CBITキダメソッド体験者の感想文/ 愛知県小2男子 | てつおのチック、トゥレット、CBIT(シービット)キダメソッドのブログ

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チック、トゥレットのための日本CBIT(シービット)療法協会代表 キダメソッド

CBITキダメソッドを体験した愛知県の小2男子君のお母さんから感想文をいただきました。

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◉CBIT療法キダメソッドを受けられる前のお子さんの状況を教えてください

 

2歳4ヶ月からまばたきのチックが出始め、そこから鼻すすり、かおしかめ、首振り、様々な音声チック…とどんどん増えていきました。

小児科を受診すると、

「チックに対して出来ることはなく、周りの理解と温かい無視で見守って行くしかない」

と言われました。

なにか他にできることはないかと思い、児童精神科への紹介について聞くと、

「薬でチックが治っている子の話を聞いたことがない。児童精神科でも、チックに対する周りの理解を得るための指導と、もし今後本人がチックに対して周りからの心ない言葉や対応で傷ついた時の心のケアくらいしかできないから、今の時点での受診はおすすめしない」

と言われ何もできることがなく将来への不安な日々を過ごしていました。

 

◉今回CBIT療法キダメソッドを受けられることを決めた理由を教えてください

 

2年生になり、目立つ音声チックや汚言がでてきてしまい、本人も必死に止めようとする姿がありました。

学校の担任の先生の理解がうまく得られず、チックに対する説明はしてあったものの、毎日チックに対する注意を受け、友達にもうるさいと言われるようになり、本人から

「声をだしたくないのにだしちゃうのをやめたい。毎日怒られるのがツライ。止める方法を教えて欲しい」

と言われたことがきっかけで、以前チックについて調べていた時に知った木田先生のブログを思い出し、キダメソッドを受けようと決めました。

 

◉お子さんがCBIT療法キダメソッドを受けられている中で変化したこと、気づいたこと、成果があれば教えてください

 

セッションの中で出される毎日の宿題は私たちが思っていたよりも多く、遊びたい気持ちと宿題をやらなければ、という葛藤でイライラしたり、泣けてしまったりと言うこともありました。

けれど、もともとの真面目な性格とご褒美プログラムのために毎日与えられた宿題はきっちりこなしていました。

6回を終わる頃にはあんなに苦しんでいた音声チックがほぼなくなり、学校でも拮抗反応でチックが止められたことを嬉しそうに話してくれました。

また、きょうだい喧嘩がグッと減りました。

 

◉CBITキダメソッドを受けた感想を教えてください

 

毎日の宿題は遊びたい盛りの2年生にはなかなかツライものだったと思います。

けれど、木田先生を信じ、本人の力を信じて毎日続けることで、あんなにたくさんあったチックが今ではほとんど収まっています。

キダメソッドを始める前は彼の将来に不安しかありませんでしたが、いまでは明るい未来が見えてきました。

木田先生には本当に感謝しかありません。

 

◉CBIT療法キダメソッドをどんな人に勧めたいですか

 

お子さんのチックに対して何をしてあげたらいいのかわからず、未来に不安を抱いている方にお勧めしたいです。

 

◉その他、何かチック、トゥレットのお子さんをお持ちの親御さんたちにお伝えしたいことなどあればご自由にお書きください

 

どんどんひどくなっていくチックに対して何もしてあげられることがなく、夜な夜なチックについて調べ、涙を流していらっしゃる方も多いと思います。

私もそうでした。

でも私たち親子はキダメソッドに出会い、ここで過ごした時間はかけがえのない時間になりました。

もし悩まれている方がいらっしゃればキダメソッドを受けられるといいと思います。

私たちもこれからも呼吸法続けていきます!

