Day3
茅野~松本~武石峠(1830)~美ヶ原(2034)~松本
・走行距離:118km
三日目はツールド美ヶ原のコースを走る。
これまた時間の都合上、予定のコースから大きく変わった。
本来は茅野からビーナスラインに入って美ヶ原まで行き、このコースを下って松本着の予定だった。
雲行きも怪しかったので、昨日の麦草回避同様、チームとして考えれば賢明な判断だったと思う。
峠の麓より手前のコンビニで休憩し、準備の出来た者から順にスタートして行った。
私はマッスー、ミッツーと共に最後尾からのスタート。
前とはだいぶ差が開いた。
果たして、この三人の中で道を把握している者はいるのだろうか。(反語)
ご愁傷様な三人はサポートカーと共に迷子となり、謎の激坂をゴリゴリと上った挙げ句、封鎖されたゲートに行く手を阻まれて激坂を下り返す羽目に。
結局、正規ルートではなく偶然発見したショートカットルートを進んだ。
このルート、始めこそ急勾配だったものの、中盤以降はきつい箇所でも10%程度しかなく、予想よりは楽だった。
なんせワインディングだったから。
正規ルートにぶつかってからは時間との勝負となった。
「14時までに登頂出来なければ麓まで下ること」という取り決めがあったので、残りの距離からどのくらいの平均速度で進めば間に合うかを計算すると…20km/hと出た。無理。
マッスーとミッツーはご愁傷様です。
標識によれば、頂上まではまだ18km近くある。
行けるとこまで行きましょう。
ここからは汗も涙も鼻水も涎もスプラッシュマウンテン。
酸素が全然足りなくて目の前がチカチカするし、心なしかミ○キーの姿が前方に見えたような気がする。嘘だけど。
下ってくるローディーらの声援もあって、何とか森林限界ゾーンまで到達。
サイコンを見ると、頂上まで残り4kmくらい。
タイムリミットまで15分もない。
行けるか?
ここからはアップダウンが続き、ひたすら踏みまくる。
頂上はまだか。
脚も限界に近い。
サイコンと腕時計を交互に見ながら、リミットを確認する。
もう駄目だ、間に合わない。
それでも前を向いて踏む。
あれ?
上り坂の先に車が見える。
頂上だ!!
最後の力を振り絞ってペダルを踏み、ようやっとピークに到達。
時計に目をやると13:58の表示。
ギリギリ間に合った。
何故か想定よりも2kmほど、頂上までの距離が短かったのだ。
恐らく標識にあった数字は、峠の頂上まででなく、更に先の展望台までの距離だったのだろう。
その後は展望台を目指して山登りをするも、急な雨で先へ進めず、美ヶ原の王ヶ頭からの壮大なパノラマは拝めなかった。無念。
斎藤の遭難もあったが、何とか全員無事に登頂し(たりしなかったりで)、松本駅までビューンと一息に下る。
私は下りで単独行動をしてしまったが、ブレーキの調子が怪しかったので、集団の危険回避のためとお茶を濁す。
お許し下さい。
麦草とビーナスを回避したために牧場へ行けなかったので、松本駅で売られていた牛乳ソフトで申し訳程度に味覚を慰めた。
そんなこんなで松本駅にて解散と相成りました。
とにかく、今年も楽しいバイク合宿であった。
【個人的な総評】
時間の問題でコースの変更等はあったものの、満足度の高い合宿となったのではないだろうか。
ザネの対処は全て奏功したように思われる。
未知の道に迷うのは致し方のないこと。
ただ、ロードレースのように時間制限をかければ、もっと時間に余裕を持てたかも。
初日の辛さはなかなかのものだったが、それでも全体的に体力には余裕があった。
(その余裕は追い込めていない証左ですよね…)
というのも今回は、柴田ドライバーのサポートカーが同伴したからだ。
今回は、荷物や力尽きた人の運搬が可能となった。
荷物を背負わずに峠を登れることの有り難さを、例年のバイク合宿参加者は大きく感じたことだろう。
また、補給食を積むことで、山奥でのハンガーノックにも対応出来た。
お陰様で快適な合宿を行えました。
本当にありがとうございました。
次回以降も車があれば、安全性が高く密度の濃い合宿を行えますね。
それはとりもなおさず、車がないと危険な合宿になるということ。
車があったから、女子や比較的バイクの弱い人でも今回のコースをこなせたが、車がなければそれは絶対に不可能。
あと、睡眠時間を十分に確保することが出来なかったので、常に眠かった。
(これは仕方ないことなので、ザネが責任を感じる必要は全くありませんよ)
帰りの電車ではまともに会話出来なかったような…。
頭が半分も機能してなかった。
一緒に帰った嘉山、ザネ、マッスー、哲は、私の意味不明な会話に困惑したのではないだろうか。
ま、いつも意味不明なことを言ってるから関係ないか(笑)
ここまで書いてきて気付いたのだが、一昨年(乗鞍除く)も去年もアウター縛りだったからキツかったんだわ。
今年はインナーもダンシングも使いまくったからね。
以上、大変長くなりましたが、2012年夏のバイク合宿の報告でした。
四年の私にとっては最後のバイク合宿だったので、参加出来て、そして完走出来て良かったです。
おわり
ギリギリだ…ギリギリだよ
でも こゆの オレ好き
オレ…生きてる!!
御堂筋くん ねェ
キミは学校で授業受けてる時 “生”を感じる?
オレは感じない!!
外に出て空気にふれて
風や雨や日差しや寒さを感じて
五感を解放して
道や自然と対峙して
あらゆる手段を使って前の敵を追い抜こうってもがいて
体中の力を使ってギリギリまで追いやって
それってすごく“死”に近いと思うんだ
けれど わかるだろう
人は誰しもそうなんだ
そういう時に湧き上がるんだよ
自分が本当に生きてるって感情が!!
だからオレは自転車に乗ってるんだ!!
(渡辺航『弱虫ペダル』24巻 秋田書店 p.p.60-62より引用)


