雪が少ないので、嫌なムードを吹き飛ばすために貴重なノウハウを小出しする事にしました

読んでしまうと他のお店に行く気がしなくなるかも知れませんが・・・

 

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スキーを長年続けていても、ほとんどの方が知らない?

タングフォーミングインナーがなぜ有効なのかを今回投稿します

 

まずはとても重要な足首のポジショニングに影響する点です

 

日本人の場合、多くは民族特性による骨格の問題なのか

かかとから足首の屈曲ポイントを結ぶ距離(周囲径も含む)が

欧米人より短い場合が多く向けられます

<黒い矢印の所です>

靴のボリュームと足の大きさが合わないと

・足首を曲げると曲がる位置より少し上にあるすねの最下部のあたりに当たりが出る

 つっかえ棒のような感じでガツンと押さえられる感じがする場合もあります

・かかとが浮く

 足首を曲げた際に、足首上の黄色の空白部分のスペース方向にずれて行き

 結果かかとの下の若干のスペースが出来るので、浮くような感じが出る

このような問題を解消するには、次のような方法があります

 

①踵を上げる

  前傾角の問題やFISの高さがクリアできなくなる可能性は出てきます

 

②足首部分を抑える

  パッドを自作するか、パワーライドでスペースを埋め抑える事により

  踵方向に足をセットするポジショニングにする

  パッドが取れたり、エンド部分に痛みが出る事があります

 

③タングをウレタン注入式フルフォームタングに変更する 左矢印左矢印左矢印当方のおススメ

  シェルと足の間に2液混合の発泡ウレタンを注入するので、隙間は解消し

  物凄くしっくりきます。当然パワーロスも少なく操作性が向上します

  現在、当方で取り扱っているブランドにはシダスの市販モデルとレグザムの特注モデルがあります

   ・シダス

     下から入れて上から抜く方法なので、失敗はほぼないのですが、注入量が少ない為

     25cm以上の靴になると厚みの調整がほとんどできないぐらい薄くなりやすいです

     液がカートリッジ式かつ全サイズ共通なので、液のコントロールがほぼ出来ないと言う

     私のようなマニアックな作業者の立場で考えると、致命的な欠点がありますね

   ・レグザムの市販品のパックフォーム

     基本的にはシダスと同様のカートリッジを使って、上から注して出口(調整弁)がない入れるだけのタイプです

     システム的に失敗するわけがない事は魅力かも知れませんが、プライドを傷つけられるような幼稚な構造です。

     毒舌ですが、素人さんや量販店向きですねぇ・・・

     理由は、上に書いた足首部分には入らないパック〈袋〉形状なので、、この後記載するすねの形状に合わせる事のみの性能です。

     当方は、足首から下に入ってボリューム調整が出来ないタングフォームに必要性を感じないので、採用しておりません

   ・レグザムの特注品左矢印左矢印左矢印当方の特におススメ

     昔からある、上から入れて下から出すと言うベーシックな構造のタングフォームです。

     液の混合費やボリューム調整が容易なので、ニーズに合わせて様々なバランスに仕上げる事が可能です。

     どうしても、このタイプが欲しかったのでレグザムさんに無理を言って作って頂いています。

     欠点は複数ある?のでよほど腕に自信がない限り使えないアイテムらしいです

     *発泡させた液を上から注入する為、足首部分の屈曲ポイントで詰まった状態になり甲の部分に液が流れにくい

       当方は何の苦もなく気持ちよく流せますが、熟練の技術がないと難しいらしいです(笑)

     *混合して発生した発砲ガスは比重の関係で液の中を上に登ろうとします。

       でも液は発泡の圧力を利用して、下に進まないと行けません。

       この矛盾が失敗する一因ですね…

     *きちんと締め付けのテンションのコントロールをしないと、シェルが膨らみ過ぎて液が入りすぎ易い

       シェルの硬度と温度のバランスさえ気をつければクリア出来るはずですが、出来ない事が多いらしいです

      

次に解剖学的に考えたら当たり前のタングの問題です

 

手っ取り早くきちんと真っ直ぐ踏める靴を作るにはタングフォームしかないのですが

その理由などです   

     

足首を曲げた際に、足の中心より外側にある前脛骨筋は縮んで盛り上がります

実際にやってみて下さい。正常な足の方は硬く盛り上がります

 *2個下の骨と筋肉の図で、赤くて太い筋肉です

 *硬くならず盛り上がらない方は、たぶん重度の偏平足の方で筋肉が伸びきっているような状態です

 

スキーを滑る時の動作をイメージして頂くと、必ず足首を曲げて、膝が前に出て、すねでタングを押しますよね。

実際にすねを押してみて、タング上部のすねが当たる部分を確認して頂くと、膝は真っ直ぐはいる状況では

すねの内側に隙間が空いていると思います(すぐ下のイメージ図です)

黄色の部分にスペースがあると、強く押し込む程スペースの方向に足は倒れて行き、結果膝が内側に入ると言う

滑走には不向きなポジションになって行きますね

*足にスポンジなどを貼って隙間を埋めれば、膝は内に入りにくくなります

  当方では、フォームをしない方はタングの外側に割と硬いパッドを貼ってボリュームコントロールをしています

  フォーミングはお金が掛かるのでNGを出す方がいるので、対応出来るように努力しています

*そもそもタングがすねと当たる部位の内側には、盛り上がるような動きをする筋肉などないのですが

  なぜかタングとすねが当たる部分は、左右&内外のどちらもほぼ対称形状です

  各メーカーのブーツ開発者は何を考えているのでしょうか?

  この問題を私は25年ぐらい前から気が付いて研究し、様々な媒体にて記事にしたりしてきましたが???

下図の黒い横ライン周辺の断面イメージです

 

私みたいな変態になると、意地でも何とかしてやるってスイッチが入ると、様々な実験&研究&改良をしています。

 

既製品で作られている靴は、個人個人に合う訳がないと考えてもいます

 

一般的に、タングの話をすると、重要じゃないと勘違いして思い込んでる方がほとんどですね

 

でも、よく考えて行くと、一番加工がし難くて、加工後に違いが判るのがタングなんですよねぇ・・・

 

当方の結論は、フルフォームのPUタングが一番間違いなくて、一番有効です。

最大の問題は、当方に来る事が難しい環境に住んで見える方が多いと言う事ですね・・・

 

次回予告

「知ってるつもりで実は知らない・・・シェルとインナーと足の間は予想以上に隙間だらけ」

 ・シェルの内側の形状とインナーの厚みと足の形状をまじまじと見た事はありますか?

 ・シューレース付きのインナーを使っていると、足とシェルがフィットしてると勘違いしている人が続出!

 ・圧縮されていない空気が、力を伝える事なんてありえないのですが・・・

 

近日公開します

 

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