たまに、何を考えているのか?ブーツのソ-ルを斜めに削って
カント調整?をしている靴に出会います・・・
先日もお客様が持ってきて頂きましたが、手の施しようがなく・・・
泣きそうになりましたね
当方では、基本的には絶対にしないですね
*明らかに骨格系に変形を見受けられる場合のみ検討します
なぜしないかを説明すれば、皆様理解して頂けるので
説明します
(ノルディカの靴はイメージ画像として使用しているだけです)

加工は一切していない、ノーマルのバランスです
・バランスの崩れた足の方は、靴の中でこの状態を保てるように
各種調整加工を実施しています
結果、ニュートラルポジションを維持できるので、荷重方向などは
設計された状態に近づきます

カントを付けたいのか?ソールを斜めに削って
ブーツ全体を倒す加工をしている技術者?さんが居ます
正面から見た場合、膝の位置が外側の斜め下方向に移動します
・外側に移動するので、重心の位置がブーツから外れる場合もあります
力の作用線を考える事が出来る場合、する訳がないかな?
・ブーツを履いて前屈する場合に、斜めに倒れ込みます
まっすぐ踏めなくなりますね。
小指側に落ちていく可能性が高くなります
*共にブーツのカント調整を使ったレベルでは起きない現象です

コバを削る方法のイメージ図です
この図を理解すると、いかにおかしな行為なのかを理解できます
①まずソール側を任意の角度に研磨します
ソール全体をねじれの内容にFLATにする必要があります
②多くの場合、コバの厚みが足りなくなるので
ボトムアッププレートを付けて、高さを出す場合が多くなります
*角度がきつくなると、靴のコバとボトムアップのサイド面が合わなくなり
コバの規格から外れる可能性もあります
③コバの高さが規格内に収まるように、コバの上面を削ります
コバの厚みが極端に薄くなり易いです
インとアウトの厚みが違うので、変なよじれモデル可能性が高いです
金具の誤解放を促す動きが出るかも知れないですね・・・

更に、当方が???となって、こんな加工をしたくない理由です
これは、上方から見た膝の位置と膝の動きの関連を示した図です
①ノーマル設定/赤色のライン
インソールとインナーのボリュームを調整した場合
赤いラインの動きが出来るように調整加工を実施します
メーカーの設計通りの動きが基本となります
②カント調整で、シェルを外に振った場合/黄色のライン
最近の靴は、ほとんど動きませんがカント調整を使った場合のラインです
膝を入れていくと、少し膝は内に入る動きをします
*当方では特殊な方以外は使わないカント調整の方法です
③ソールを削って、シェルを外に振った場合/青色のライン
明らかに軸がずれていますので、膝の踏み込んだ位置により
かなり斜めに膝は動きます。ズレているという表現かも知れないです
ハードブーツである以上、
シェルを斜めに倒すと
動く軸自体がズレてしまうので
力の掛かる方向はずれますね
まっすぐ足裏を踏んで、上手く使う事が困難になります
当方では、下記の流れで合せます
①関節の可動域の確認
これが出来ないところが多いみたいです・・・
②オリジナルメソッドにてオーダーメイドインソールを作る
国内で広く普及している構造とは全く違います
③インナーブーツのボリュームコントロールをする
究極はタングフルフォーム付きのPUフォームです
④ふくらはぎのボリュームなどに合せて、シェルを加工します
シェルを細工するだけで、カント調整なんて・・・
以上です
興味のある方はお問合せ下さい
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