中世ヨーロッパのドイツで宗教改革が巻き起こった話だが、もともと読んでいた話とは少し様子が違っていた。
その当時の教会は腐敗していてお金が足りず、ついに免罪符というお札みたいなものを売り始め、その改革のためにルターが立ち上がったと捉えていた。宗教改革という言葉も腐敗を打倒するための「改革」と名付けられたと思っていた。
実際にはカトリックは腐敗しておらず、ルターも抗議として教会の扉に質問状を貼り付けたわけでもなく、自分の解釈を手紙で確認するという流れだったようだ。
それぞれの立場のは以下のようになっている。
カトリック:
人間は生まれたときから原罪がある。洗礼によって罪滅ぼしをする
生きていくなかで悪いことをしたら悔い改めることをする必要がある。通常は本人の行為として悔い改めることを行うが、教会や修道院で専門的に実施しており、実施したものを教徒に販売していた。
販売して儲けたお金を教会建築など布教活動に投資していた。
ルター:
そんなこと聖書に書いていない
当時、教徒は聖書を読めなかった。ラテン語で書いてあり、本は高価なものであった。教徒は教会に行きお祈りなどイベントに参加することによって、信仰を深めていく仕組みだった。
それが活版印刷の普及で、ドイツ語で読めるようになった。聖書が身近なものになり、聖職者の言うことと聖書に書いてあるものを比較できた。
コテンラジオは天皇とか宗教とか少しセンシティブなものも真っ向から取り上げている。
今まで歴史に関する本を読んできたけれど、為政者を取り上げたものを多く読んでいて、そこに副次的に取り上げられた宗教だけ表面的に捉えていた。
このPodcastは宗教の歴史の奥深さを学ぶことができる。