酔う人 -76ページ目

ピカチュウ

毎年夏前になるとポケモンの映画が公開される。

嫁と息子は観に行っている。

ポケモンに一切興味が無い僕は観に行かない。

映画を観に行くと、新しいポケモンがもらえるらしい。

これも醍醐味の一つとの事。

昨日、息子と話していると、今年は…、



『ピカチュウの色をしたピチュウ』



が、もらえると嬉しそうに話していた。




……!




同じじゃね?




どっちも黄色じゃね?




押し入れに貼ってあるシールを見ても2匹は黄色だ。


息子に言わせると、ピチュウの方が色が薄いという。



「そんなもんかねぇ」



と、


バイク雑誌を読みながら、タンクの色が違う限定モデルをみつけて、



「欲しいなぁ…」



と、思う。




ハッ!




この感覚だ!




男心をくすぐる、ニンテンドーとホンダ…。




やるなぁ…。

昨夕、小雨の中、最寄り駅までチャリンコを飛ばす。

最寄り駅周辺で会社の人間と打ち合わせ。

外枠が決まってきた双六と、フニャッとなりそうなモノが二つ。

フニャッの方は会社にお任せする。

今さら小手先を戻しても仕方ないだろうに。

後は会社の本気度だ。

双六の方はもう少ししたら詳細が発表できそうです。

楽しみにして頂けるとこれ幸いでごさいます。



いざ帰ろうと外を見ると、どしゃぶり。

カッパを着てチャリンコに乗って家路を急ぐ。

カッパなんぞ関係無いくらいのジャンジャン降り。

雨に濡れながら色々と思う。


昔、インドで、いわゆるスラムの人達と数日間一緒に過ごした事がある。

彼達は置かれた環境に嘆くよりも、一日一日を必死に生きていた。

嘆く余裕すらなかったのかもしれない。

それくらい遮二無二働き、そして生きていた。

寝食を共にした場所は火葬場の隣り。

間近で彼達を見ていた僕は、ひたすらに、まぶしいくらいの『生命力』を感じた。

彼達は生まれもって知ってるのだろう。嘆いていても何も始まらない事を。


日本に住んでいてその感覚を知り得る事は難しい。

ただ環境を嘆くよりもやるべき事はある筈だ。

変えたければ、変える努力をすればいい。

変わりたければ、変わる努力をすればいい。

当たり前の事だ。

当たり前の事ができる環境にいるんだから僕達は…。




家に着くと、嫁と息子が、堀北真希のドラマを観ていた。

横目にそのドラマを観ていたが、何故か『月曜ドラマランド』の雰囲気を思いだし、懐かしく思う。


新ドラマなのに。



朝、快晴!

打ち合わせ、今日にすれば良かった…。



地球…!



コンニャロ。



ズボン干そ。
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半目

僕は半分目を開けて寝ている。

自覚したのは中学の頃。

「ユーシィ、寝とった時ぃ、半目ぇ開いとったぞぉ~。ぼっけぇ気持ちわりぃ。」

林間学校の最終日に友達に言われたのを覚えている。

それが年を重ねる度に、どんどん目の開きが大きくなっている……らしい。

最近では疲れている時とか酔いつぶれた時なんぞ、完全に目を見開いてるそうだ。

今年の一月、後輩達と北海道にライブをやりに行く。

それはそれは楽しく、最終日の打ち上げでは料理の旨さも手伝って、かなり深酒してしまった。

ホテルに戻ったまでは覚えているのだか、部屋に入った瞬間、ベッドまで辿りつけず床に寝てしまったみたい。

朝方まで呑んでいた同室の後輩が部屋に戻ってきた時、絶句したそうだ。

床にうつぶせになって顔だけドア方面に向き、さらに完全に目を見開いている先輩…。


「死んでいる…。」


まだ酒が残っている後輩はそう思ったらしい。

そっと僕の手を取り、脈を確認したそうだ。

脈を確認して、安心する。
当然、生きてるよ。

顔に手をかざして目をつぶらせてくれたらしい…。

ドラマとかで死人にやる事だけどね。


だからいつも目覚める時、目が乾いて痛い。

嫁に言わせると、

「嘘寝はすぐわかる。」
との事。

そりゃそうだ。目がつぶっていれば眠れていないという事だ。


先日、深夜に帰宅した時、子供の寝顔をみると、半分目が開いていた。

「似てしまったね~。」

と振り返ると、嫁も半分目を開けて寝ていた…。




ブルータス、お前もか!