お客様との打ち合わせを終え、金剛山に向かって車を走らせていた。

309号線から金剛山を見ると、雪?

いや、雲か?

と、判断に悩む姿だった。

まつまさ駐車場で車を停めた際の外気温は4℃。

シャツの上に、ヒートテックシャツを着て、ウインドブレーカーを着て、登山開始。

この登山開始時刻が、16時49分を回っていた。

17時30分のライブカメラまで、40分と少々。

今日も、右足首を包帯で固定しての登山。

正直、間に合わないと思っていた。

最初のチェックポイントを1分24分で通過。

次のチェックポイントも、3分42秒で通過。

2合目も、7分42秒で通過。

身体が動く状態だ。

4合目通過時点で、残り25分。

ギリ!?

いや、無理だな。

そう思いながら、そのままのペースで登り続ける。

5合目通過時点で、残り21分。

この時点でも、間に合わないと思っていた。

6合目通過時点で、残り17分。

1分、間に合わないな...と思いながらも、ペースを維持して山頂を目指す。

すると、下山者が2人、ライトを揺らしながら降りてきた。

そのうちの一人は常連さんで、僕のハイペースを見て、すれ違いざま、挨拶と「雪が少々ある。」とコースコンディションを伝えてくれた。

ホント、ありがたい。

そんな温かい言葉に勇気づけられ、6合目の分岐を、急登の右ルートを選択。

7合目通過時点で、残り11分。

やっぱ、1分くらい間に合わない。

8合目で、残り7分。

8合目から9合目までの区間が、千早本道で一番キツイ区間。

4分で登っても、9合目から山頂広場までの区間が3分では、正直、間に合わない。

けど、一生懸命登れば、カメラに間に合わなくても、何かを得られると思い、ペースを落とさず登った。

この地点で、腕時計を タイム計測 から 時刻表示 に切り替えた。


残り時間を秒単位で分かりやすくするためだ。

9合目通過時、残り3分5秒。

歩いていては、当然に間に合わない。

この区間の前半は平坦なので、思い切って走ってみた。

右足首を包帯で固定し、しかも、トレッキングシューズなので、走りにくい。

なんとか、中間地点の橋の入り口に差し掛かる。

ここから、山頂広場まで2分。

時計を見ると、残り2分。

この時点で、ギリ、間に合うかもと判断。

さらに、ペースを上げる。

分岐点で、残り1分5秒。

通常、ここからだと1分で着く。

残りの力を振り絞った。

最後の急登入口で、残り30秒。

平常時で、20秒で着く。

腕を強く振り、一気に登りきった。

坂を登りきり、時計を見ると、残り8秒。

中央の撮影ポイントに向かい、カメラの方向に身体を向ける。

パシッ...。



と映ったのが、この写真。

ヘッドライトを消すのを失念していたため、こんな写真に。

捺印所で押印してもらう際、「雪降ったのですか?」と尋ねたところ、「結構、降った。」とのこと。


山頂の気温計は、「-0℃」と表示されていた。

今シーズン、初の氷点下だった。