GWが始まりましたね。
今年も面白い映画が目白押しです。
その中の一つ、
早くも「アナ雪」超えと噂される「美女と野獣」を、
ひと足お先に観てきました。
歌もダンスも素晴らしいですよ。
ディズニーが贈る「100年語り継がれるエンターテイメント」というふれこみも、あながち嘘ではありません。
半ミュージカル映画で、泣けますよ。
監督は、ビル・コンドン。
主演のベル役は、ハリーポッターシリーズでハーマイオニー役を好演したエマ・ワトソンです。
あらすじ
ある時、ひとりの美しい王子(ダン・スティーヴンス)が、魔女の呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまいます。
魔女が残した一輪のバラの花びらがすべて散る前に、誰かを心から愛し、愛されることができなければ永遠に人間には戻ることができません。
一方、聡明で美しい村の娘ベル(エマ・ワトソン)は、最愛の父親と二人暮らし。閉鎖的な村人たちの中で自分を信じ、懸命に生きていました。
ある日、仕事に出かけた父親が道に迷い、王子の城で暖をとっていたところを捕らえられてしまいます。
ベルは父親を捜しに城に乗り込み、父親の代わりに囚われの身となりました。
ベルの存在は、呪われた城の中で希望を失いかけていた野獣と城の住人たちの孤独な日々に変化をもたらします。
自分の価値観を信じて生きるベルは、恐ろしい野獣の姿にもひるまず、彼の持つ本当の優しさに気づいていきます。
ベルと野獣にされた王子。
そんな二人が出会い、やがて惹かれ合っていきますが……。
ところが、
村では、ベルに一方的に好意を寄せるガストンが、村人を扇動して野獣を殺す計画を立てていました。
さてさて、ベルと野獣の運命やいかに。
この映画は、フランスの古い民話をベースに作られたそうですが、
今や誰もが知る名作となりましたね。
主演のエマ・ワトソンは、現在27歳。
2001年「ハリーポッターと賢者の石」で10歳の子役デビューした少女と同じ人物とはとても思えないほど素敵な女優さんになりました。
しかも、これほど歌が上手いとはビックリでした。
家具に姿を変えられた城の召使いたちも情があって、個性的で面白いです。
ディズニーらしく、大人も子供も楽しめるストーリーで、
子どもには「人は見かけで判断してはいけない」という定番なテーマがメッセージです。
が、
大人には、「人と違うことを恐れないで」という、この映画だけのオリジナルメッセージに気づいてほしいです。
人は、物の見方や考え方を変えることで、幸せを掴むことができるのです。
大人へのメッセージと子供へのメッセージが微妙に違うのも、この映画の奥深さですね。
それは二人の生い立ちが背景にあります。
ベルの父親は、なぜか母を捨て、ベルと二人で村に越してきます。
母の愛情を知らずに育ったベルは、村人から変わり者扱いされています。
一方の王子も、母を早く亡くしたことで、愛情を知らず歪んだ性格になっています。
双方とも母を知らない共通点を持ち、それを互いに認め合うことで親しさに拍車をかけていきます。
目立ちませんが、事情と設定の妙はファインプレーです。
だからこそ、
人は優しくされると、そのやさしさに応えたい。
その思いが、歌になりダンスになり、人々に感動を与える作品に仕上がっているのです。
シナリオや物語を学んでいる人は、この設定の妙を勉強してほしいですね。
単純なストーリーながら、与える感動は大きいです。
見ている途中も見終わった後も、しばらく幸せな気分に浸れます。
歌や音楽を聴いているだけで、映像を見ているだけで、心の中に広がる胸の高ぶりや熱い感動と余韻は本物です。
クライマックスには泣いているお客さんがたくさんいましたよ。
もしGW、何か映画を見に行こうとお考えなら、
こちらの映画はお薦めですよ。