2006甲子園ボウル 12/17(日)@甲子園球場
激烈な死闘を経て関西学生リーグを優勝した
関学が5年振りに甲子園に帰ってきました。
対戦相手は、法政大学。
こちらは、リーグ前半から怪我人が出ていて
圧勝とはいかないまでも、順調にリーグ戦では勝利を挙げてきました。
そして、リーグ後半に向かい、その怪我人もどんどん復帰
タレントが揃い、甲子園ボウルに対して戦力の調整も充分といったところです。
メディアの下馬評は、法政が有利かと、、。
ここ最近で関東の大学が、対戦前に有利と報じられるのは、
久しぶりかと思います。
私の予想も、若干法政が有利かと、しかしそんなにマージンはなく
関学のオーガナイゼーションと上手いゲーム運びがあれば、充分逆転できる
と思っていました。
天気予報では、雨だったのですが、当日は、なんと
快晴。しかし、この時期にしては強めの猛烈な寒気の影響で天候は、この後、、、、、。
又、この試合では、先日亡くなられた。日大の元監督篠竹さんの、追悼式が行われました。
1Q試合開始ですが、
関学のキックオフ法政のリターンで試合開始。
関学のデフェンスのメンバーを見ると
なんと3-4しかも、メンツには、OLBに#4橋本君、元DBでLB登録なのか、ニッケルなのか、
判りませんが、#44の笠原君が入っているじゃないですか!!。
これは、関学が、今季の初めにベストメンバーとして構想を練られた当初のメンバーで
やっぱり怪我でこの両名は今まで出られていなかったみたいです。
ここに来て、ベストメンバーが揃った感じ。(若干出られていない選手はいるのですが)
この両サイドのOLBをDBみたいに使ったり、ラン守備に使ったり、
と、リーグ戦当初予想していたので、ちょっと嬉しかったりしました。
しかし、1Qいきなり法政の#29丸田君の80ヤードの独走のタッチダウンで
法政が先制します。
このプレーは、一人逆サイドにモーションが入っているものの。
関学デフェンスとしては、関西でいうところの、システムとしては、止まっているプレーで
デフェンダー三人が、パシュートした位置が、重なり団子になってしまいました。
その瞬間に丸田君が、脅威のカットバックというより、カットアウトし縦に切れ上がり
ロングゲインになりました。
一転徒競走となるのですが、反対サイドのCBの#15藤井君が、強烈に追い上げ、
押さえ込みを計るのですが、このときのダウンフィールド・ブロックしていたのが、
これまたエースレシーバーでアスリートの#11戸倉君。
#15藤井君としては、#29丸田君のスピードを押さえつつ、フォローのデフェンダーに
タックルさせたいのですが、残念ながらフォローのデフェンスの選手は
いませんでした。
この後の関学のオフェンスは、スリー&アウトに終わるのですが、
関学のオフェンスメンバーでは、怪我人としては、左のガード。
それと、立命戦でこれも、負傷している、万代君。
(しかし、この後、4Qに登場します)
あたりでしょうか、。
後、モーショマンで#19の選手が、起用されていました。
これは、最初岩城君だと、思ったのですが、実は、
(OCKさん、から指摘を頂きましたが、このWRにはいっていた、#19は、
岩城君でなく、中井君だそうです。(因みに二回生の中井君は、二人居るのですが、
恐らく、背格好と、番号をHP上で登録されていないことから、中井浩平君だと、
思います。
ここに、誤りを但し、訂正させていただきます)
です。
法政のパスでのTDや、関学の#81榊原君から、#1岸君へのスペシャルプレー。
直後の、法政のキックオフリターンTDなど
試合は、点の取り合いの乱戦模様になります。
一見、法政のスピードに翻弄された形ですが、
上記したとおり、システム上は、とまっているプレーもちらほらなのでそんなにびっくりするほど、
実際は、予想していたよりは、スピードで負けていないのでまぁ、安心かなと、いったところ。
それより、法政の菅原君と戸倉君のパスに振り回されていた感じでした。
戸倉君のアスリートぶりは、物凄いものがありました。
これは、あんまり関係ないのですが、
