以前「最近ゾッとしたこと、そして本と私」という過去記事にも書きましたが
最近読書熱は高まる一方
3日に1冊は読んでいるでしょうか・・・
Bookoffのサービス券がどんどんたまるようになった
読書に集中できる毎日の通勤時間が楽しみでたまらなくなった
すごい変化よこれは!
手元にずっとこの本はとっておきたい!と思える本を中心に
時々ここにも読書記録を残してしていきたいと思います。
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- 永遠の出口 (集英社文庫(日本))/集英社
- ¥580
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まずはコチラ
森絵都さんの「永遠の出口」
ごくごく普通の女の子の
小学校3年から高校3年までの9年間を描いている連作集。
読み終えて、思わず泣きたくなってしまった。
小さな小さな世界の中で恐れと不安の中で戦って、少しずつ何かを掴みながら前に進んできた、
そんな子供の頃の感情が鮮やかに蘇ってくる1冊です。
以下本文より
「私は情けない声で、それでも必死にしゃべろうとした。しゃべることで彼らとの溝を埋め、彼女の関心をつなぎとめようとするように」
「16歳の私はまだ未熟で、人との距離の取り方を知らなかった。幼い幻想を勝手に押しつけて勝手に失望し、自由であることのリスクも背負わずに甘い蜜だけを求めていた。」
家族に対するもどかしいほどの苛立ち。
自分自身を悲劇のヒロインだと思い込んでいた日々。
女子のグループにどこか溶け込めず作り笑いばかりしていた頃。
心のどこかで友達を馬鹿にしていた見栄っ張りの自分。
未来の不透明さに押しつぶされそうだった受験生活。
ああ、自分自身、家族、友達、それぞれとの距離感をとるのって本当に難しかったな。
こんなにもたくさんのことを考えて私生きてたんだよな、って少し懐かしくなる。
そして幼かった過去の自分が恥ずかしくも、でもどこか愛しくなる。
最後のエピローグの章も好きです。
「誰もがものすごい量の燃料を蓄えていた。そしてそれをもてあましたり無駄遣いしたりしながら、徐々に探りあてたそれぞれの道のどこかに今、たどりついている。」
これからもいろんな感情を積み重ねながら、
ずっとこの先も私は「大人になること」を目指し道を探り続けるのだろう。
そして私も周りにいる人たちも。
それぞれの道を歩き、時に誰かと交差し、時に誰かと離れ、そうやって毎日を生きている。
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なんだか、読書感想文ともなんとも言えない文章になってしまいましたが笑
つらつらと湧き出た感情を綴ってみました。
ふと「今」から離れたくなった時にオススメの1冊です♪