KARATEのMVが「あっと言う間に100万回再生しそう!」の事態に、気持ちが高ぶってしまっているAGAMETAL_DEATH!
SUちゃんが、瓦をキツネサインで割るところ・・・超イケメンDEATH!
YUIちゃんが、バットを鋼鉄の足でブチ折る・・・これこそ空手そのもの。押忍!
MOAちゃんが、飛んでいるハエを目にも見えない手の動きで捕らえる・・・ハエが生きてる!。
本当に、映画を見ているよう。
この”BABYMETAL FANTASY” の ”EPISODE1” の終話に向けて、最後の追い込みに入りました。
「科学閑話」 も平行して作業中ですが、ちょっと遅れます。ご容赦ください。
BABYMETAL FANTASY (16) (遮蔽(Protection))
天王星の軌道上では、探索機と3つの光るかけらとの間に小さなブラックホールが発生していた。そして、ダークマターは、このブラックホールに探索機と周辺のナノマシーンを吸い込ませようとしていた。
最後の戦いと見た女神と2人の天使は、その形が溶け合った。3個のかけらは、完全に合体し、一つの大きなさくらの花びらの形になり、そこから猛烈な閃光を放ち、それで探索機を破壊しようとしたのだ。
この反動で、合体したさくらの花びらの形をしたかけらは、天王星の軌道を外れ、太陽系の中心に向けて旅を始めた。
6600万年前
太陽系第三惑星の地球と月との間に、ホワイトホールが発生していた。そして、そこから出てきた物は・・・
探索機とナノマシーンであった。そして、閃光も。
探索機とナノマシーンは、すぐに地球へと向かった。
閃光は、探索機を破壊するのでは無く、無数の筋となり地球に照射された。このときの光の筋は粒子となって、マグマの中に溶けているある金属の一部の素粒子構造を変えた。結果として、ダークマターが発生する凶悪な粒子をブロックする金属を生み出していたたのだった。
ナノマシーンは、地球に到達するなり大気になじんで拡散していった。一方探索機は、地球の軌道上にとどまった。探索機には意思があり、これはダークマターの意思でもあったのだ。そこで、ダークマターは、地球と月の間にあるホワイトホールをブラックホール変えた。そして、探索機はこのブラックホールに身を潜めたのである。
ダークマター 「 ガイアよ。 恐竜とほ乳類は、共存はできない。 」
ガイア 「 ・・・・・・ 」
ダークマター 「 どちらかが、いなくなれば。 あたらしい、環境がつくれると思うが、そうは思わないか? 」
ガイア 「 恐竜もほ乳類も、私が育てたのだ。 しかし、・・・ 」
ダークマター 「 君の悩みはわかる。 恐竜を絶滅させる代わりに、ほ乳類の進化を早め、君の欲する世界を作り上げようではないか。 ガイアよ。 」
ガイア 「 ・・・・・ 」
ダークマター 「 今のままでは、そのうちに、君の命もなくなる可能性がある。今のうちに手を打つべきだ。 」
ガイア 「 わかった。お前に任せよう。 」
6600万年前の23時59分。
大気中に拡散していたナノマシーンの一部は、突如地上を目指して突進していった。それまで真っ暗だった空に、無数のハートの形を作り、光を発していた。そのあまりの数の多さに、空は紅に染まった。
残りのナノマシーンは、大空に薄まって、来たるべきタイミングを待つことになった。
24時00分になった瞬間!
すべてのナノマシーンは、恐竜すべての脳に入り込み、DNAの一部になるように同化し始めたのだ。
細胞の老化は、テロメラーゼという「細胞の複製を助けるの機能」が弱くなり、複製に失敗し始めることによって起きる。このナノマシーンは、テロメラーゼの機能がなくなった後、自らのマニピュレーターを使い、テロメラーゼの役割を代替し、100万年もの間、恐竜の細胞の老化を止めるように働き続けた。そのため、恐竜は、6600万年前から、100万年間生き続けたのだ。
更にナノマシーンは、マニピュレーターを使ってDNAの配置を操作して、生殖機能に関わる塩基の機能を無効化したのだ。それにより恐竜は、子孫を残せないまま、今から6500万年前に、絶命した。
ナノマシーンのエネルギー源は、恐竜の”凶暴性”で生み出されていた。恐竜が死んだあと、エネルギー摂取のできなくなったナノマシーンは、そのまま眠りつづけたのである。6500万年がたち、恐竜は化石になったが、ナノマシーンはずっと壊れずに化石の中に存在していた。
そして、それは、2020年に、研究員であるカイルに見つけられるのである。
そして、6500万年前
探索機とともにあった残りのナノマシーンは、また一部が地表に向かった。ダークマターは、恐竜が絶滅した後、ほ乳類を自らの支配下に置こうと考えたのである。
その時、同じ大空にあった光子の使徒であるさくらの花びらが発する光と、ナノマシーンは、大気圏で戦い、その結果壊れたナノマシーンは、分子構造が変わり、H2Oつまり水になったのだ。
水は、雨になり、地球上のありとあらゆる生き物をぬらした。7日間の戦いであった。光子が勝ったように見えたが、実はナノマシーンは、水のしずくの中に隠れて、最終的にほ乳類のすべての脳に入り込んでしまったのだ。
ダークマターの分身でもあるナノマシーンのほ乳類への進入を許してしまった光子は、次の手を下した。