キックオフのキッカーで戸倉君が入っていて、
関学が、ビッグリターンをした時がありました。当然キッカーは、セイフティみたいな
形で、備えているのですが、
リターナーが、ブロッカーも含めて、法政のレーンの包囲網を突破してきた時、
ブロッカーも居るので、悠々タッチダウンかと思いきや、
キッカーの戸倉君がブロッカーをリターナーの方向にちょんと突き飛ばすと、玉突きのよう
そのブロッカーが、リターナーに衝突しリターンが止まるというプレーがありました。
全速で走っている選手は、意外とちょっとしたことで、バランスを崩すと
こけるものだし、偶々なのかもしれませんが、
センスといい、恐るべしと、いったところ。
関学サイドとしてはオフェンスでリーグ戦でやっていたオプションを
中心にゲームをコントロールしたい感じでしたが、現実に、どんどん点を取られていくので、
法政にあわせて、アップテンポな試合運びにお付き合いしていた感じでした。
関学としては、兎に角、デフェンスをもう少しなんとか、したいところ。
21-35で前半終了
TD二本差です。
ハーフタイム。
このあたりから、天候が、急変。
雨と風が徐々に強くなってきました。
3Q関学がハーフタイムでどういう風に立て直してくるか、
物すごい興味があったのですが、
オフェンスは、ショットガンからのオプションしかも、そのQBキープが
キーになっていました。
雨風が強くなってきたこともあると思いますが、
意図的に試合をスローテンポに自軍へ主導権を呼び寄せたいと、いう意図が見えてきました。
追いつくために遮二無二パスをぼんぼん投げてくるかと思っていただけに、
ちょっと意外ながら、堅実な流石の関学のコーチ陣におそれいったところです。
一方の、関学デフェンスは、ゲーム展開をスローダウンさせるメインパートなのですが。
この辺から、法政オフェンスに対するデフェンスの糸口を見つけます。
それは、マンツーマンデフェンスでした。
法政の3ワイドや、4ワイドのショットガンの体型でも、OLBの#44笠原君が、
マンツーでレシーバーについていました。。
これは、兎に角ランに人数をさくために否応無く敷いた作戦かもしれませんが。
これが、丁度、雨風が強くなり#4菅原君の長いパスがなくなったことと
時期が一致し非常に効果的デフェンスできていました。
これが、3Qを法政の0点に押さえ込んだ要因です。
関学は、上記のオプションのQBキープ(執拗に繰り返していました)
から、ゲインをし#30水口君のTDラン。
雷の中断後のFGの失敗もありましたが、
28-35と一本差に迫ります。
4Qですが、
関学のパントリターンのファンブルから
法政は攻撃権をつかむのですが、
その後の法政のパスでの浮かせたTDパスは、
上記の関学のマンツーマンデフェンスを逆に突いたものです。
関学の両サイドのCBも物凄い優秀な選手なのですが、
こうやって、時折完敗し負けるシーンをリーグ戦と違い見ると
ちょっとショックだったりしました。
この後、関学もTDをあげ、又、法政もFGを決め
35-45で第4Q終盤を迎えます。
残り、4分か、3分だったと思いますが、
このシリーズから、#91の万代君が、WRで登場。
もうなりふりかまわない、総力戦の死闘になってきました。
関学は、二回の攻撃シリーズが必要で兎に角早い段階でのTDが求められます。
しかし、この万代君投入のシリーズは、面白いようにパスが決まり。
あっという間に、ゴール前に迫ります。
このとき、法政デフェンスが、プリベントになっていたか、どうか、
確認できませんでしたが、ぽんぽんパスが、決まっていきました。
時間が逼迫するなか、残り二分半ぐらいで、
立命戦でもゴリゴリ着実にゲインを重ねていた#35の古谷君が
ランでタッチダウンを挙げます。
直後のトライ・フォー・ポイントですが、
なんとキックの体型から#88の浅海君からこの日、万代君の代わりに
概ね入っていた、#86水原君へパスが決まりツーポイントコンバージョン成功。
法政も含めて、みんな唖然とさせられました。
