最近、インボイスって言葉、耳にしませんか?
このインボイスによって、電気料金が上がるかも知れないって話も出てきているので、ザックリとした説明をさせて頂きます。
お店で買い物した際に貰うレシートや、電気代やガス代、水道代などの 請求書兼領収証 には、
1.支払者名
2.受領者名
3.代金総額
4.消費税の額
5.内税・外税
が記載されておりますが、上記に追加する形で、
6.事業者登録番号
が記載されたものが発行されるようになります。
(この発行は、事前に、税務署に申請した事業者のみが発行できます。)
今後、レシートや請求書兼領収証などは、従来通りの上記1から5だけしか記載されていないものと、1から6の全部が記載されたものを手にすることになります。
この1から6全部記載されたものが インボイス と呼ばれるものです。
で、日常生活でインボイスを受け取っても、特段、何もありません。
ここから先は、事業者の話になります↓。
インボイスを使うのは、税務署に消費税を納める事業者です。
税務署に消費税を納める事業者は、今までは、売った時の消費税 から 買った時の消費税 を 差し引いた額を消費税額 として税務署に納めていました。
( 算式 )
1.売った時の消費税
2.買った時の消費税
3.納税額 = 上記1 − 上記2
インボイスが導入されると、上記2の控除される消費税については、インボイスに記載されてる消費税だけとなり、従来のレシートや請求書などに記載されてる消費税は控除されないこととなります。
このことから、上記2の消費税の額が減れば、結果的に上記3の額が増えます。事業者にとっては増税となります。
ここからが、電気代が上がる理由となります↓。
電力会社は、ソーラーパネルを設置している一般家庭から電気を買っています。
一般家庭は事業者ではありませんので、インボイスを発行することができません。
ですので、電力会社は、上記2の消費税が減り、上記3の納税額が増えます。
納税額が増えると、手元に残るお金が減ります。
そこで、電力会社は政府に、電気料金を上げさせて欲しいとお願いしてるようです。
どうでしょうか?
電気代が上がれば、モノを作るコストが増えるので、商品そのものの価格も値上がる...と考えるのが、自然な考え方ではないでしょうか?
この点については、まだ、テレビでは報道されてません。
少しでもインボイスのこと知ってもらえれば幸いです。