84 女性立像

マリ バマナ 木 

Female figure Mali, Bamana

 

この立像は通常のバマナのものとは違ったヘアスタイルをしている。これはブルキナファソに住んでいる隣の民族であるモシのものに近く、その影響を受けていると思われる。手足を簡略化しバストを強調した、豊穣多産を祈願した女性立像である。現在彫刻のような、抽象的な表現が魅力的である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

83 マスク 

コートジボワール グロ 木に着彩、真鍮

Mask Cote d’Ivoire, Guro

 

グロは、バウレとヤウレが住む地域の間、サバンナや森林に囲まれた、西部に住んでいる。グロは、その地に16世紀頃、北から200,000人で移住してきた。当初、彼らは「クウェニ」と呼ばれていた。しかし、1906~1912年にフランスによって植民地化され、バウレを意味するグロという名前が付けられた。グロの北部の村には、丸みのある家が建てられ、南部の村には長方形の家が建てられている。村での生活は、長老たちが集まる会議、主要となる一族や秘密結社によって運営されている。このマスクは南部のスタイルであり、近隣民族であるベテからの影響を色濃く受けた。気品のある顔、額や三角の鼻、切り開かれたような目のまわりには瘢痕が施されている。異様な雰囲気のマスクである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

82 マスク「アボゴ・ムオ」 

ナイジェリア イボ 木に着彩

“Agbogho mmuo”mask  Nigeria, Igbo

 

イボは、各村に様々なマスクや仮面舞踊があり、マスクの種類だけでも1000以上あるといわれている。その中で、女性を表すという「アボゴ・ムオ」というマスクは女性らしい目鼻立ちに、伝統的なボディペインティングを表すカラフルな衣装で登場する。「母親仮面」、「未婚の姉仮面」、「既婚の姉仮面」といったように複数で登場して女性らしい舞踊を披露する。マスクを付けて演じるのは長身の男性であり、具現化して現れた乙女の魂ということで、実際の人間の女性よりも背が高く表現される。この舞踊は乾季の最初に行われる収穫祭や乾季の終わりに催される「精霊アニ」の祭に行われる。女性を表す仮面舞踊が意味するところは、大地と女性の豊饒性をたたえ、祈念することであるといわれている。これは、「AFRICAN ART its background and traditions」に紹介されている名作で、ロッテルダムの古いコレクションからのものである。四本角のようなヘアスタイルが珍しくシンボリックである。