(しかし、このツーポイントですが、後から、冷静に考えると、
失敗しても、どの道、最初から二回のシリーズが必要だったので、
それほど、ギャンブル要素のない、プレー・コールでした)
このツーポイント成功で
43-45。
関学は、FGでも逆転可能です。残り時間は、二分半ぐらい。
タイムアウトの残りは、なんと3回。
ここで、鳥内さんは、めちゃめちゃ悩んだと思います。
これは、NFLでも追い上げるチームでよくあることなのですが、、
キックオフを奥に蹴りこんでそこで、タイムアウトを利用し
法政にターンオーバーを強いるか、それとも、
ツーポイントも決め活き上がるこの勢いを利用して、オンサイドキックに
全てを託すか、、。
この"たられば"は、結果論なので、誰にもどうにも出来ません。
奥に蹴ったって、そこでファーストダウンを取られたかもしれないし、
キックオフリターンTDなんてこともあるかもしれないし、
しかし、奥に蹴り法政のオフェンスをスリー&アウトに強いると
その後の関学のフィールドポジションは、物凄くよくなります。
法政は、勿論、リターナーだけ残し、オンサイドをケアー。
鳥内さんの、選択は!!。
オンサイドでした。
キッカーの#6大西君がいつもと反対の軸足でちょんと蹴りだし
ボールは、一度法政のTEの#89東君がファンブルしますが、東君が
押さえ法政の攻撃権へ。
このオンサイドの選択のことを、鳥内さんに訊きたいですが、
どうなんでしょうね、、。
ツーポイント成功後の勢いを利用したかったのかもしれないし、
常に積極策をとりたかったのかもしれないし、
前半殆どデフェンスは止まってなかったからかもしれないし。
しかし、
この法政のオフェンスを一回もファースト・ダウンを取らせなければ、
三回のタイムアウトを使えば、もう1回攻撃権が、
確実に関学に回ってきます。
ボールオン50ヤードぐらいで
1stダウン、法政のランを関学が止め、直ぐにTO
2ndダウン、法政のランを又、関学が止め直ぐにTO。
そして、3rdダウン。残りは、6ヤードぐらい。
時間は、TOの所為で殆ど使われておらず、残り2分10秒ぐらい。
ランでは、少々苦しい距離ですが、時間消費からいって、
パスは、考えられないところ。
関学のデフェンスは、ランに備えて人数を残すためマンツーマンでした。
法政のプレーコールは!!。
菅原君が、ボールを持ってロールアウト。
えーっ、パス。と思った瞬間。
関学のフロントのコンテインマンを悠々をブロッカーを使い、突破。
オープンプレーに対応して、上がってくるはずのDBは、
マンツーマンでレシーバーに引っ張られて、奥に居るのか、
オープンフィールドには誰もいません。
えーっと、思っているうちに菅原君は、ファーストダウンを獲得。
しかも、外に出る前に、インデッドになるように、スライディングする丁寧さ。
すごいアメフトへの理解とセンスです。
このプレーコールは、素晴らしすぎます。
関学のコーチ陣、デフェンスの選手、観客、含め、誰も予想していなかったでしょう。
このプレーなんだったのでしょうね?
オープン展開のランパスのオプションだったのか、
レシーバーは、補球の姿勢を見せていたのか、ブロックしていたのか、
興味があります。ほんとうにだれが、コールしたのでしょうね??
すごいコールです。
この瞬間に法政の勝利が決まりました。
その後、獲得した法政のファーストダウンでランに対し
TO使用するも、その後、二回のニーダウンで
時間は、すべて法政によってエクスパイアーされ、
法政の二連覇となりました。
関学は、ハードノーズなガチガチの後半より、
ばたばたしていた、前半のつけが、
最後の点差に出た感じですね。
逆にいうと、立命戦同様、デフェンスは、よく後半アジャスト
したほうかもしれんませんね。
法政は、タレントを生かす、のびのびフットボールで
充分持ち味を発揮した感じ。
リーグ戦を知らないので、ちょっと比較できませんが、
すごいタレント揃いなのは、間違いなしですね、、。
関学は、5年振りで勝利はつかめませんでしたが、
点差が、示す、正に好ゲーム。
堪能させていただきました。