消費税の真実 Vol .003

 

さて、消費税法に基づく消費税の計算方法は、消費税の真実 Vol .002 で説明しましたが、改めて紹介させて頂きます。

 

① 550円 ÷ 1.1 × 税率 = 50円

② 330円 ÷ 1.1 × 税率 = 30円

③ ① - ② = 20円

 

特徴は、税率を2回使っているという点です。

 

この税率を2回使うということは、とても珍しく、所得税や法人税、相続税などは、以下のとおり、1回だけしか使用しません。

 

利益 × 税率 = 税金

 

この考え方、消費税の計算でも、可能ではないでしょうか?

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( 500円 - 300円 ) × 税率 = 20円

※ 税率 ・・・ 10%

 

この計算式は、 付加価値税 の計算式です。

 

日本では、付加価値に課税するのではなく、消費に課税をするんだ!ということで、「仕入税額控除」という厳しい要件を設け、消費税を算定しています。

 

けど、「仕入税額控除」の厳しい要件を満たせば、付加価値税 と同じ計算結果になります。

 

一方、仕入税額控除の要件を満たさなければ、付加価値税よりも多く税額が算定されます。

 

このことから、 日本の消費税は、付加価値税よりも どぎつい計算方法 によって、税額を算定している! と表現することができます。

 

話を戻します。

 

日本の消費税ですが、「仕入税額控除」の厳しい要件を満たせば、付加価値税 と同じ計算結果になります。

 

つまり、

 

「 消費税の本当の姿は、付加価値税なんです!!! 」

 

そうでしょ?

 

消費税の計算結果 と 付加価値税の計算結果 は同じなんだから、付加価値税!と言っても間違いではないでしょ?

 

消費税の本当の姿は、紛れもなく、付加価値税なんです。

 

これに気づいたら、芋づる式に、謎が解けます。

 

Q1 : なぜ、消費税法では、税率を2回、使用しているのですか?

A1 : 付加価値に課税するのではなく、消費に課税をするんだ!という訳の分からない理屈を作るためです。

 

Q2 : 上記A1は、何のためにするのですか?

A2 : 付加価値税であることを隠すためです。

 

Q3 : 付加価値税だと分かってしまうと、何か都合が悪いのですか?

A3 : 悪いです。日本政府にとっては、メチャクチャ悪いです。

 

Q4 : ところで、付加価値って何ですか?
A4 : 付加価値については、消費税の真実 Vol .004 で、詳しく説明します。

 


~ 消費税の真実 Vol .004 につづく ~