地球の大気に拡散していた光は、多数の原色となり一旦虹を生じさせ、それから無数のさくらの花びらを作った。この花びらを地上の全ほ乳類にゆっくりと下ろしていったのだ。ほ乳類は、さくら色の光に覆われた。この光は、ほ乳類の脳に、脳ネットワークをつくるための原始DNAの種を植え付けたのだ。
ナノマシーンは、ほ乳類の進化を早めるために、働き始めた。ダークマターは、ほ乳類の脳を占領することにより、憎悪を定常的に発生させるメカニズムを埋め込み、ナノマシーンのエネルギーを得ようとしていたのだ。
ところが脳は、ダークマターの予想を超えていた。
この光によって、ほ乳類は、45億年前に原始DNAを作った「光子」の記憶が呼び出され“脳ネットワーク”を作り始めた。これは、脳と脳がEmuonという粒子で瞬時に結びつき、脳と脳が非言語的意思疎通をするのである。
一方、人の誕生とともに、人口は、増え続けた。脳と脳と繋ぐネットワークは強固になると思われた。
強大な脳ネットワークが完成されてしまうと、ナノマシーンのエネルギー源となる”憎悪”の生産ができない。そこでナノマシーンは、人の脳ネットワークの破壊を目指して、マニピュレーターを使い、言語に関するDNAの塩基の増強を図った。言語を生まれさせ、更にそれを地域ごとに違えることにより、脳と脳との意思疎通を阻害し、憎しみの心を生じさせて、それを増強し、自らのエネルギーにしようとしたのだ。
その結果、紀元前100年くらいから、脳ネットワークが切れ始めた。ナノマシーンの思うつぼであった。西暦1800年になると、脳ネットワークはカオスに陥った。だんだんと、人に利己的な考えが台頭し、歯止めがきかなくなった。
産業革命は、起きて生活が少しずつ豊かになってきたものの、その陰でたくさんの人が苦しんだ。そして西暦1900年には、最終的にナノマシーンが、脳ネットワークを完全に止めてしまった。
1914年ついに、人類が初めて経験する大規模な戦争が勃発した。第一次世界大戦である。ヨーロッパは過酷な戦場となった。
1918年11月11日に戦争は終わったものの、1600万人もの尊い人命が失われた。
なぜ、人類はこのような戦争を起こしてしまったのか?思い悩む人物がいた。フランク アンダーソン(Frank Anderson)という、グリニッジ天文台の王室天文台長である。フランクは、天文台長になった1910年から望遠鏡を使って、月の観察を入念に始めていた。その中で、月のほんの一部分が真っ黒で全く見えないところがあることを発見していた。
1914年6月28日
月の真っ黒な部分が、分裂し、その一部が塊となって地球を目指しておそってきた。フランクは、血の気が引いた。何か悪いことが起きるのでは?
そして、ついにそれは、起きた。
オーストリア=ハンガリー帝国皇帝の世継、フランツ大公がボスニアの首都サラエボで暗殺された。このとき、黒い闇が、サラエボを覆い、邪悪な粒子が暗殺に関わった若者に向かって降り注いでいたのだ。
これをきっかけに、ついに第一次世界大戦が始まった。
更に、その邪悪な粒子は、同時にドイツのリンツにすむヒットラー青年に向けても降り注いでいたのだ。
1905年、アルベルトアインシュタインは、E=mc2に繋がる特殊相対性理論を発表。更に、1915年には一般相対性理論によりブラックホールの存在を予言していた。
月の観察時に見える黒い部分は何なのか?
フランクは、ブラックホールに違いないと確信した。では、このブラックホールはいつからあるのか?ブラックホールの存在が地球に何らかの影響を及ぼしているはず。地球のマグマが引っ張られ、マグマの中に何かの痕跡を残しているのでは?すぐに王室の許可をもらい、アイスランド沖の大西洋中央海嶺の探索を始めた。
中央海嶺では、マグマからありとあらゆる無機物が湧き出ている。深海探査船を使い、ブラックホールの痕跡を求めて、無機物の分析を根気よくつづけた。
その中で、赤く光る見慣れない金属が発見されたのだ。ところが、これは赤く光るときもあれば、そうで無いときもある。分析をしても世の中にはない全く新しい金属であった。一体何なのかわからないし、ブラックホールとの関係も全くわからない状態であった。でも、何かあるはず!
行き詰まったフランクは、天体望遠鏡で月を長時間眺めていた。いろいろな実験をしていたので、手には、この金属粉がついたままだった。月が天文台の直上に来たとき、手が赤く光り出した。それは金属から出る光だった。月の方向には、依然としてブラックホールが存在している。海底で集められたときも赤く光っていたが、今回は単に赤く光るだけでなく、その光は紅色に近く、球形になり、その大きさがドンドン大きくなり、天文台全体を覆っていったのだ。何かから守るようだった。
この金属は、何かわからない物質、目に見えないような粒子のバリアになるのでは?バリアになるということは、その何かを吸収するので、何かわからない粒子の検出ができるのでは?ということに気づいた。
その金属をPバリア(Particle Barrier)金属と名付けた。フランクは、「将来、必ず役に立つはずだ」との信念で、そのPバリア金属を使った、特殊粒子検出器をつくり天文台に設置した。
更に、中央海嶺で、大量をPバリア金属を採取して、これを使ってドーム状の部屋を作った。それは、すべての粒子の影響を排除することを目指し、天文台の地下深くに設置したのだ。
ついに、ダークマターが邪悪な粒子を放った。
どうする、どうする!?
<続く>