母子喧嘩はチックの引き金を引く | てつおのチック、トゥレット、CBIT(シービット)キダメソッドのブログ

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チック、トゥレットのための日本CBIT(シービット)療法協会代表 キダメソッド

今日のビリー

アクビの最終段階は実はこういう怖い顔になってます



チックの引き金を引く環境条件というのは色々ありますが、その中でもかなり強力に引き金を引きまくるのが兄弟喧嘩、親子喧嘩です

兄弟喧嘩がチックに良くないのは割と想像つきやすいのですが、実は思ったより親子喧嘩、中でも母子喧嘩がチックに悪い影響を与えているらしいということが分かってきました

お子さんにチックのあるお母さんの場合、ご本人にもトゥレットの遺伝的形質があることが確率的には50%程度ありますので、イライラしやすかったり、神経質っぽかったりすることがあります

一方でチックのある子たちには不安や癇癪の強い子も多いので、お母さんに構ってほしくて、突っかかっていくような若干屈折したちょっかいのかけ方をすることがあります

トゥレット気質のあるお母さんは、この突っかかってくるようなお子さんのアプローチを正面からまともに受け止めてしまい、あっという間に激しい言い合いに発展してしまうことが案外多いのです

母子喧嘩ではお互いヒートアップしてしまうので、お子さんのテンションはマックスまで上がり、チックの引き金がたくさん引かれてチック出まくりになります

母子喧嘩はチックを出しまくるだけでなく、お子さんの怒り衝動を解消する効果もあって、お子さんの脳みそはスッキリしまくるので、本人は意識していませんが、何回も何回も繰り返し母子喧嘩をやりたがるようになります

つまりお子さんはスッキリ感を求めて無意識のうちにお母さんに喧嘩を売ってきているわけです

お母さんにもそれに乗ってしまうトゥレット気質があるので厄介なのですが、母子喧嘩はチックの大敵であると心の中で言い聞かせて、何としても母子喧嘩を避けていただかねばなりません

母子喧嘩の回避の仕方としては以下のようなやり方があります

1、母子の間で喧嘩や言い合いはチックを悪くするのでやめようねという合意を作っておく

2、言い合いが始まりそうな気配になったら、お母さんはその場を離れるか、その雰囲気をスルーして関わらないようにする

3、2がうまくいかなさそうなら、お母さんが「ストップ!」を宣言して、その言い合いを強制終了させてしまう

4、「ストップ!」はお子さんが宣言しても良い

5、お母さん、お子さんともに、怒りを鎮めるために100まで数を数える、何か呪文を決めておくなど怒りをコントロールするやり方をいくつか用意しておく

6、日々の母子喧嘩の回数をチェックして表などにして貼っておく

大抵の場合、母子喧嘩は日常的なルーティンになっていて、避けねばならないものとは意識されていないと思いますので、1の母子喧嘩はやめようという合意形成をしただけでも大きく状況は変わる可能性があります

うちは毎日母子喧嘩しているというお母さん、とりあえず上のことを試してみてください

 

でわ

 

 

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CBIT(シービット)キダメソッドっていったい何のこと?と思われている方に少し解説させてください

 

トゥレット障害の主たる症状である運動チックや音声チックは、精神神経科や神経内科などで処方してもらえるお薬で改善させることは非常に難しいです。

中には薬でチックが減ったとおっしゃる場合もないではありませんが、大抵はものすごく眠くなって起きていることができないくらいの副作用が出たりします。

結局は薬でチックを減らすというのは、精神と神経の活発な活動を鈍くして、限りなく眠っている状態に近づけてチックを減らすということに他ならないのです。

漢方薬や鍼灸、整体などでチックを改善すると謳うところもあるようですが、私自身はそれが効いたという話を聞いたことがありません。

一方で、CBIT(シービット)は、アメリカ、カナダではチックの改善のための第一選択肢とされており、顕著な改善効果が得られることが権威ある学術雑誌に掲載された論文でも述べられています(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/185896)。

CBIT(シービット)は簡単に言うと、チックを拮抗反応というチックが出せなくなる筋肉の動きでブロックして、チックを出さそうとする衝動を抑え込み、その衝動を減らしていくことによりチックが出にくくなるようにしていくという行動療法です。

行動療法という呼び方でも分かる通り、CBIT(シービット)は心理療法ではありません。むしろ筋トレのようなトレーニングと思った方が当たっています。

CBIT(シービット)は、100%のトゥレット障害のチックに効果があるというわけではありませんが、私自身がセッションをしてきた経験から言うと、7割以上の方に大きな改善が見られています。

そのCBIT(シービット)に実際の臨床経験から様々な工夫、改良、改善を加えて出来上がったのがCBIT(シービット)キダメソッドです。

 

具体的な体験者の声はこちらのリンクからご覧いただけます(http://cbitjapan.com/cbit-voice/)。

もう少し詳しいCBIT(シービット)キダメソッドの説明を知りたい方は、こちらの無料通信メール講座に登録お願いします(https://48auto.biz/cbitjapan/touroku/entryform2.htm)。

CBIT(シービット)キダメソッドと一般社団法人日本CBIT療法協会についての情報は、公式ウェブサイト(http://cbitjapan.com/)をご覧ください。

ウェブサイトはごちゃごちゃしてわかりにくいから嫌だという方は、こちらのページがお薦めです(http://lp.cbitjapan.com/lp-sp/)。

 

 

もしお子さんが運動チックや音声チックで苦しんでいて、お母さんやご家族も精神的に疲れはててしまっているのなら、ぜひCBIT(シービット)キダメソッドを試してみられることをお勧めします。

お問い合わせは木田(kidatpyo@cbitjapan.com)までお気軽にどうぞ。

 

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