今日の金剛山登山は、寺谷を往復すると決めての登山。
百ヶ辻口付近は、涼しくて気持ち良かったが、寺谷のとりつきから先は暑くて、ペースがあげれなかった。
寺谷の最後の急登を登り切り、遊歩道を歩いていると、ふもとの方でサイレンが鳴っているのが聞こえてきた。
「こりゃ、事故だな。どのルートだろう?」...って気になった。
葛木神社からの下りルートと合流するところで、僕の前に警官が2名歩いていた。
やっぱ、事故だな...と確信して、気温計のところに着くと、警官もいて、何やら話している。
「今、どこ?」とスマホに話しかけていたので、通話の相手が「おじいちゃん?」と尋ねると、「うん。」との返事が返ってきたので、「その方なら、寺谷を登り切ったところにいたよ!」と伝えさせていただいた。
僕が寺谷の急登を登り切り遊歩道に出た時、おじいちゃんがスマホで「もう山頂に着く。」と話していたので、多分、その方だろうと思い伝えたら、結果ビンゴでした。
その後、ライブカメラに映り、捺印所に行くと、「妙見で遭難事故起こるってるで。」と教えて頂いた。
どうやら3人で登っていたところ、途中から1名がはぐれたそうです。
ちなみに、この妙見谷ルート、入山禁止となっているルートです。
捺印所のおじさんが、「何時頃、妙見谷に入ったのか?」、「どこら辺りではぐれたのか?」など仲間の人に尋ねるも、「分からない。」との回答だったようです。
ただ、遭難者は、金剛山に数十回登っているベテランで、金剛山には沢ルートが3つあることを知っており、今日の登山計画も、その人が立てたという。
まぁ、僕は、たかだが登山回数2200回だからいいにしても、7000回を超える方にも、同じような感じで話されていて...。
とにかく、仲間の方もパニクってる状態で、会話がまともに出来ない状態でした。
仲間が遭難してるのに、早く下山しなきゃ、最終のバスに間に合わず、家に帰ることができない!と頻繁に口にしていました。
ちなみに、僕が見た感じは、遭難者は80代男性、仲間は、70代女性、60代女性の2名です。
(僕、年齢の見分けは自信がなく、間違っているかも知れません。)
妙見谷ルートは、平成29年台風、平成30年台風で、ガラっと様変わりしています。
以前の「妙見滝」は、絶景でしたが、台風の影響による倒木が多く、残念な景色になっています。
また、妙見滝付近、左の巻道で進めていましたが、跡形もほぼないくらいなくなっています。
と言っても、僕が最後に妙見谷ルートに入ったのは、2年以上前です。
その時、「このルート、もういいや。」と思い、それ以来、入っていません。
今回は、無事発見されたものの、入山禁止となってる妙見谷には、入山しない方が良いかと思います。
ちなみに、帰宅途中に撮影した写真↓。
登山口バス停のところにある駐車場には、たくさんの緊急車両が止まっていました。
僕が遊歩道でサイレンの音を聞いたのは、午後5時半になる少し前です。
何時頃妙見谷ルートに入ったのか、どのあたりではぐれたのか一切分からない状態で、捜索しなければならなかったことを思うと、気の毒としか言いようがありません。
...。
今回の事件、数年前に同じ妙見谷ルートで起こった滑落死亡事故とよく似ているのです。
その時も、男性1名、女性2名での登山でした。
男性は、山岳部にも入っていたという70代の人でした。
お盆の暑い時期だったので、沢で登ろう!...って感じで選んだように思えます。
女性に対して、良いカッコ見せようとハッスルしていたかも知れません。
普通じゃ登れそうにないと判断できる坂を登っての滑落でした。
長時間、暑さの中だと、思考能力も低下したと思われます。
事故当日、毛布で包んだ遺体を登山者たちでロープで吊り上げていたのに、女性のうち1人は、救助隊に保護され、もう1人は自力で登り切り、救助要請した後、下山していったようです。
単なる偶然だろうけど、妙に被ってるのが気になります。