CBIT体験者の感想文 / 千葉県小5男子 | てつおのチック、トゥレット、CBIT(シービット)キダメソッドのブログ

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チック、トゥレットのための日本CBIT(シービット)療法協会代表 キダメソッド

CBITキダメソッドを体験した千葉県の小5男子君のお母さんから感想文をいただきました。

 

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◉CBIT療法キダメソッドを受けられる前のお子さんの状況を教えてください

 

保育園の年長の時に自閉症スペクトラム(知的障害はなし)、ADHDと診断されています。

小さい時から

 

・ふんふん言う

・舌を出す

・物のにおいをかぐ

・口をぎゅっとする

 

など、今思い返すと小さなチックは散見されていましたが、本人のクセだとずっと思っていました。

今年の7月初旬に風邪をひいたことをきっかけに、会話の中でごくごく小さい声で「キー」や「キュー」などの声がでるようになり、ふざけているのか 口癖なのかわかりませんでしたが、とくに日常生活で困ることはなかったので様子を見ていました。

夏休みに入った7月中旬頃から、だんだんと、キー/キュー/ピーヒョロロなど発声のバリエーションが増えてきて、声も大きくなってきました。

当初声が出るのは自宅だけでしたが、外出先でも出るようになり、電車やバスでの外出がむずかしくなっていきました。

声が出る時間もだんだんと長くなり、7月下旬には、寝ている時以外は常にキーキーと発声するようになりました。

呼吸が乱れ過呼吸のようになる時もあり、チックに生活のすべてを振り回されている状況でした。

 

◉今回CBIT療法キダメソッドを受けられることを決めた理由を教えてください

 

チックについてインターネットで調べていた時にCBITについて知りました。

自宅で実践できるということでしたが自己流で実践するのは心配だったので、セラピストの先生を探していました。

無料でCBITを教えて下さるという先生もいらっしゃいましたが、初回の面談が3か月待ちということで困り果てていたところに木田先生のブログにたどり着きました。

 

・先生自身が当事者であられること

・チックに対する考え方

・呼吸法や本人への接し方等が具体的に書かれていること

・体験者の感想文

 

がとても勉強になりました。

 

藁をつかむ気持ちでブログに書いてあった呼吸の練習を息子と一緒にしたところ、1日中鳴りやまなかった音声チックが激減し、夫も私も「どういうこと?」と衝撃を受けました。

素人の私が実践してもこれだけ効果があるのだから、しっかりとトレーニングを受けたら

きっと良い結果が出るだろうと思い、木田先生にお願いすることに決めました。

 

 

◉お子さんがCBIT療法キダメソッドを受けられている中で変化したこと、気づいたこと、成果があれば教えてください

 

いちばん悩んでいた音声チックはセッション3回目のときには消失しました。

途中で新しいチックや強迫症状もでてきましたが、出された宿題をきちんとこなすことでそれもだんだんと落ち着いてきました。

まだ少し残っているチックもありますが、ほとんど気にならない、気がつかれないレベルです。

子ども自身が深呼吸を上手にできるようになってくるのと比例して、学校や塾の授業で集中できるようになって先生に褒められたり、お友達とのトラブルもカッとならずに落ち着いて対応できるようになったり、なにより「どんなことでも正しい方法で努力すればできるようになる!」と本人に自信がつきました。

 

 

◉CBIT療法キダメソッドを受けた感想を教えてください

 

毎日の呼吸練習は親子ともに大変根気のいる取り組みでした。

正直私は音声チックさえなくなればと思っていたので、他のチックが出ていたのにも関わらず途中で気持ちが緩んだ時期がありました。

でも思い返すとそこからがチック撲滅への正念場で、やはりプロの伴走が不可欠だと思います。

セッションを受けていたおかげでチックの根を断つところまでやりきることができたと思います。

この3か月は子どもの可能性を広げてくれる大変意義深い時間になりました。

また、マイペースで自由な息子に根気強く関わってくださった木田先生には感謝しかありません。

 

 

 

◉CBIT療法キダメソッドをどんな人に勧めたいですか

 

チックに悩んでおられるすべての方に。

 

 

◉その他、何かチック、トゥレットのお子さんをお持ちの親御さん達にお伝えしたいことなどあればご自由にお書きください

 

音声チックが1日中鳴りやまない時は精神的に追い詰められ、頭がおかしくなりそうでした。

息子のかかりつけの精神科の先生も臨床心理士さんも「様子をみましょう」、夫からも「なんとかしろ!」と言われ、「なんとかなるなら、とっくになんとかしてるわ(怒)!」と言いたくなるのをこらえ、この子の人生はどうなってしまうのか…と不安で夜な夜な泣きながらネットサーフィンしていたことを思い出します。

