癇癪を起こすのも泣いてしまうのも同じことです | てつおのチック、トゥレット、CBIT(シービット)キダメソッドのブログ

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チック、トゥレットのための日本CBIT(シービット)療法協会代表 キダメソッド

今日のビリー

そろそろ散髪して欲しいかも



CBITキダメソッドのセッションを進めていく上で非常に大事なポイントとして

セッションを受ける子に癇癪や怒り発作があるかどうかということがあります

いつもイライラしていて

しょっちゅう癇癪を爆発させたり、激しい怒り発作を起こすことのある子の場合

チックをコントロールしていくよりも先に

怒りの衝動をコントロールしていくことの方が大事になることが多いです

怒り衝動の基本的なコントロールの仕方としては

怒りを爆発させることを許さないというルールを家庭内にしっかりと作り

そのルールを守らない場合は家の中で他のメンバーからスルーされてしまうというやり方を取っていただきます

多くの場合、このやり方は非常に効果的で

子供たちの怒り衝動はスルスルと減っていき、それと同時にチックも劇的に減っていきます

うちの子はよく泣きますけど癇癪はないんです、と言われるケースが時々あります

こういうケースでは、怒りを爆発させる子に比べると単に泣いているのは周りの迷惑が少ないので往々にして許容されがちなんですが

私は怒る子と泣く子はほとんど同じと見ていまして

泣くことも怒ること同様に禁止してもらうことにしています

怒りを爆発させるとスッキリしますし、自分の言い分が通りやすくもなるので

子供にとってメリットがあるのですが

泣くことにもほぼ同じような効用があって

やはりスッキリもするし、親の関心を集めることも出来るし、おそらくはなんらかの欲求が通りやすくなるというメリットがあるのです

怒りも泣きも、その衝動はチックの(前駆)衝動と根っこでは繋がっていて

怒ったり泣いたりすることで衝動は育っていき、チックの引き金が引かれやすくなります

怒ってばかりの子には困ったもんだと問題意識を持っても

よく泣く子にはどちらかというと可哀想という気持ちを抱きがちになります

感情のコントロールがうまく出来ていないという意味ではこの二つの感情表現は実は同じと見るべきなのです

 

でわ

 

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CBIT(シービット)キダメソッドっていったい何のこと?と思われている方に少し解説させてください

 

トゥレット障害の主たる症状である運動チックや音声チックは、精神神経科や神経内科などで処方してもらえるお薬で改善させることは非常に難しいです。

中には薬でチックが減ったとおっしゃる場合もないではありませんが、大抵はものすごく眠くなって起きていることができないくらいの副作用が出たりします。

結局は薬でチックを減らすというのは、精神と神経の活発な活動を鈍くして、限りなく眠っている状態に近づけてチックを減らすということに他ならないのです。

漢方薬や鍼灸、整体などでチックを改善すると謳うところもあるようですが、私自身はそれが効いたという話を聞いたことがありません。

一方で、CBIT(シービット)は、アメリカ、カナダではチックの改善のための第一選択肢とされており、顕著な改善効果が得られることが権威ある学術雑誌に掲載された論文でも述べられています(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/185896)。

CBIT(シービット)は簡単に言うと、チックを拮抗反応というチックが出せなくなる筋肉の動きでブロックして、チックを出さそうとする衝動を抑え込み、その衝動を減らしていくことによりチックが出にくくなるようにしていくという行動療法です。

行動療法という呼び方でも分かる通り、CBIT(シービット)は心理療法ではありません。むしろ筋トレのようなトレーニングと思った方が当たっています。

CBIT(シービット)は、100%のトゥレット障害のチックに効果があるというわけではありませんが、私自身がセッションをしてきた経験から言うと、7割以上の方に大きな改善が見られています。

そのCBIT(シービット)に実際の臨床経験から様々な工夫、改良、改善を加えて出来上がったのがCBIT(シービット)キダメソッドです。

 

具体的な体験者の声はこちらのリンクからご覧いただけます(http://cbitjapan.com/cbit-voice/)。

もう少し詳しいCBIT(シービット)キダメソッドの説明を知りたい方は、こちらの無料通信メール講座に登録お願いします(https://48auto.biz/cbitjapan/touroku/entryform2.htm)。

CBIT(シービット)キダメソッドと一般社団法人日本CBIT療法協会についての情報は、公式ウェブサイト(http://cbitjapan.com/)をご覧ください。

ウェブサイトはごちゃごちゃしてわかりにくいから嫌だという方は、こちらのページがお薦めです(http://lp.cbitjapan.com/lp-sp/)。

 

 

もしお子さんが運動チックや音声チックで苦しんでいて、お母さんやご家族も精神的に疲れはててしまっているのなら、ぜひCBIT(シービット)キダメソッドを試してみられることをお勧めします。

お問い合わせは木田(kidatpyo@cbitjapan.com)までお気軽にどうぞ。

 

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