ハイパーな弟にイライラするチックのあるお兄ちゃん | てつおのチック、トゥレット、CBIT(シービット)キダメソッドのブログ

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チック、トゥレットのための日本CBIT(シービット)療法協会代表 キダメソッド

今日のビリー

入れてくれー!





チックの引き金には色々なことがありますが

そのうちの一つに兄弟姉妹との喧嘩というのがあります

チックのある子自身が多くの場合テンションが高いのですが

その弟や妹たちには輪をかけてハイパーな子がいたりします

よくあるのが、ハイパーな兄弟姉妹(大抵は弟)がチックのあるお兄ちゃん(あるいはお姉ちゃん)にちょっかいをかけてきて

イラだったお兄ちゃんと兄弟喧嘩になり

怒りでテンションがマックスになったお兄ちゃんのチックが爆発する

そういうシーンです

兄弟喧嘩→チック爆発 にまで至らなくとも

ハイパーな弟はおおむねお兄ちゃんを苛立たせることを何かしらやってますので

お兄ちゃんは弟が近くにいる限り常にイライラしてます

このイライラがチックの衝動レベルを高止まりさせてしまうのです

これは実に困った状況ですね

なにせ兄弟ですから、別々に育てるというわけにはいきません

弟がハイパーなのは、お兄ちゃんにチックがあるのと同様に脳の特性であることが考えられますので

弟のハイパーをなんとかしようとしてもまず無理でしょう

とは言え、弟に対してお兄ちゃんにちょっかいを出さないよう注意喚起をしておく必要はあります

兄弟喧嘩禁止令を発して、破った場合はパパのカミナリ出動くらいのことは当然いります

可能な限り一緒にさせないというのも必要なことだと私は考えます

もちろん、お兄ちゃんにはCBITの練習を一所懸命にやってもらうなど

チックと衝動のコントロールスキルを身につけてもらうことが前提としてあります

つまりお兄ちゃんはお兄ちゃんで、弟のちょっかいに反応しないようにする訓練をしていくのです

兄弟間に距離を置いた育て方をするのはいかがなものかという意見もあるとは思います

優先順位を何に置くのかですね

まずはお兄ちゃんのチックをなんとかすることに優先順位を置くなら

お兄ちゃんがチックのコントロール法を身につけるまでは多少兄弟の距離を置くのは仕方のないことなんじゃないでしょうか

そのあたりは、実際に兄弟の関係がどれくらいチックの引き金になっているのかを親御さんが観察して判断するしかないとは思います

チックと人間関係って、思っているより強く結びついているようです

 

でわ

 

 

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CBIT(シービット)キダメソッドっていったい何のこと?と思われている方に少し解説させてください

 

トゥレット障害の主たる症状である運動チックや音声チックは、精神神経科や神経内科などで処方してもらえるお薬で改善させることは非常に難しいです。

中には薬でチックが減ったとおっしゃる場合もないではありませんが、大抵はものすごく眠くなって起きていることができないくらいの副作用が出たりします。

結局は薬でチックを減らすというのは、精神と神経の活発な活動を鈍くして、限りなく眠っている状態に近づけてチックを減らすということに他ならないのです。

漢方薬や鍼灸、整体などでチックを改善すると謳うところもあるようですが、私自身はそれが効いたという話を聞いたことがありません。

一方で、CBIT(シービット)は、アメリカ、カナダではチックの改善のための第一選択肢とされており、顕著な改善効果が得られることが権威ある学術雑誌に掲載された論文でも述べられています(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/185896)。

CBIT(シービット)は簡単に言うと、チックを拮抗反応というチックが出せなくなる筋肉の動きでブロックして、チックを出さそうとする衝動を抑え込み、その衝動を減らしていくことによりチックが出にくくなるようにしていくという行動療法です。

行動療法という呼び方でも分かる通り、CBIT(シービット)は心理療法ではありません。むしろ筋トレのようなトレーニングと思った方が当たっています。

CBIT(シービット)は、100%のトゥレット障害のチックに効果があるというわけではありませんが、私自身がセッションをしてきた経験から言うと、7割以上の方に大きな改善が見られています。

そのCBIT(シービット)に実際の臨床経験から様々な工夫、改良、改善を加えて出来上がったのがCBIT(シービット)キダメソッドです。

 

具体的な体験者の声はこちらのリンクからご覧いただけます(http://cbitjapan.com/cbit-voice/)。

もう少し詳しいCBIT(シービット)キダメソッドの説明を知りたい方は、こちらの無料通信メール講座に登録お願いします(https://48auto.biz/cbitjapan/touroku/entryform2.htm)。

CBIT(シービット)キダメソッドと一般社団法人日本CBIT療法協会についての情報は、公式ウェブサイト(http://cbitjapan.com/)をご覧ください。

ウェブサイトはごちゃごちゃしてわかりにくいから嫌だという方は、こちらのページがお薦めです(http://lp.cbitjapan.com/lp-sp/)。

 

 

もしお子さんが運動チックや音声チックで苦しんでいて、お母さんやご家族も精神的に疲れはててしまっているのなら、ぜひCBIT(シービット)キダメソッドを試してみられることをお勧めします。

お問い合わせは木田(kidatpyo@cbitjapan.com)までお気軽にどうぞ。

 

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