消費税の真実 Vol .004
さて、付加価値とは、何か?
下図で説明すると、「 500円 - 300円 = 200円 」 の 「 200円 」 が、何なのかです。
以下、代金については、説明上、消費税を抜いた額で説明します。
販売店は、まず、300円を支払い、お客様から500円を貰います。
なぜ、お客様から300円ではなく、500円を貰うのですか?
儲けたいからですよね?
まず、200円の中には、「利益」が含まれている、ということは理解できるかと思います。
利益のほかに、何かありますか?
販売店を、いったん、居酒屋に置き換えて考えます。
居酒屋を経営する場合には、酒やビール類、食材などを仕入れ、店舗の家賃や、光熱費、電話代などを支払います。
これらは、「他社の価値(サービス)」の対価として支払うものです。
他社の価値(サービス)を消費するから、当然に、消費税も支払います。
お客様からサービスに対する報酬として500円貰いますが、このうち300円は、他社の価値(サービス)に相当する部分なので、これを控除することで、「「自社の価値(サービス)」が算定されます。
では、従業員やアルバイトに支払う給与は、どうでしょうか?
人件費は、「 500円 - 300円 = 200円 」のどこに含まれるでしょうか?
500円は、お客様から頂く報酬だから違います。
300円は、他社の価値(サービス)に対する対価です。
答え:人件費は、200円に含まれます。
ちなみに、居酒屋の経営者が、給与やアルバイト料を渡す時、ふつう、給与やアルバイト代しか渡しませんよね?
給与やアルバイト料に加え、「これ、消費税ね♪」って渡す経営者います?
サラリーマンやアルバイトをした方で、給与やアルバイト代のほか、「消費税」ってもらった人いますか?
いないですよね?
そう、いないはずです。
人件費は、「自社の価値」を高めるために支出するものなので、消費税は課税されません。
以上のことから、200円(付加価値)は、利益 と 人件費 から構成されていることが理解できたかと思います。
付加価値 = 利益 + 人件費
日本政府が隠しておきたい理由、分かりましたか?
付加価値税の計算式を、段階的に確認していきます。
ステップ1 : ( 500円 - 300円 ) × 税率
ステップ2 : 付加価値 × 税率
ステップ3 : ( 利益 + 人件費 ) × 税率
ステップ4 :
① 利益 × 税率 = A
② 人件費 × 税率 = B
③ A + B = 付加価値税
ステップ4って、メチャクチャ、ヤバくないですか?
まず、①の計算式ですが、これって、法人税の計算式と同じですよね?
この計算式のどこが ヤバい のか説明すると、「法人税を減税しても、減税分の一部を、消費税という名目で取り返している」のと同じ効果ですよね?
たとえば、法人税の実効税率が、消費税導入時には50%、現在が30.62%とした場合、パッと見ただけでは、19.38%も減税効果があるように見えますが、付加価値税として10%回収するので、実質的には、9.38%の減税効果しかありません。
れいわ新選組は、消費税の観点から、「消費税を増税しても、法人税の減税の穴埋めに使われるじゃないか!」と指摘していますが、付加価値税の観点から見ても、①の計算式は、まさしく、法人税の減税の穴埋めに使われていることが確認できます。
次に ②の計算式を説明します。
法人が人を採用した場合、健康保険や厚生年金保険に加入する義務があり、法律上、保険料の半分は、法人が負担することを義務付けています。都道府県毎で異なりますが、ザックリ人件費の約15%は法人が負担しなければなりません。このほか、労災保険料や雇用保険料の一部も、法人が負担しなければなりません。
それに加え、人を採用したら、まだ、付加価値税として10%課税するの?
えぇ加減にせんかい!ってなりません?
しかも...しかも、ですよ。
法人税は赤字だった場合、儲かってないので、税金は納めなくてOKです。当たり前ですが。
しかし、付加価値税は赤字の場合、①の利益に対する部分の税金は生じませんが、②の人件費に対する部分は税金が生じてしまいます。
いいですか?
赤字って、簡単に言えば、入ってくるお金より、出ていくお金の方が多いんですよ。お金がない状態でも、税金を納めろって、エグ過ぎません?
「号外:消費税の仕組みと問題点」で、消費税の滞納を紹介させて頂きましたが、滞納が発生する原因、理解できましたか?
お金がないところに課税する。
そりゃ、滞納するわ!って思いません?
以上のことから、付加価値税が、いかに、エグイものか、また、日本政府が、消費税は付加価値税であることを隠しておきたい理由も、少しは分かって頂けたかと思います。
日本政府が、まだ、消費税は消費に課税するものだ!と隠し続けるなら、言ってやればいい。
消費税の計算構造は、付加価値税より多額になることはあっても、少なくなることはない!と。
つまり、消費税は、付加価値税よりも、さらに、エグイものだ!、と。
消費税 ≧ 付加価値税
この事実、世間が気づいたら、ヤバくないですか?
次回、「 消費税の真実 Vol .005 」 では、「なるほど!」って思う内容を綴っていこうと思っています。
ただ、急いで書き上げる予定ですが、追いつきません。
投票日まで、時間がありません。
「消費税は、付加価値税です。」
「利益と人件費に課税しています。」
とりあえず、この2点、多くの方に知ってもらいたいです。
ただ、残念なことに、僕のブログでは、発信力がありません。
どうか、この事実、1人でも多くの人に拡散されることを願っています☆彡
追記
さっき、お客様と話していて、分かりやすい表現方法に気づいたので、紹介する。
上図で、お客様は、500円の価値があると思うから、500円支払って買うのですよね。
また、上図の下請会社や問屋などに300円支払うのは、店側は、300円の価値があると思うから300円支払うのでしょ?
300円の価値あるものを購入して、自分の価値200円を付加して、500円で販売した...と説明すれば、少しは、分かりやすくなったかな?。