消費税って、ほとんどの人が、モノを買った時に課税されるもの...って感覚だと思う。
その人たちに、「消費税は、どこに払ってるの?」って尋ねると、「お店」と答えるだろう。
今回のブログは、その「お店」でも、「小さなお店」...というか、「小規模な事業者」の話です。
(出来るだけ専門用語を使わず、分かりやすい言葉を使って説明するので、正確性は欠けますが、感覚的なものをつかんで頂ければOKです。)
小規模な事業者ですが、儲けがあれば 所得税(会社なら法人税)を納税します。
儲け × 税率 = 所得税(もしくは法人税)
(具体的事例)
売上高 550万円
内訳:本体価格500万円、消費税50万円
諸経費 220万円
内訳:本体価格200万円、消費税20万円
※説明上、所得税の税率を10%とします。
また、計算方法も、分かりやすさを重視していますので、実際の計算方法・算定額と異なります。
所得税の計算
(500万円-200万円)× 10% = 30万円
消費税の計算(法律に基づく計算方法)
① 500万円 × 10% = 50万円
② 200万円 × 10% = 20万円
③ ① − ② = 30万円
ここで注目すべき点は、消費税の計算については、税率を2回使ってる点です。
所得税だけでなく、法人税、相続税、固定資産税は、税率を1回しか使っていません。
消費税の計算ですが、①と②の税率が同じなら、次のように組み替えることができます。
(500万円-200万円)× 10% = 30万円
ん!?
これって、所得税の計算式と同じですよね?
500万円から200万円を差し引いたら300万円になるけど、この300万円って何ですか?
儲けですよね?
つまり、消費税って言っても、結局は、儲けに対して課税してるやん!ってなりません?
勘のいい人なら気づいたでしょ?
そう、二重課税です。
説明上、細かな点を省いて説明してますので、 ほぼほぼ二重課税やん! ってな感覚を掴んでくれれば OK です。
マジか!?って思う方は、もう一度、上記の具体例事例から読み直してみてくださいね。
小規模事業者の実態って、上記のようなシンプルな事例に似ています。
次回以降の号外で、今回の小規模事業者より、少し規模の大きな事業者で説明させて頂きます。