マウイ島をはじめとするハワイ諸島を襲った豪雨は、島々の至る所にダメージを与えました。
心配の声が日本からも集まって来るのは本当にありがたいことですが、肝心の僕はといえば、家にダメージもなく、食料は冷蔵庫にあふれ、停電はしたものの復旧後は普通の生活が送れています。
話変わって、美しいリビングルームでくつろいでいるときに、壁付近でカサカサと動く黒い影を見た瞬間、火が付いたように飛び起きて、殺虫剤や叩きをもってそれを取り除こうとすることや、
自分が走りたい心地いいスピードを阻害する目の前の遅い車がいたとき、車間距離を詰めたり、無理な追い越しをしたりすることにも、みな共通性があることに気が付いていますか?
何か問題があった時、新しいルールを作ることで安心する人もいますが、それでも問題はなくなりません。災害危機管理、ゴキブリホイホイ、交通規制も全く同様です。
一つ一つの問題を個別に解決しても、全体としては何も変わっていないのです。
ここに共通する問題は、人間がリアリティとずいぶんかけ離れたところで、安定した生活を送っていると勘違いしながら生活していることです。
あなたの職業、住んでいる地域、国籍が否定された時、どんな人でも怒りますよね。それらを愛しているからというのは体裁で、収入が滞ったり、危機管理が脅かされたりという実利のはく奪を恐れているからというのが本音でしょう。
金融システムや司法システムはとても複雑で人類の傑作という部類に入るのかも知れません。
国防システム、社会福祉システムなどもきっとそうなのでしょう。
でも自然界でそれらを持っているのは人類だけなのはなぜでしょう?
それは人類が優れているからなのでしょうか?
僕はそれを人間は作り話を信じる生き物だからだと思っています。
平気で噓をつき、その嘘を見事に信じるのも人類の特徴です。
嘘と言っても色々な幅があります。サンタクロースを信じる子供に親は嘘をついています。
振込詐欺も嘘ですし、金融商品の売買もある意味嘘でしょう。
色々な語弊がありますので本来は触れるべきでないものに宗教の嘘もあります。
尊い教えそのものを否定するつもりはありませんが、ある宗教の信者の方は別の宗教は信じませんから、それも一種のウソになります。
日常生活を支えているものは、如何にたくさんの嘘で出来ているかお気づきでしょうか?
自然災害は事実です。そのリアルな現象は嘘で固めたものを奪い去ることもあります。コロナ渦も同じです。
そのとき現実を突きつけられるから、人々は大騒ぎするのです。
それが知人なら次は自分かも知れないと他人事で片付けられないのです。
もう目覚めの時期が来ています。
自然災害という名のお母さんが、「早く起きなさい、学校へ行く時間よ」と言わなくても自分で起きてやるべきことをやりましょう。
愛を持ってね!





