6 マスク「コノ」

マリ バマナ 木

“Kono” mask Mali, Bamana

 

バマナの人々は、ごく最近までイスラム化されるのを嫌ってきたため、近隣のマリンケのようにイスラム化された民族から、「バマナ=異教徒・不信人者」と呼ばれた。これは、バマナの多様なマスクのうちの1つで「コノ」結社のものであり、道徳的な価値を伝導することに使われる。「コノ」結社の知識は、若者に唄やマスク・ダンスによって伝えられる。リードパイプの音色に助けられながら、歌い手は鼻にかかったトーンで明るい声を出し、正しいふるまいや生き方を伝える。「コノ」マスクは鳥と象を同時に表現していて、人間の知性を象徴しているとされている。大きく強調された耳は、「コノ」が自らの内なる心の声から聞いて学ぶということを表している。威厳があり迫力のあるマスクである。