様子を見ているだけでは子どもの人生が大きく変わってしまいます。

決断には勇気がいりましたが、これからも何かあれば木田先生にいつでも相談できますし、受講して本当に良かったです。

 

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木田のコメント

 

千葉県の小5男子君です。

最初のセッションでは、いちいちこちらの言うことに何か言い返してくるし、やる気はあるような内容な態度だし、お母さんも書いておられるようにASDとADHDの診断も出ているということだったので、これは先行き見えないなあと思っていたのですが、面白いことに彼にはトレーニングマニアという特筆すべき特性があって、毎日の宿題の呼吸練習を実に熱心にやってくれるようになったのでした。

セッション開始前のチックの総量を10とした時の、セッション2回目以降のお母さんによるチックの量の評価の数字は以下です

 

10 → 12、3、2.5、1.5、1、0.5、0.2

 

セッション2回目では、本人が意識をチックに向けたためにチックが一時的に増えた感じになりましたが、3回目以降はトレーニングマニアの真面目な練習の成果が出てきて急激にチックは減っていきました。

チック階層表の最後に「ソワソワ(脚がムズムズ)」という項目を入れています。

本来、ソワソワするのはADHDの特性ではあるのですが、私のセッションでは脚がムズムズしてソワソワするのもチックの衝動が関わっていると見て階層表に書き込むことにしています。

ソワソワの項目の数字(お母さんの評価の方)もセッションが進むにつれて減っていき、学校での落ち着きのなさも改善して先生に褒められたのだそうです。

キダメソッドのセッションをしている中でソワソワが良くなっていくのは良くあることですが、ASDとADHDの確定診断を受けている子が呼吸練習で落ち着きが良くなったことで、いわゆる発達障害の落ち着きの無さも、自律神経系の問題なのではなかろうかといういう気がしてきています。

小5男子君は恐らく学校の先生たちなんかには頭の痛い子なのではないかという気が若干しますが、やると決めたらとことんやる的な集中力が非常に高いので、これは型にはまらないひとかどの人物になるのではないかと期待しています。

 

でわ

 

 

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CBIT(シービット)キダメソッドっていったい何のこと?と思われている方に少し解説させてください

 

トゥレット障害の主たる症状である運動チックや音声チックは、精神神経科や神経内科などで処方してもらえるお薬で改善させることは非常に難しいです。

中には薬でチックが減ったとおっしゃる場合もないではありませんが、大抵はものすごく眠くなって起きていることができないくらいの副作用が出たりします。

結局は薬でチックを減らすというのは、精神と神経の活発な活動を鈍くして、限りなく眠っている状態に近づけてチックを減らすということに他ならないのです。

漢方薬や鍼灸、整体などでチックを改善すると謳うところもあるようですが、私自身はそれが効いたという話を聞いたことがありません。

一方で、CBIT(シービット)は、アメリカ、カナダではチックの改善のための第一選択肢とされており、顕著な改善効果が得られることが権威ある学術雑誌に掲載された論文でも述べられています(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/185896)。

CBIT(シービット)は簡単に言うと、チックを拮抗反応というチックが出せなくなる筋肉の動きでブロックして、チックを出さそうとする衝動を抑え込み、その衝動を減らしていくことによりチックが出にくくなるようにしていくという行動療法です。

行動療法という呼び方でも分かる通り、CBIT(シービット)は心理療法ではありません。むしろ筋トレのようなトレーニングと思った方が当たっています。

CBIT(シービット)は、100%のトゥレット障害のチックに効果があるというわけではありませんが、私自身がセッションをしてきた経験から言うと、7割以上の方に大きな改善が見られています。

そのCBIT(シービット)に実際の臨床経験から様々な工夫、改良、改善を加えて出来上がったのがCBIT(シービット)キダメソッドです。

 

具体的な体験者の声はこちらのリンクからご覧いただけます(http://cbitjapan.com/cbit-voice/)。

もう少し詳しいCBIT(シービット)キダメソッドの説明を知りたい方は、こちらの無料通信メール講座に登録お願いします(https://48auto.biz/cbitjapan/touroku/entryform2.htm)。

CBIT(シービット)キダメソッドと一般社団法人日本CBIT療法協会についての情報は、公式ウェブサイト(http://cbitjapan.com/)をご覧ください。

ウェブサイトはごちゃごちゃしてわかりにくいから嫌だという方は、こちらのページがお薦めです(http://lp.cbitjapan.com/lp-sp/)。

 

 

もしお子さんが運動チックや音声チックで苦しんでいて、お母さんやご家族も精神的に疲れはててしまっているのなら、ぜひCBIT(シービット)キダメソッドを試してみられることをお勧めします。

お問い合わせは木田(kidatpyo@cbitjapan.com)までお気軽にどうぞ。

 

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