた。
その涙に、会場全体が静かに聴き入る。
気づけば2時間があっという間に過ぎていた。 来年2月には新曲「ノーマル?アブノーマル?」リリース 新曲の披露もあり、来年2月にリリース予定との告知も。
ホワイトアウトのイメージを“子猫が親猫を気にしながら歩くような感じ”と語るなど、創作の裏側も垣間見える貴重な機会となった。
ツアーグッズもこだわり満載 今回のアルバム曲をモチーフにしたカラフルなタオルやマグカップなど、 イラストを含め全て本人がデザインしているというこだわりぶり。
残念ながら物販列が長すぎてマグは断念……。
それほどファンの熱量が高い証拠だろう。
Zeelaの音は抜群。
ただしドリンクは600円に進化? Zeelaの音響はとても良好。特に左右の大きなスピーカーの鳴りが気持ちいい。 照明はややまぶしい場面もあったが、箱の特徴としては上々。
それにしても、ライブハウスのドリンク代が“昔500円→今600円”になっていたのは軽い衝撃。
結局、冷えたボトル水をチョイス。 小さなライブハウスだから感じられる、人柄と距離感 YouTubeからのファンも多いのか、カナダや北海道からの来場者も。
マネージャー内田さんが撮影していたので、もしかすると後日公式で何かアップされるかもしれない。 途中、子どもが私の前に来たり、立ちっぱなしで足が疲れたり――。
そんな“ライブハウスの日常”も含めて、久々の箱ライブはどこか懐かしく、温かかった。
まとめ
静かな情熱と誠実さが滲む、濃密な2時間 派手さはない。
けれど、誠実で、人柄が透けて見える。
そんな友成空の魅力が、ぎゅっと詰まった夜だった。
もっと大きなステージに立つ未来も、きっと遠くない。
彼の“これから”を見届けたい――そう思わせてくれるファーストライブだった。








