英語はトーン&ニュアンス&脈略! | After Five English ネイティブ感覚で英語がしゃべりたくなるブログ☆

After Five English ネイティブ感覚で英語がしゃべりたくなるブログ☆

海外に行きたい!英語を話したい!
海外の長期滞在から日本に帰って来たけど、
英語を話す機会が無い・・・・。
・・・・・でも英語に触れていたい!
そんなあなたをヘルプしたい!
ネイティブ感覚を身につけるお手伝いをします!



こんにちは、大盛り、いや、大森です(さらに寒くしてすみません・・・)


>> トーンのお話 <<

ちょっと単刀直入ではありますが、、、
英語には、日本語でいう「敬語・尊敬語・謙譲語」というのは
存在しません。もちろん、男性言葉、女性言葉も存在しません。

よく、海外の有名な女優さんなどのインタビューや、ドラマの吹き替えで、「~だわ」という言葉が掲載されたり聞き取れたりしますが、これは、
トーンが理解の基盤にあるからなのかな、と思います。どうしても日本語に訳する際にはそういう言葉遣いになるのだろうな、とも思います。

忘れて欲しくないのが、そもそも英語の言語概念が文化的・歴史的背景等、日本語とは随分異なります。現に、「敬語・尊敬語・謙譲語」たるものは
日本独自のもの、と、捉えたほうがいいでしょう。
詳しくはないのですが、少なくとも私はそう思います。
それはそれで、日本らしいし、美しいですよね。


接客にしても、日本では丁寧さ、礼儀正しさ、というのが大前提では
あると思いますが、それは「言葉遣い」も大きく反映されていますよね?
欧米での接客は、『丁寧さ<フレンドリーさ』という式が成り立つことがよくあります。「言葉遣い」というよりは、言葉のトーン、はたまた
態度に
重きを置くことが多く、お客さんとの距離が近い方が実は
好印象だったりするのです(笑顔の多さ、親しみやすさ等)。


実際、職場で上司と部下が話す際、学校で先生と生徒が話す際、
お店の店員さんとお客さんが話す際、基本、使う単語やフレーズには
立場的な言葉遣いの差はありません。放送禁止用語、下品な単語、
カジュアルすぎる単語、そしてプロフェッショナルでない態度・単語、
不適切な内容の会話を避けることが大事ですが、「~です・~ます」に
匹敵する単語は基本的にありません。

例えば職場にて:
Me: Good morning.
Boss: Good morning. 


これを「おはようございます」と取るか、「おはよう」と取るかは、MeとBossがどれくらいの仲なのかにもよります。つまり、背景(context / background information)が大事になるのです。そして、態度はもとより、
声のトーンに礼儀正しさ、仲の良さ、仲の悪さ、機嫌等がにじみ出て
きます。日本語でもそうですよね?

もっと仲良くなったら
Me: Morning.
Boss: Oh, hey, how are ya?


となることもありえますが、これはもう職場の雰囲気やお互いの立場やら
距離やらが大きく反映されています。

社長をMr. Jobs と呼ぶか Steveと呼ぶかは会社のカルチャーによります。
(外国人のCEOなどがいる際は、How do we call our CEO?って直属の上司に聞いたりしてもいいかも)


>> ニュアンス&脈略のお話 <<

よく生徒さんに聞かれます。
「英語を流暢に話せるようになるには何が一番大事でしょうか?」
と。

これには一概に「これだよ!」という答えがありません。

相手が何を言っているか、
自分が何を言っているか、
疎通を可能とする際の要素はいくつもあります。

発音を習得するのもその一つ、必要な単語を習得するのも一つ。

でも、これだけは言えます。
英語には単純に「訳」だけではありません。

単語の訳は辞書にあります。
でも、辞書にない表現は山ほどあります。
単語の組み合わせでいくらでも表現は変わるし、今の時代、
ネットで調べれば大概の答えを導くこともできます。

でも、実際コミュニケーションをとらないとわからないことも
うーーーんとあります。それがニュアンスです。

一つの単語でいくつものニュアンスがあるのです。
英語はニュアンス、と言っても過言ではないでしょうね。

Yeahという単語を取っても、
『Yesのスラング、もしくはYesをもっとカジュアルにした表現で、
「はい」という意』
という定義が存在すると思いますが、コミュニケーションの背景 ・脈略(context)ではYeahが「そうだよ」「はいはい」「もちろん!」という表現に
幅が広がったりします。
そして、Yeah のトーン次第では伝わる意味も変わってきます。
Yeah? だったら、「そうなの?」
Yeah! (長めに)だったら「やった!」
Yeah. だったら「そう・うん」
といった具合です。

Rightも、「そうです」「またぁー(そんなこと言って)」などと
なったりします。

話し手の意図がニュアンスの違いに繋がります。
表現力を高めるためにも、ニュアンスを意識したスピーキングと
リスニングをするといいでしょうね。

映画などを見ていると、
「へぇ、こんな単語がこんなことを意味するんだ!」と改めて
気付かされることもあると思います。


一つの単語の発音が完璧にできていなくても、全体のトーンや
意図している表現を気持ちを込めて言うことでうーーーんと通じます。

もっと極端に言うと、RとLの発音がごっちゃになってしまっても、
通じる時は通じます。reallyって単語も実は発音自体は簡単ではないです。
でも、I'm really happyって言いたい時に really が発音できていなくても、
全体的なトーンや感情がこもっていたら、あなたが意としていることは
通じます。

一つ一つの単語を丁寧に発音しつつも英語のイントネーションや
トーンではなかったら、そっちの方が実は、不完全な単語の発音ながらも
英語のイントネーションやトーンがあるよりも通じない確率が高いです。

でも、こういうのことは実際のコミュニケーションで培うことの方が
手っ取り早く習得できますし、身につけて自分のものにすることが
できます。

英語圏だけでも様々なニュアンスとイントネーションが存在します。
表現を身につけつつ、その音の「概要」を知ることで、よりネイティブ感覚
に近くなるのでは、と思います。辞書を使わないでコミュニケーションする
のは結構な勇気ではありますが、うーんと刺激的になるし、ただ言語、
という以外にも、より文化的でより身近なものになると思うのです(^^)

相手が何を言っているか、
自分が何を言っているか、
という枠からちょっと出てみて、
『相手がどういうふうに何を言っているか』
『自分はどういうふうに何を言うか』

という感覚で意思疎通を図ってみてくださいな(^^)
そして、そのような目線で「訳」をすることで、コミュニケーション自体が
深まると思いますよ。


Thanks so much for reading!!