唐突な質問ですが・・・。
もし亡くなった人と、1回だけ会えるとしたら、あなたは誰と会いたいですか
そして何を話しますか
今回の映画はそんな奇妙な物語です。
先日、観てきまして、それがチョット良かったので、ご紹介します。
辻村深月のベストセラー小説の映画化「ツナグ」です。
あらすじ
たった一度だけ、死者との再会を叶えてくれる人。それが「ツナグ」と呼ばれる人です。
半信半疑で依頼をしてくる人たちの前に現れたのは、ごく普通の男子高校生・歩美(松坂桃李)。
彼は、すでに死んでしまった人との再会を仲介する使者“ツナグ”を祖母のアイ子(樹木希林)から引き継ぐ途中の見習いです。
横柄な態度でやって来る中年男性・畠田(遠藤憲一)。
彼は癌で亡くなった母・ツル(八千草薫)に会うことを希望しています。
実はツルに、どうしても話したいことがあるのでした。
喧嘩をしたまま自転車事故で死んでしまった女子高生、御園(大野いと)。
その御園に聞きたいことがある親友・嵐(橋本愛)。
演劇部の主役の座をめぐって、二人は不仲になっていました。
そして突然の御園の死。果してその真相はいかに。
プロポーズ直後に突然失踪した恋人・キラリ(桐谷美玲)の安否を確かめたいサラリーマン・土谷(佐藤隆太)。
果してキラリは生きているのか死んでいるのか。
土谷の前から姿を消したのは何故なのか。
歩美のもとには次々と依頼が舞い込んできますが、歩美はその過程で様々な疑問を抱きます。
果たして会いたかった死者に会うことで、生きている人たちは救われるのでしょうか。
やがてその疑問は、自身の両親の不可解な死の真相へも向けられていきます。
そして歩美は無事に祖母から”ツナグ”の資格を引き継ぐことができるでしょうか。
「ツナグ」は、死者と生者を会わせるための案内人です。
死者とは、夜になるのを待って、ホテルの一室で会います。
制限時間は夜明けまで。
夜が明けると、死者は消えていきます。
こういう出会い方は切ないですが、なかなかいいものですね。
監督・脚本は、平川雄一朗さん。
あのTVドラマ「JINー仁」の演出を手がけた人です。
何となく手法が似ていますよ。
こんなオムニバス形式のような映画は、感動が少ないと言われますが、
今回は、どのストーリーもそれなりのドラマがあります。
ただ泣けるかと言えば、少しパンチに欠ける感じがしました。
だけど心が熱くなる映画であることは間違いありません。
大掛かりなアクションシーンもなく、サスペンスもなく、
劇場で観るほどではないかも知れませんが、
私は個人的には好きな映画です。
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