ヘッドのリキッドフィットは、フォーミングインナーを除くインナーでは一番フィットします

 

相当数を作っていますが、最近フォーミュラーRS系ブーツで締まりすぎるという相談が出てきました。

メーカーのマニュアルに沿って作ってきましたが、冷静に色々考えると「何か違うぞ~」って思い、オリジナルメソッドを作りました

 

公式マニュアルの問題点

 

①バックルを一番緩い状態にセットして注入すると液は入りすぎます

②サーモインナーと同時に液を注入して加工するという部分が抜けています

③液を抜くときは、シェルごと暖める?

 なぜシェルを暖める必要があるのか??インナーのみで良いのでは???

 シェルが暖かいと必要以上にたわんで、冷えた際に窮屈になりますね

 

この点を踏まえて、独自の方法を考えて、一般公開します

(真似できる販売店は是非採用して下さい)

 

以下成形手順です(余分な液を抜くという作業ベースで説明)

 

①サーモインナーを作る前処理をします

 足にパッドとかを貼って、遊びを作ります

 

②インナーに注入ホースを差し込んだ状態で加熱します

 *ホース内のパラフィンも柔らかくします

*私はインナーの内側のみ加熱します

 

 新規でパラフィンを注入する場合は、

 カートリッジごと生暖かい程度に加熱をしておきます

 ホースは抜いておいてOKです


シェルは暖めずに冷やしておいて準備しておきます

 

④サーモインナーの成形の要領で、インナーをSETして足を入れます

 

このパートは新規で注入する時のみの工程です

 軽くバックルを締めた状態で、パラフィンを注入します

 最初に入れる量はです

 *経験が物を言うのですが、正直難しいですね

 

⑥予定分を注入し終えたら、通常滑るレベルまでバックルを締めます

 

 サーモインナーを作っていると言う事は暖かさが残っています

 するとパラフィンに流動性がある為、余分なパラフィンは排出されます

 

 冷えるまで15分ほど掛けて、歩きながら足になじませます

 出てきたパラフィンを手で取りながら作業して冷えたら完成です

 

⑦少しタイト目に作りたい場合は、注入ホースは途中で抜きます

 最後に抜くとホースの体積分ルーズになるからです

 

⑧最後に、インナーに付いている注入口を2回折り曲げて

 インナーの内側に収納します

 *3回折り曲がっている状態にすれば、パラフィンはほとんど漏れません

  インナーに付いている逆止弁は、まぁほとんど役に立たないです

 

コレが最新の工程ですね(笑)

 

リキッドフィットというハ、特殊なパラフィン系素材です

発泡ウレタンと違って、保温性は皆無です

気泡がないので、へたりませんが、冷え切ったら冷たいです

 

そして、ゲレンデ冷えた際に予想以上にシェルが冷えて縮むと

ビックリするぐらいフィット感がますので、血行が悪くなる可能性があり

結果しびれを誘発しやすい可能性がありますね

 

昔のサンマルコのSPSのようなシリコン注入よりは

ずいぶんましとは思いますが・・・

*ごそっとインナーの袋に注入ではなく、部分補正的な量しか入らないので

 そんなに重くならずに固まりきらないので優秀です

 

 

なお、RAPTOR系にリキッドフィットをした場合は

ボリュームの関係なのか全くしびれるとかの相談はないですね

 

まぁ、使用者のフィットに関する感覚が違うのが原因とは思いますけどね

 

ご意見やご質問がある方は、お気軽にお問い合わせ下さい

 

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