読書のお勧め「太田太田太・老中の密命」 | あがぶんブログ

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とりとめのない独り言におつきあいいただきます。

新刊のご紹介をします。

今月10日に発売されました「太田太田太」第二弾です。

 

 

著者、山田 剛

コスミック出版・630円+税

 

主人公の太田太は、

「上から読んでも下から読んでも『太田太田太(おおた・たでんた)』でござる」と、初対面の相手に自分の名を書いた紙を見せて自己紹介をし、相手がどう反応するかを面白がる人を食ったような人物です。

 

物語は、三話が収録されています。

 

   第一話  歪んだ愛  

 

   第二話  老中の密命

 

   第三話  嫁の仇   

 

あらすじ

 

ある日、日感寺から地蔵堂建立の届け出がありました。

ところがこの寺、将軍側室の実父の息がかかっており、しかも大掛かりな金貸し業も行っているという。

不正の匂いを敏感にかぎつけた太田太は、踏み込むことができない本堂へと向かうことに……。

そこに隠された悪の証はあるのか?

身分も地位も恐れもない、特命奉行、太田太の豪剣が江戸の街で蠢く!

 

 

 

「新地奉行」とは、江戸市中のあらゆる屋敷の所在地や坪数・貸し借り・相続などの届け出を諸屋敷帳に記録し管理するお仕事です。

ところが現代同様、江戸時代にも悪い奴が大勢いて、こっそり隠れて悪事を働く者がいるのです。

 

主人公の太田太田太は、それらの悪事を暴き、場合によっては、

得意の豪剣で悪党どもを退治するという、何とも気分がスカッとする人情時代小説です。

 

作者の山田剛さんは、元シナリオライターでもあり、時代劇のドラマを幾つか手掛けてきた人でもあります。

世の中に時代小説家は大勢おられますが、山田氏はその中でも、

この人本当に江戸時代で暮らしたことがあるのでは、と思わせるほど、

描写といい、当時の社会の仕組みといい、人々の心情など、リアルに描き切れる数少ない作家です。

 

お時間のある方は、ぜひ蔵書に一冊お加え下さい。

 

ジュンク堂姫路店では、平積みされていました。

 

神戸ハーバーランドの大垣書店では、中段に重ね置きされていました。

 

 

コロナの影響で、大型書店も自粛のため、ずっと閉店状態でしたが、

6月になって、ようやく通常営業となりました。

 

本日(19日)よりプロ野球も開幕(無観客)しますし、他府県への移動も緩和されることになりました。

少しづつですが、生活が元に戻ってきましたね。

 

では、