 

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 (括弧内はお母さんの評価です)


 

木田のコメント

 

愛知県の小2男子君です。

頭の回転のとても速い、いかにも賢そうな子でしたが、ソワソワと落ち着きがなく、初回セッションでは色々なチックが出まくっていて、癇癪もかなりあるということでしたので、放っておくとかなり悪化しそうな雰囲気がしていました。

深呼吸がかなり効果を発揮してくれて、初回から衝動が大きく下がりました。

癇癪の爆発が結構あるということだったので、お母さんや妹との喧嘩を禁止しました。

頭が良くて真面目なので、毎日の宿題にはとても熱心に取り組んでくれて、チックも癇癪も順調に減っていきました。

チック階層表を見ると、これだけのたくさんのチックをよく減らしてこれたなあと私ですら感心するくらいです。

初回セッションの前のチックの総量を10とした場合の、2回目以降のお母さんによるチックの量の評価は以下です。

 

10 → 6、6、4、4、3、2.5、1.5

 

このところ小1、小2の子供たちのセッションが続いていますが、やはりこの年頃の子供は遊びたい気持ちが強くて、なかなか宿題の呼吸練習や拮抗反応を入れていくということがやりにくいのですが、保護者の方がうまく気持ちを乗せてあげて、ご褒美で釣ったりなどもしながらとにかく練習をさせるのが大事です。

セッションでは毎回宿題をどれくらい出来たか聞いていますが、宿題の達成率とチックの改善率にはかなり明らかな相関関係があります。

CBITキダメソッドはやればやっただけの成果が出ます。

やらなければそこそこの成果で終わります。

近道はありません(何か近道がないかを私は探してはいますが)。

愛知の小2男子君は、小2にして大きな目標を達成しましたので、このままチックのコントロールは続けてもらいつつ、今度はもっと大きな目標に向けて歩き始めてもらいたいです。

 

でわ。

 

 

 

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CBIT(シービット)キダメソッドっていったい何のこと?と思われている方に少し解説させてください

 

トゥレット障害の主たる症状である運動チックや音声チックは、精神神経科や神経内科などで処方してもらえるお薬で改善させることは非常に難しいです。

中には薬でチックが減ったとおっしゃる場合もないではありませんが、大抵はものすごく眠くなって起きていることができないくらいの副作用が出たりします。

結局は薬でチックを減らすというのは、精神と神経の活発な活動を鈍くして、限りなく眠っている状態に近づけてチックを減らすということに他ならないのです。

漢方薬や鍼灸、整体などでチックを改善すると謳うところもあるようですが、私自身はそれが効いたという話を聞いたことがありません。

一方で、CBIT(シービット)は、アメリカ、カナダではチックの改善のための第一選択肢とされており、顕著な改善効果が得られることが権威ある学術雑誌に掲載された論文でも述べられています(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/185896)。

CBIT(シービット)は簡単に言うと、チックを拮抗反応というチックが出せなくなる筋肉の動きでブロックして、チックを出さそうとする衝動を抑え込み、その衝動を減らしていくことによりチックが出にくくなるようにしていくという行動療法です。

行動療法という呼び方でも分かる通り、CBIT(シービット)は心理療法ではありません。むしろ筋トレのようなトレーニングと思った方が当たっています。

CBIT(シービット)は、100%のトゥレット障害のチックに効果があるというわけではありませんが、私自身がセッションをしてきた経験から言うと、7割以上の方に大きな改善が見られています。

そのCBIT(シービット)に実際の臨床経験から様々な工夫、改良、改善を加えて出来上がったのがCBIT(シービット)キダメソッドです。

 

具体的な体験者の声はこちらのリンクからご覧いただけます(http://cbitjapan.com/cbit-voice/)。

もう少し詳しいCBIT(シービット)キダメソッドの説明を知りたい方は、こちらの無料通信メール講座に登録お願いします(https://48auto.biz/cbitjapan/touroku/entryform2.htm)。

CBIT(シービット)キダメソッドと一般社団法人日本CBIT療法協会についての情報は、公式ウェブサイト(http://cbitjapan.com/)をご覧ください。

ウェブサイトはごちゃごちゃしてわかりにくいから嫌だという方は、こちらのページがお薦めです(http://lp.cbitjapan.com/lp-sp/)。

 

 

もしお子さんが運動チックや音声チックで苦しんでいて、お母さんやご家族も精神的に疲れはててしまっているのなら、ぜひCBIT(シービット)キダメソッドを試してみられることをお勧めします。

お問い合わせは木田(kidatpyo@cbitjapan.com)までお気軽にどうぞ。