ひさしぶりに本を読みたくなった。
ここ3か月ほど、新しい作家とか、本を読もうという気になれず、
読み返しが多かったような気がする。
偶然にも、ピグにまったくINしなくなった時期と重なってるんだが。
実は、偶然でもなんでもなくて、
INしなくなった理由と本を読めなくなった理由とが
同じだからなのかもしれないな~~~っと、ちらっと思う。
さて、本だ。
久々に読んだのは、奥田英朗の「家日和」(集英社)。
本屋に行ったら、「家日和」の続編となる「我が家の問題」という
本が並んでいて、ちょっとおもしろそうだと思ったのだ。
よくよく見てみると、その前に「家日和」が出ていることがわかった。
そこで、まずは「家日和」から読むことにした。
「家日和」は、6つの短編がある。
どれも、いわゆるどこの家庭にもありそうなことが起こる。
「サニーデイ」の主人公の主婦は、落札相手からの感謝が
欲しくて、ネットオークションにのめりこみ、
「青山」の主人公は、会社の突然の倒産で主夫を楽しんでいる
自分を新たに発見する。
このようにちょっとしたきっかけで、それまでの生活とか、
意識ががらりと変わっていく、そんな様子が描かれている。
ただ、この本の場合、その結果、劇的なドラマが用意されている
ということでもない。どちらかといえば、淡々というか、
あっけなく、終わりを迎える。
淡白な終わりであっても、なぜか、どことなく
さわやかな気分になっている。
特に、最後の「妻と玄米御飯」は、ちょっとクスリとさせるものがある。
いや。立場によっては、恐怖かもしれないが。
これを最後に持ってきたところに、著者のスパイスを感じた。

