こんにちは。
もう、ご無沙汰しすぎてびっくりです。
でも、ブログで何かを書くってことは間が空いてしまってもストップしたくないな、と思う今日この頃です。
この歳になると体の声がよく聞こえると言うか、もっと如実に体が
「ちょっと、なんとかしなさいよ!」
と言っていると言うか。笑
無理をしない、と言うことを学びつつあります。
今年の後半は何かと激務でした。苦笑
でも今は乗り越えることができた喜びがあります。安堵もあります。
きっと束の間でしょうね。
さて。
私の彼(アルバータ州出身のカナダ人)は日本に一度も行ったことがなく、
来年3月に一緒に行くのですが、それに備えて今は毎日日本語習得に取り組んでいます。
最初は、机に向かってひらがなの習得から始まりました。
ある時、しばらく日本語に取り組んでいない時期がありました。
忙しいんだろうと思っていたのですが、よくよく聞くと「漢字」の存在を脅威に感じていたそうです。
「ひらがなとカタカタやるのも大変なのに、漢字なんてやってたら一生日本語なんて習得できない」と思ったらしく、モチベーションがだだ下がりになっていたそうです。
そりゃそうだ。
漢字は大変。母の苦労を思い出しました。
幼い頃から漢字を使うことに慣れていた私たちからしてみれば、
「知らないところにいきなり転入して1から友達づくりをやり直す」感覚に近い、いや、それ以上なのだろうと。友達の存在を大きく感じれば感じるほど、真面目に取り組みたいからきっともっと辛いのだろうと。
彼にとっての日本語もきっとそうだったのかな、と思います。
「確かに漢字は必要不可欠になるけど、今はそれよりしっかりひらがなをマスターした方がいいよ。ひらがなは日本のあちらこちらにあるし、必ず目にするから!でも、漢字はその後でも十分大丈夫だよ。私たちでもわからん漢字は山ほどある!」
と説いたところ、安心したのか、再び頑張り始めました。
でもその間、ブランクはしっかりあったわけで・・・すでに忘れているフレーズや単語がいくつもありました。
今は、たまに「は」と「ほ」、「わ」「ね」「れ」、「る」と「ろ」、「さ」と「き」あたりが怪しい時もあるけど、かなり早く読めたり書けたりするようになりました。手のひらにひらがなを書いて当てたりするのが楽しいみたいです。
そして最近彼の味方になってくれているのが、YouTubeのビデオたち!
絶対日常的に使われる日本語を紹介しているビデオから始まり、
教科書には無い日本語を紹介しているビデオを見たり、いわゆるスラング的な日本語を習得したりして楽しそうです。それを発語して私の反応を見るのが楽しいみたいです。
数日前に、突然「う○こ!」と発して、私はキョトンとしましたが、同時に「あ!学びおった!」と思いました。笑
側で日本語を話す人がいるから、それがモチベーションになっているのだろうな、とも思います。今は、ちょっとしたフレーズなら聞くこともできるし話すこともできるようになりました。(挨拶や返答、ちょっとしたやりとりなど)
私も徐々に彼に日本語を話す頻度を増やしています。
そして、いち言語習得者として私から彼にさせてもらったアドバイスは、
Guess the words from the context (脈略や背景から単語たちを推測して)
です。
これは言語習得のみならず、コミュニケーションでは基本中の基本だと思うのです。
書物にある漢字がわからない、相手が用いた熟語の意味がわからない、という出来事に遭遇したことは、私たちには数え切れないくらいあると思います。
でも、そういうとき、
「なんとなくだけどこういう意味かな」
「こんな読み方かな」
と推測したことはありますよね?
これは、脈略が分かっている・話の内容が大まかでも分かっているからですよね?
書物だとちょっと難しいけど、対人とのやりとりは半分以上がボディーランゲージでのやり取りになります。相手が見るもの、指差すもの、仕草で表すもの、表情で垣間見れるもの、これは大きなヒントになります。
昨日の夜、
「冷蔵庫の上の段にあるジャー2つはあなたのです」(いつもランチ用のスープとスムージーを作るのですが、それをどこにしまったかを言いたかったので)
と言いました。
「冷蔵庫」を指差し、腕を使って「上の段」を表現し、ピースサインで「2つ」と言って伝えていきました。
その間、彼は、私が指をさした先を見て、「レイゾウコ, oh fridge!」「ウエ, oh, upper!」、「Two, something....」と言ったところで、私が何を言いたかったが分かったみたいで、「Oh, those jars in the fridge are for me! So, rei-zo-ko is a fridge!」なんて言ってパズルを埋めるように理解していってました。
いかんせん、言語習得はコミュニケーションのツールを拾うことに尽きます。
テストでは推し量れないスキルも身につけるのです。
どこから始めてもいい。
でも、最終的にはそのツールを使って誰かとやり取りをする、のが言語習得の目標になるのではと思います。
今、英語を習得しようとしている人が周りにいたり、もし、これを読んでくれているあなたがこれから英語をやろうとしているのであれば、とにかく「無理はしない」で、「自分のペース」で進めてほしいです。
でも、「継続をする」ことは忘れないでください。
1日30分でも、必ずどこかにたどり着きます。
それが単語習得であろうが(単語の場合は、発音・スペル・使い方・単語が用いられる背景が1セットですよ!)、
発音であろうが(発音は、スペル・口の動かし方・フレーズと組み合わさった時の音の出し方・その音の認識が1つのセットですよ!)
なんだって良いのです。
自分がやり良いようにやれば良いのです!
頭が疲れたら、それだけよくやった、ということです。達成感が生まれます。
そんな自分を褒めて、労ってください。
It's a long process. But you can make it. Be easy on yourself.
今年も、読んでくれてありがとうございました。
どうか、素敵な年の瀬をお過ごしください。
来年もよろしくお願いします。
Cheers!
小池くみこ